TALの適性検査の実態と転職採用との関係性
TALは質問を通じて性格や性質を測定する適性検査
TALとは、質問を通じて性格や性質を測定する適性検査の1つです。いわゆる採用試験のように学力や知識が問われるものではなく、あくまでも精神的な傾向を測定するための検査なので質問に対する正解や正当というものは存在しません。転職活動をする人にとっては対策ができない検査になりますが、採用する企業にとっては仕事のミスマッチを防ぐための重要な検査になります。
転職先の職業適性を見極めるのに向いている適性検査
TALでチェックできるのはストレス耐性や責任感といった心理面を中心とした性格適性です。TALの結果によって職場の向き不向きを判定することができますが、あくまでも参考となる適性検査なので絶対の基準はありません。ストレスがつきものの職場にストレス耐性が低い人は向いていませんが、ストレス耐性が低くて上手にストレスを発散して仕事をこなしている人は大勢います。TALの適性検査は向き不向きを判定する参考情報ではありますが、結果がすべてではありません。
TALの適正検査はWEBテスト方式で実施される
TALはインターネットを通じて受験するWEBテスト方式で実施されます。テスト時間は20分と短めですが、問題数は多いので考え込むことなくスピーディーに回答していかないと時間が足りなくなってしまいます。問題は36問の質問文にこたえる回答形式と図形アイコンを台紙画面に貼り付けていく図形貼付形式の2種類に分かれます。知識や能力を問うものではないので、誰でも全問回答できる検査です。
一見意味不明な設問が多いのがTALの特徴である
受験する側から見たTALの最大の特徴は、設問の意味が不明である点です。一般的なテストでは問題の意図やその問題で何を確かめたいのかが受験者にもわかるものですが、TALの質問は受験者に質問の意図がわかりにくくなっています。問題は選択肢が用意されていますが、どの回答をすれば評価が高くなるかを知ることはほぼ不可能です。相手の意図を読んで回答するということができませんから、余計なことを考えずに思ったことをそのまま回答するのが正しいTALの回答方法です。
転職採用で求める人材確保に向けて導入が進んでいる
TALは性格や傾向を見るための適性検査であり、転職採用の現場では主に職業適性と精神的な安定性を調べるための適正検査として活用されています。TALを転職採用に用いることで能力やスキル以外に求められる職場でのコミュニケーション力やメンタルヘルス面での課題をクリアしやすくなります。万能の検査というわけではありませんが、職場との相性や人間力を図るためのツールとして普及が進んでいます。
TALは完全なる結果が保証されているわけではない
TALは個人の性格や傾向を知ることができる適性検査ではありますが、完全な結果が保証されるものではありません。試験自体も20分と短く質問数も限られていますから、適性検査の結果は完璧ではないことを転職採用の担当者は理解しておく必要があります。TALの結果だけで採用を判断するのはリスクが大きすぎます。一歩間違うとあやふやな情報で人を判断してしまうことになりかねませんから、TALをどのように活用すべきかは大きな課題の一つです。
TALは適性検査の中でも設問が特徴的であり転職で活用されつつあるが完全な結果は保証されない
TALの適性検査の実態と転職採用との関係性について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?転職採用でTALの普及が進んでいると聞くと、気になるのは対策の方法です。受験や試験には対策や事前の勉強が欠かせないものですが、TALのような適性検査に対策は不要です。 適性検査に対策をしてしまうと正しい検査を行うことができません。誤った検査結果は採用側にも転職者にも不幸な結果をもたらしてしまいます。検査には素直な気持ちで臨み、ありのままの結果を受け入れましょう。
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