「だから」の敬語ではない?「ですので」の正しい使い方
「ですので」は「だから」の敬語ではなく「なので」の丁寧語
実は日本語の文法上、「ですので」は「だから」の敬語ではありません。なんとなく同じように使ってしまいがちな言葉ですが、「ですので」は「なので」の敬語ではなく、丁寧語です。つまり「ですので」という言葉自体には敬語と違い、相手への尊敬の意味はありません。また、「だから」と使い方も違います。
敬語ではないが目上の人に使っても問題はない
敬語ではないからといって、目上の人に対して使ってはいけない言葉というわけではありません。文法上の性質が、異なるということだけですので安心してください。紛らわしいと思うかもしれませんが、知識として敬語や丁寧語についてきちんと把握しておくことは基本的なビジネスマナーです。
「ですので」は「だから」の敬語ではないので使い方は異なる
「ですので」はそもそも「だから」の敬語ではないということを確認したところで、次は混同しがちな「ですので」と「だから」、それぞれの使い方を例文も交えながら紹介します。具体的に例文も上げているので、それらを参考にして、違いをきちんと理解して下さい。
「ですので」は文頭では使えない
前述したように、文法上「ですので」は「だから」と違う言葉です。そうなると、もちろん使い方も当然変わってきます。よくある間違いは、「ですので」を「だから」と同じように「今日は忙しい。なので遊べない」のように文頭で用いてしまう場合です。「ですので」は「だから」とは違い、文頭で使うことはできません。注意しましょう。
「ですので」は文の間に置く
「ですので」の間違った使い方は紹介しましたが、正しい使い方はどうでしょう?「ですので」を使う際には、接続詞のように文と文の間に挿入するのが正しい使い方です。「だから」も同じように使うことができますね。
「ですので」の正しい使用例
それではここで、「ですので」の正しい使用例を紹介します。「本日は休業日ですので、またの機会にお越しください」という文は、「ですので」を文頭で用いるのではなく、接続詞として挿入していますよね。これは正しい使い方であるといえます。
「ですので」は「だから」の敬語ではないので混同しないようにする
混同しがちな「ですので」と「だから」ですが、今回その違いを理解していただけたかと思います。「ですので」は「だから」の敬語ではなく、「なので」の丁寧語です。また、「ですので」と「だから」、それぞれの使い方には異なる部分があるということも紹介しました。私たちは、普段から文法上の間違いを見落としがちです。こういったきちんとした使い方を理解した上で、敬語や丁寧語を用いるようにしましょう。
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