事務職こそ会社を大きく変えられる存在である
事務職にやりがいを感じられないのはなぜなのか?
全国20~50代の430人を対象に「事務職は、やりがいがない仕事だと思いますか?」というアンケートを取ったところ、約20%が「はい」と答えました。少数派ではあるものの、5人に1人は事務職がつまらないと感じているようです。では、なぜそのように感じてしまうのでしょうか?
与えられたことしかやらないから
事務職が全うすべき業務は、ある程度決まっています。一般事務であれば、電話対応・来客受付・備品管理・書類作成など。経理関係に携わるなら数字を扱う業務が増えるでしょう。日々の業務を問題なくこなしていれば、大概の場合、咎められることはありません。しかし、「与えられたことしかやらない」ことが「事務職にやりがいを感じられない」原因なのです。
事務職へのやりがいは意識の改革から
まずは徹底的に業務を見直し効率化を図る
では、「与えられたことしかやらない」から一歩抜け出すには、どうすればいいか? まずは自分が請け負っている業務を洗い出し、徹底的に見直すことから始めてみましょう。歴史が古い会社ほど、今までのやり方が最も正しいと思い込みがちで、変わることを恐れたり、面倒と考える人が多い実態があります。過去の経緯も確認しながら、「本当にその書類は必要?」「この処理の流れが最も効率的なのか?」など自問自答してみてください。
世の中が目まぐるしい勢いで変わっている以上、変化を恐れていては、今まで以上の結果を出すことは難しくなります。一部の反感を買ってでも提案する勇気を持ちましょう。
社内全体を見渡せる余裕を持とう
自身の業務の効率化を図り、集中して日々取り組む中で、少しでも余裕ができると、自身の担当以外の仕事にも目を向けられるようになります。組織として仕事をしている以上、「周りが今何をしているか?」「どんな問題が起きているのか?」を率先して把握するよう努めるべきです。まずは、社内の人たちと広くコミュニケーションを取りながら情報を集める努力から。事務職は、普段社内にいる時間が長く、社内の状況を掴みやすいポジションでもあるのです。
使命感を持った事務の存在が会社全体のモチベーションを上げる
全員が仕事に打ち込める環境を作ることを使命とする
事務職は「縁の下の力持ち」と言われることもありますが、実は取り組み方ひとつで、それ以上の価値を作り出していけるのです。もちろん、日常の業務はルーティンワークが主になりますが、常に周囲を見渡し、積極的にコミュニケーションを取り、手が足りていないところ・困っているところに手を差し伸べる。そのように「全員が安心して仕事に打ち込める環境を作る」ことを使命と定めることで、なくてはならない存在に変わっていきます。
誰も気づかなかった問題を解決する救世主
普段、外回りが多い営業やトップに立ち指示をする立場の人は、なかなか末端まで目を行き届かせるのは難しくなります。実は誰も気づかないところで無駄が発生していたり、非効率なやり方を取っていたりする可能性も十分にあり得ます。
また、長年放置されている資料など整理整頓されていない箇所は誰しも手を付けたがらないものです。しかし、滞っていた一つ一つの問題を積極的に解決しようと動く人がいると、会社全体の士気が上がります。使命感を持って動ける事務の存在は、会社を大きく変える「核」となり得ることでしょう。
事務職の真の価値は数字では表せない
このような意識で、日々の業務に努めていると、おそらく多くの人から「ありがとう」と声を掛けられることが増えるはずです。事務職のやりがいは、何と言っても周りから感謝されることに尽きるでしょう。
営業などと違い、数字での成果が見えづらいのが事務職の特徴とも言えますが、事務職の真の価値は数字では表せない大きなものなのです。「どれだけ感謝され、全体のモチベーションを上げ、雰囲気を変えていけるか」が事務職のやりがいではないでしょうか? その役目は決して「雑用係」なんかではありません。
さあ、あなたにしかできない「事務職」という新たな仕事を作り上げてみましょう。まずは意識の変革から!
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