「おかえりなさい」の上司に使うべき正しい敬語表現
上司に「おかえりなさいませ」は行き過ぎの表現
働き始めは職場ではわからない事の連続です。特にビジネス敬語は、普段使い慣れていない表現も多く、戸惑ってしまう人もいるでしょう。そんなビジネス敬語で押えておきたいのが、「おかえりなさい」といったように出迎え時に使う敬語です。「おかえりなさいませ」という言い方もありますが、これでは行き過ぎであり、秘書や召使が使う表現のようになってしまいます。
「おかえりなさい」を目上の人に使う時は「お疲れ様でした」が良い
「おかえりなさい」を目上の人に使う際には「おかえりなさい」でも失礼は無いですが、「お疲れ様でした」という表現を使っても良いでしょう。逆に自分が出先から戻ってきた際にはどういった表現を使えば良いのでしょうか。その際には「ただいま戻りました」という表現を使いましょう。この表現は使いやすく、誰に対しても失礼がないので使いこなすと良いでしょう。
上司を送る際の敬語表現は「お気をつけていってらっしゃいませ」が自然
上司を送る際にはどういった敬語表現を使えばよいのでしょうか。「いってらっしゃい」では余りに軽い感じを与えてしまい、不適切です。「いってらっしゃいませ」では男性が使うと違和感を与える事もあります。「お気をつけて」という表現もありますが、「お気をつけていってらっしゃいませ」という2つを合わせた表現が最も自然でしょう。
敬語表現も重要だが誠意のある態度が大事
いずれにせよこういった言葉の問題は、地域によっても役職によっても違ってくるのであり、正しい答えはありません。使ってみて問題がなければ、使い続けるというぐらいの割り切りが大事でしょう。言葉は使いようであり、どんな敬語を使うにしろ結局は誠意が伝えられれば問題がありません。そのため寧ろ表現に気を使うよりも素っ気ない態度で出迎えしないといった表現以外の点が重要な事は確かです。
「おかえりなさい」は「帰れ」と命令形に捉えられることも
「おかえりなさい」という表現に違和感があるという人も居ます。「お帰りなさい」は文字通りに取れば、「帰れ」という命令形の尊敬語です。これは捉え方によっては、大変失礼にもあたりますが、出先から帰ってきて言われる「お帰りなさい」をそのまま「帰れ」の尊敬語と受け取る人は居ないでしょう。TPOによっては「お帰りなさい」が「帰れ」の尊敬語と解釈する事も出来ますが、時代劇や古風なドラマでなければそういった表現はほとんど使われません。
「おかえりなさいませ」は「よくお帰りなさいました」という表現の省略形を丁寧にした表現
日常で使われる「おかえりなさいませ」は実は「よくお帰りなさいました」という表現の省略形であり、それに「ませ」をつけて丁寧な気持ちを添えようとしたものであり、国語辞典にもこのような説明が記載されています。言葉は使いようで誠意を伝える事が大事という事は覚えておきたいものです。
「おかえりなさい」の敬語表現は「お疲れ様でした」「おかえりなさいませ」を使って誠意を伝えよう
出迎えする際に「おかえりなさい」といった敬語表現の他に、「お疲れ様でした」といった表現や「おかえりなさいませ」といった表現も使えます。また「いってらっしゃい」といった似た表現にもバリエーションがあります。「おかえりなさい」という言葉を突き詰めると奥深いですが、どんな敬語表現を使うにせよ誠意を伝える事が肝心なことは言うまでもありません。
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