弁護士の仕事が多忙であると言われる理由
弁護士の仕事はとにかく忙しく、時間がいくらあっても足りないほど多忙です。大量の仕事を抱えながら一つ一つ案件を処理していかなくてはいけないのですが、どうしても時間内に仕事を終わらせることができず、残業や休日出勤を強いられることもしばしばです。
個人で責任を持ち人に任せることができない
弁護士は独立した個人として仕事をするのが基本です。法律事務所に雇われて働くいわゆる「いそ弁」もいますが、仕事自体は個人で責任を持って進めなくてはいけません。人に任せることができない仕事も多く、資料を読むだけで一日が終わってしまうことも珍しくありません。
複雑な案件になれば、目を通さなければいけない資料の量も増えますから、多忙になってしまうのは仕方のないことなのです。
複数の案件を同時進行しなければならない
弁護士は通常、複数の案件を抱えています。同時進行で複数の案件をこなしていかなければいけませんから、常にスケジュールはいっぱいで時間に追われる日々が続きます。個人事務所なら、仲間に仕事を代ってもらうわけにはいきませんから、自分一人で全ての仕事をこなすことになり、時間的な余裕はほとんどありません。
仕事を後回しにしても、最終的には自分で処理しなくてはいけないのですから、休憩時間を惜しんで働くこととなります。
弁護士の仕事が多忙であると言われる理由②:責任が大きい
弁護士の主な仕事内容は、依頼に応じて法律知識を提供し、法律問題の解決や弁護活動を行うというものです。寄せられる依頼は小さな身の回りの相談から重大事件までいろいろありますが、すべてが依頼人の人生に関わる重要なものばかりです。問題解決に失敗すれば依頼人の人生に大きな影響を与えてしまいかねませんから、弁護士の仕事は、とても責任重大な仕事となっています。
プレッシャーが精神的な負担になる
仕事の責任が大きければ大きいほどのしかかる精神的なプレッシャーも大きくなります。仕事のプレッシャーがストレスに発展し健康に影響することも多く、弁護士が仕事の負担が大きいといわれるのは、当然のことといえるでしょう。
重大な責任を負う分やりがいのある仕事ではありますが、わずかなミスが人の人生を変えてしまう可能性のある仕事です。たとえ労働時間がそれほど長くなかったとしても、精神的な負担の大きい仕事といえます。
弁護士の仕事が多忙であると言われる理由③:同じ内容の依頼が無い
弁護士の仕事は依頼人からの依頼によって成立しています。寄せられる依頼は全てが別の内容ですから、まったく同じ内容の仕事依頼というのはあり得ません。状況が似通った依頼であっても細かい部分で、条件が異なれば仕事の進め方は異なりますから、毎回新しい課題に取り組む気持ちで仕事をスタートさせる必要があります。
弁護士の仕事はマニュアル化できない
まったく同じ依頼が来るのなら処理方法をマニュアル化して、効率的に仕事することができるのですが、弁護士の仕事はそうはいきません。仕事を単純化して処理することは不可能ですから、経験によるノウハウの蓄積はあっても、常に所強に応じた最適な解決手段を模索する必要があります。
依頼に合わせてゼロから始める仕事である
マニュアル化できない仕事ですから作業効率がなかなか上がらず、毎回ゼロから仕事に手を付けなければいけません。あらかじめ用意しておく既製品ではなく常にオーダーメードで仕事をしているようなものです。依頼人の期待にこたえられるよう時間をかけて丁寧に仕事をすることになり、手間も時間もかかることになってしまうのです。
弁護士の仕事は時間と丁寧さが必要で責任も重大
弁護士の仕事はとても時間と労力がかかります。
1つの案件に何年もかかってしまうことは珍しくなく、きちんと仕事をしようとすればするほど拘束時間を取られてしまいます。そして人の人生に関わる仕事なので、丁寧さも必要です。社会的地位の高さや報酬ばかりが注目されがちな弁護士の仕事ですが、非常にハードな仕事であることを忘れてはいけません。
頭のいい人ばかりが集まるイメージがありますが、実際は激務に耐えられる体力がないと勤まらないのが、弁護士という職業なのです。
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