年賀状と喪中はがきの忌引き時におけるマナー
忌引きがあった年は年賀状ではなく喪中はがきを送る
年内に忌引きがあったときは、年賀状ではなく喪中はがきを出します。新年の挨拶やそのための年賀状は慶事にあたるので、忌引きという弔事の最中にあるときは、年賀状を出してはいけないのです。
故人と二親等以内であれば喪中はがきを出す
ただし、近親者といえども、故人との続柄によって喪中はがきを出すかどうかは変わります。一般的には、故人とあなたが二親等以内(両親・配偶者・子供・祖父母・兄弟姉妹など)であれば喪中はがきを出します。
三親等以上であれば喪中はがきでなく年賀状を出す
しかし、三親等以上(おじおば・いとこなど)の場合は喪中はがきを出す必要はありません。また、二親等以内であっても、配偶者の両親の場合は喪中はがきを出さないこともあります。喪中はがきを出さない場合は、通常通り、年賀状で新年の挨拶を行います。
毎年年賀状を送る人には喪中はがきを出すが身内には出さなくてよい
忌引きがあった年の喪中はがきは「この度は年賀状を出しません」という欠礼の挨拶状なので、毎年年賀状のやりとりをしている人には出さなければいけません。ただし、喪中を知らせる必要のない「身内」には忌引き時でも喪中はがきを出す必要はありません。
近年では忌引きであっても年賀状を送るケースがある
また、最近では公私を分けるという考え方から、仕事関係については、忌引きであっても例年通り年賀状を出すことが増えています。特に姻族の喪中の場合は、喪中はがきを出さないことが多いです。
喪中はがきは11月から12月初旬には相手に届くようにする
喪中はがきを出す時期についてですが、本来は年内に相手に届けば問題ありません。
しかし、最近では「喪中はがきを受け取ったら年賀状を送らない」という慣習が確立しているため、相手が年賀状の準備を始める前に喪中はがきを出すのが一般的です。11月中旬から12月初旬の間に、相手に届くように出しましょう。
喪中はがきが届いたらその相手に年賀状を出してはいけない
忌引きのあった相手に新年の挨拶をするのは、マナー違反です。なので、喪中はがきが届いたら、その人には年賀状を出してはいけません。誤って年賀状を送ってしまわないように、届いた喪中はがきについてはまとめて保管しておき、年賀状を作成するときにきちんと確認するようにしましょう。
励ましの意味で寒中見舞いを送ることもできる
通常は、忌引きのあった相手に対してはその年は年賀状を出さないで終わることが多いのですが、相手を励ましたり、相手に自分の近況を伝えたいときには年賀状の代わりに寒中見舞いを送ることもできます。
寒中見舞いは正月中には送らず通常のはがきで送る
寒中見舞いは正月中には送ってはいけません。松の内が明けてから(1月7日以降)に送るようにしましょう。また、寒中見舞いに、余った年賀状を使ってはいけません。通常のはがきか寒中見舞い用のはがきを利用するようにしましょう。
忌引き時の年賀状と喪中はがきのマナーを心得て相手への配慮を心掛けよう
以上が、忌引きがある年の年賀状や喪中はがきのマナーについてです。近親者の不幸があった年は、喪中はがきのマナーもきちんとおさえておきましょう。また、喪中はがきを受け取った側もマナーを心得ておく必要があります。相手への配慮を心掛けましょう。
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