印鑑の捺印に失敗した場合の訂正方法と綺麗に押すコツ3つ
印鑑は法的にも重要な意味を持っている
みなさんは書類に印鑑を押す際、その意味を意識していますか?
今は三文判やシャチハタなど、安価な印鑑があふれているので、書類に印鑑を押す際にもそれほど気合を入れるわけではありませんよね。
しかし、ビジネスや公の場において、印鑑は今でも大変重要な意味を持っています。書類に印鑑を押すということは、「この文章は自分が作成しました」「間違いなく確認しました」ということを法的に表すことになるのです。
そのため印鑑の押し間違いや失敗をした場合には、自分で判断した適当な対処法ではなく、法的に意味を持つ訂正をする必要があります。社会人のマナーとして、失敗した時の正しい印鑑訂正の仕方を覚えておきましょう。
印鑑の訂正方法とは?
書類に印鑑を押して失敗してしまった場合の正しい訂正方法を紹介します。
大事な書類上で印鑑の失敗をしてしまうと焦ってしまうかもしれません。しかし正しい訂正方法を知っていれば大丈夫。書類の効力はなくなることはありませんので、安心してください。
少しずらして空いた所に印鑑をもう一度押す
1.間違えて押印した印鑑の上に、ちょっとずらして印鑑をもう一度押します。これで間違えた印鑑が無効になります。
2.捺印欄の近くも空いているスペースに正しい印鑑を押し直します。
たったこれだけで、正しく印鑑を訂正できました。
印鑑を訂正する際のNG方法とは?
書類に押し間違えた印鑑を訂正する際に、してはいけないNG方法があります。
失敗してしまった印鑑の訂正方法は、文章や文字を訂正する方法と異なりますのでしっかりと確認しましょう。
印鑑のNG方法①:二重線で訂正する
印鑑の失敗や誤りを訂正したい場合、つい二重線を引いて済ませたくなりますが、それでは正しく訂正したことにはなりません。
印鑑に二重線を引くだけだと、悪意を持った人が偽物の印鑑で修正することができてしまうからです。
失敗してしまった文章を訂正する場合も、二重線の上に訂正印を押す必要がありますよね。そのケースと同様、「本人が修正を行った」という意味を持たせるために印鑑で訂正する必要があるのです。
印鑑のNG方法②:修正液・修正テープを使う
書類上の失敗に修正液や修正テープを使ってはいけません。
いくら失敗してしまった書類を直すためでも、修正液や修正テープを使ってしまうと書類の改ざんと捉えられてしまいます。修正液や修正テープを使った方が見た目では綺麗になるかもしれませんが、書類の失敗を正すためには絶対に使用してはいけないと覚えておきましょう。
印鑑のNG方法③:印鑑同士が重なる
間違ってしまった印鑑を訂正し、正しい印鑑を押す場合に注意したいことは、ずらして捺印した訂正を意味する印鑑と、新しく捺印した印鑑が重ならないようにすることです。
印鑑を押すスペースは小さいですが、印鑑が重なってしまうと印鑑登録証明書の印影と照合することができません。
一度失敗してしまった場合は捺印欄からはみ出してしまっても気にせず、重ならないように押印しましょう。
印鑑の訂正は一度で済ませる
訂正印の使用回数については、特に制限はありません。そのため何度でも使用できますが、紙面が汚れて見えにくくなるので、乱用は避けましょう。
印鑑を何度も失敗した跡があると、正しい修正方法だとしても、受け取る側によって無効になってしまう可能性もあります。
印鑑の失敗を繰り返した汚い書類になってしまう前に、印鑑の失敗は一度で修正できるよう、気を引き締めて訂正しましょう。
綺麗に印鑑を押すコツとは?
間違えてしまった印鑑を訂正する際はもちろん、1発目でもキレイに押印したいものですよね。ここでは綺麗に印鑑を押すコツを紹介します。ぜひこのコツを参考に、細かな失敗を減らすよう意識してみてください。
印鑑を綺麗に押すコツ①:朱肉は軽く馴染ませる程度につける
印鑑を押す際、大切なのは朱肉の付け方とつける量です。朱肉を軽くつけるだけだとかすれてしまい、逆につけすぎるとにじんでしまって失敗となってしまいます。
印鑑の朱肉の付け方のコツは、印鑑を朱肉にぎゅうぎゅう押しつけるのではなく、軽くポンポンとはたくような動作で印面全体に朱肉を馴染ませるようにすることです。付けすぎは印鑑を傷ませる結果にもつながりますので、つける量を意識しましょう。
印鑑を綺麗に押すコツ②:捺印マットを使う
押印の際は必ず捺印マットを下に敷くようにしましょう。捺印マットがあるだけで、失敗の数は大幅に減るはずです。
捺印マットがない場合、紙を10枚程度重ねたり、表紙が硬くない普通のノートなどで代用できますので、外出先でもなるべく下敷きをして押印するようにしましょう。
印鑑を綺麗に押すコツ③:押す際後からの入れ方は”の”の字を意識!
印鑑を押す際は垂直に下ろすのではなく、少し斜めの角度から紙につけるようにしましょう。
印鑑の全面が紙についたら、逆の”の”の字を書くように重心を移動させます。
そして”の”の字を書くように戻り、そっと紙から印面を離します。力を入れすぎるとズレの原因となってしまうので、気を付けてください。
印鑑の押す場所を失敗した際の訂正は重なりを避けてもう一度押す!
印鑑を間違えたり失敗してしまった際の訂正方法について紹介してきましたが、いかがでしたか?
社会人のマナーとして綺麗に印鑑を押すコツと訂正方法は覚えておいて損はないはず。
もちろんミスの無いように書類を作成するという姿勢は大切ですが、万が一失敗しても慌てず、正しい訂正方法で押しなおすのがデキる社会人といえるでしょう。
また、印鑑をキレイに押せるように練習しておくことも大切です。数回練習すれば間隔を掴んで上手く押せるようになるはず。
いざという時にミスして慌てないために、普段からキレイに印鑑を押すように意識してみましょう。
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