「いかがでしょうか」という敬語の正しい意味と使い方
敬語は正しく意味を理解してから使う
ビジネスの場面において、敬語は会話でも文書でも必ず使用しなければなりません。意味を間違ってはならないのが敬語です。敬語の意味の使い方を苦手としているフレッシュマンの諸氏は大変多いのが実情です。ひょっとしたら間違っているかもと問題意識を持っているならまだ改善される可能性はあります。
敬語の間違った使い方に気が付かないと恥をかく
厄介なのは自分では意味を正しく敬語を使っているつもりで、間違いに気付いていないというケースです。敬語に関する記事にできるだけ目を多く通し、誤った用法を解消する努力が大切だといえます。では「いかがでしょうか」は正しい敬語だと思いますか。またそうであるなら「いかがでしょうか」の意味を敬語ではない表現に変えるとどうなるでしょうか。
敬語のもともとの意味を理解する
敬語を正しく身に付けるには、謙譲語や尊敬語の意味を理解しましょう。敬語ではない普通の言葉で表した場合には「行く」となりますが、こうした普通の言い方と敬語での言い方をペアで理解することが大切です。敬語だけで覚えようとすると単純な暗記となり忘れやすくなります。
「いかがでしょうか」の意味は意見をたずねる
それでは「いかがでしょうか」の意味を解説します。「いかがでしょうか」は「いかが」という形容動詞に「でしょうか」という丁寧語が組み合わせられたフレーズで敬語としては正しいと言えます。「いかがでしょうか」とは相手の気分や状態、意見等を尋ねるという意図でどう(でしょうか)といった表現が元になっています。
「いかがでしょうか」は相手に対して改まった意味もある
「いかがでしょうか」の意味としては相手の気分や状態、意見を尋ねることだと理解できましたね。では「どう」に「でしょうか」を加えた「どうでしょうか」ではいけないのでしょうか。実は「いかがでしょうか」に対しては相手に対して改まって尋ねる意味があります。その点で「どう」はそうした改まったニュアンスはなく、疑問をそのままぶつける印象があります。
上司には「いかがでしょうか」を使うのが正しい
上司やお客様に対して意見等を求める場合には「どうでしょうか」ではなく「いかがでしょうか」という言葉が正しいのです。「いかがでしょうか」のように本来的な意味と共に、それを改まった表現や敬語としての表現を対比的に理解しましょう。「いかがでしょうか」に対する理解が深まりますし、「どうでしょうか」といった表現より「いかがでしょうか」という表現の方が望ましいことも知識として定着しやすくなります。
「いかがでしょうか」は改まった意味があるので上司や目上の人に使う敬語
「いかがでしょうか」など、敬語に関わる意味や表現は暗記だけに頼ってはなかなか定着しません。ご紹介した「いかがでしょうか」と「どうでしょうか」のように、元の意味や表現を踏まえた上でそうした敬語を学ぶようにすると理解が深まりますし、知識も定着し、誤用等も解消されてゆくことになります。
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