セクハラの始末書で謝罪するときに重要なポイント
セクハラへの謝罪文の文例
まずはセクハラの謝罪文の文例を紹介します。これは、被害者に対する謝罪文の文例です。文例は
「拝啓
先日、私のセクハラと言われても仕方ない行いで〇○様に、不快な思いをさせてしまいましたことを、深くお詫び申し上げます。先日のことは、ついつい酒の勢いで抑制がきかなくなってしまい悪のりが過ぎてしまったことが原因であり、弁明の余地もなく深く反省している次第です。
以降、二度と同様のことがないよう肝に銘じてまいりますので、何卒、今回ばかりはお許し賜りますよう伏してお願い申し上げます。もし、お許しを頂戴できるのであれば、お伺いしてお詫びを申し上げたく存じます。まずは書中にて、お詫びを申し上げた次第です。
敬具 平成○年○月○日 ○○様」
始末書の謝罪文には2つの重要なポイントを記載する
謝罪文では当然行った行為への謝罪が必要ですが、ただ謝罪の意を記載すれば良い訳ではありません。
セクハラに対して悪いと思っている、反省しているということが相手にしっかり伝わることが重要です。効果的なセクハラの謝罪文作成には重要なポイントが2つあります。
謝罪文を作成する際は、そのポイントを心がけましょう。
始末書の謝罪文ではセクハラを行ったと認めることが重要
セクハラの謝罪文を書くときの1つ目の重要なポイントは、
書中で「セクハラ」と明記することです。セクハラと書かず、「思いこみ」や「勘違い」といった言葉で濁すことは、被害者に「自分の行ったことをセクハラだと認めていないのではないか」という疑念を抱かせてしまいます。
被害者の疑念により、ますます謝罪が困難になる可能性もあります。なので、自分が行ったことは「セクハラ」であるとしっかり認めることが重要です。
始末書の謝罪文には今後の誓いに関して記載する
始末書の謝罪文を書くときの2つ目の重要なポイントは、「今後の誓いを書くこと」。
今後二度とセクハラをしないという誓いを明記することにより、被害者との関係修繕をはかることができるからです。謝罪文の最初に詫びの言葉は書きますが、最後にもう一度詫びの言葉を書いて謝罪文を締めましょう。
セクハラへの始末書の文例
セクハラの始末書の文例を紹介します。上の謝罪文は被害者に対する謝罪ですが、始末書は会社に対する謝罪文です。文例は
「始末書
私は、平成○年○月○日に開催された親睦会において、泥酔し、女子社員田中花子氏に対し、暴言やわいせつな言葉を浴びせ、大変不快な思いをさせてしまいました。また、親睦会の会場として利用させていただいた「レストラン○○」に対しても、グラスを割る等、大変な迷惑をかけてしまいました。
今回の私の愚行により、同氏・同店はもちろん、会社の名誉を大きく傷つける結果となりました。誠に申し訳なく、心からお詫び申し上げます。
同氏に対しては翌日深く謝罪し許していただき、また、同店に対しても、弁償を行い許しを得ることができましたが、今回の事態を深く反省し、今後このような不祥事を起こさぬよう十分注意することをお誓い申し上げます。
以上」
です。
始末書には主観を排除し客観的な事実のみを記載する
始末書では、事実とそれに対する対処・落とし前をどのようにつけたのかを書きましょう。事実の部分は主観(田中氏は嫌がっていなかった、など)を排除し、客観的な事実のみを書くことが重要です。
セクハラの謝罪文は事実を認め今後繰り返さないと誓うことが重要
以上が、セクハラの謝罪文を作成するうえで重要なポイントになります。上記のように、セクハラの謝罪文を書くときには、まず「セクハラ」であることを認めることが重要です。抽象的・曖昧な表現でぼかしたり、セクハラと認めていないと被害者や会社にとられかねない書き方をしないようにしましょう。
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