退職願の出し方のマナーと提出するタイミング
退職願の出し方は会社によって違う
退職願は、会社によっては退職届と同様の意味で取り扱われています。なので、勤務している会社に合わせて、退職願の出し方や上司に提出するタイミングを考える必要があります。まず、退職願を退職届と同じように扱っている場合(本来は退職届であるものを退職願と呼んでいる場合)には、退職願といいながら、それは「題名だけ退職願と変えた退職届」です。
退職する一ヵ月前のタイミングで引継ぎ等をしてから提出
その場合、退職願の出し方や上司に提出するタイミングは退職届のそれと変わりません。このときは、まずは上司に退職する意志を伝え、退職日や仕事の引継ぎなどを相談しましょう。退職後に同僚や上司に極力迷惑が掛からないよう配慮することも、退職願の出し方における大事なマナーです。上司に提出するタイミングは、退職する一ヵ月前が適切です。
退職する二ヵ月前が適切なタイミング!退職に向けた準備前に
退職願を本来の意味で使用し、退職届と区別している会社では、退職願を退職する意志表示として提出します。退職願の出し方も、それを踏まえたものになります。前述した退職願の出し方の順序とは逆で、上司に提出するタイミングは退職日の相談や仕事の引継ぎなどを行う前です。つまり、本来的な退職願の出し方における上司に提出する適切なタイミングは、退職希望日の二ヵ月前ということです。なお、退職願の出し方や上司に提出するタイミングは違いますが、書き方は退職届と同じです。
封筒に入れ体裁を整えて礼儀正しい退職願の出し方を心掛ける
ただし、退職日はまだ決まっていないので、退職希望日として書きます。たとえば、「一身上の都合により、来る平成20年10月10日に退職させていただきたく、お願い申し上げます」とします。退職願は、退職届のように社内でも公的な書類としては取り扱われませんが、上司に提出する以上はそれなりに体裁を整える必要があります。退職届と同じように、退職願の出し方にもマナーや礼儀があります。裸のままにせずきちんと封筒に入れることも、退職願の出し方における重要なマナーです。上司に対する気遣いは最後まで忘れてはいけません。上司に提出するタイミングも、退職に向けた準備にかかる期間を想定したうえで計りましょう。
会社都合退職では提出しないのが退職願の出し方の基本
退職願の出し方で注意すべき点は、「会社都合退職では退職願は出さない」です。退職願とは、読んで字のごとく「こちらから退職をお願いする」という書類です。なので、会社の都合で退職するときには、「こちらから退職をお願いした」わけではないので、退職願を出す必要はないのです。退職願を提出すると、「退職をお願いした」ことになり、最悪、自己都合退職とされてしまうこともあります。注意しましょう。
会社都合退職の場合は極力退職書類を提出しない
会社都合で退職するときには、退職願ではなく、「退職届」を上司に提出します。この退職届は自分のタイミングで上司に渡せば良く、出したくないなければ、出さなくてよいです。会社都合退職の場合は、できるだけ、いらぬ書類を提出しないようにしましょう。揚げ足取りに使われるだけです。
退職願の出し方は会社による取扱いによって違う!本来は二ヵ月前が上司に提出する適切なタイミング
以上が、退職願の出し方と上司に提出するタイミングについてです。退職願は、会社によって意味や取り扱いに差があるので、まずは就業規則を読んだり上司や同僚に尋ねたりして、退職の手続き方法を確認しましょう。もし、会社に「退職願」という所定の書類がある場合には、それに記入します。その場合は、大体「退職届」の扱いになります。また、退職の意思表示の段階では、退職の撤回をすることができますが、退職届提出後にはできません。退職の意思表示のつもりで上司に退職願を出したのに、会社で退職届として扱われてしまい、退職の撤回ができなくなったということもあります。退職の意思表示をする場合には、退職願ではなく、口頭で伝えるにとどめた方が安全です。また細かな点ですが、上司が休憩しているタイミングで提出するのが無難でしょう。
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