派遣社員から正社員に登用することで会社が得られる助成金
会社が派遣社員を正社員にするとキャリアアップ助成金が受給可能
キャリアアップ助成金とは、どのようなものなのでしょうか。派遣社員などを正社員登用する場合に、国から会社に助成金が支給されるというものです。この助成金を利用すると、国からの最大で70万円の助成金が支給されます。派遣先社員が、正社員として就業するという道を後押ししているのです。
正社員登用の段階を追うごとに助成金は増える
このキャリアアップ助成金の関心が高いのは、単に会社への助成金があるからというだけではありません。無期契約の社員を正社員にした場合は、1人当たり30万円の助成金がでます。そして、有期契約の社員を正社員にした場合は、60万円の助成金がでるのです。このように、段階を追うごとに助成金の金額は上がります。
派遣社員の契約満了後に正社員登用できる
派遣社員の派遣契約が残っている間は、派遣先と直接正社員としての雇用契約を結ぶことはできないとされています。つまり、派遣社員の派遣契約が満了して、派遣会社からフリーとなった状態で派遣先の正社員に登用できるのです。
派遣社員として6ヶ月以上就業している必要がある
キャリアアップ助成金を受けるには、受給用件を満たさなければなりません。派遣社員の場合は、通算で6ヶ月以上就業している必要があります。そして、ガイドラインに沿ってキャリアアップ計画書を作成する必要があります。その後、所轄労働局長の受給資格を受けるというのが条件です。
派遣社員から正社員登用する方が人材確保が低コスト
一般企業では、新卒者や転職者を採用をするところが多いのですが、派遣社員を正社員登用する例も増えてきています。雇用の多様化が進んでいる中で、仕事のできる人を外部から探すというのは、費用対効果に見合わないことが多くなっているからです。派遣社員から正社員登用を行った方が、コストがかからずによい人材を確保できるといえるでしょう。
派遣社員を採用するには多くのお金が必要
派遣社員を採用する場合、会社は多くのお金を出しています。たとえば、派遣会社が給料の2割を紹介料としている場合には、正社員であれば本来支払うべき給料以上の支出をしているのです。単に給料の支払いといった面で見れば、正社員で雇ったほうが得になる場合さえあるのです。こういった理由もあり、派遣社員から正社員登用は努力次第で可能だといえるでしょう。
助成金は正社員を目指す派遣社員の強い後押しとなる
派遣社員も正社員も、携わる業務に大きな差はありません。そのような状況で、少しでも派遣先での貢献度が認められている派遣社員にとっては、正社員登用に関する助成金が後押しになることは間違いないのです。派遣社員から正社員で働けるようになれば労働環境も改善でき、精神的な負担が減るでしょう。
6ヶ月以上就業している派遣社員を正社員に登用するとキャリアアップ助成金が会社に支給される
派遣社員から正社員登用に切り替える際に、会社が得られる助成金について紹介しました。正社員登用になれば確実に年収が上がるという保証はありませんが、派遣社員としての契約よりも、安心のできる雇用契約となります。こういった助成金をきっかけに、正社員登用に切り替わった派遣社員も少なくありません。キャリアアップ助成金は、現在の雇用情勢に合わせた労働者へのきっかけづくりの制度なのです。
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