ピッチとプレゼンの意味の違いと使い分け方【ビジネス用語】

2016年12月7日ビジネス用語

まだまだ知られていないピッチとは一体?

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「ピッチ」と聞くと、PHSとか飲み会でビールをあける際に気をつかうペース配分だとかを想像される方がほとんどだと思いますが、もちろんここでいう「ピッチ」の意味はそれとは全く違います。

昨今ビジネスの現場で使われるピッチとは、「プレゼンテーションの短い版」のような意味です。

しかし、プレゼンのようなものならピッチではなくプレゼンと言えばいいところを、なぜわざわざピッチというのでしょうか?

「ピッチ」はシリコンバレーからやって来た言葉

アメリカの南部に位置するシリコンバレーでは、日々新しいアイデアと人材のもと、数多くのスタートアップが形になって起業されています。そんな環境のシリコンバレーでは、起業を志す若手エンジニアたちが日夜熱いプレゼンを繰り広げており、そのプレゼンが投資家の心をつかむと、晴れて資金を得て新しいサービスやプロダクトが世に送り出されるというわけです。

投資家へのプレゼンを、シリコンバレーでは「ピッチ」と呼び、さまざまなピッチイベントが行われているのだとか。

主にマスコミ・広告・IT業界でピッチが使われる

IT業界の最先端はアメリカのシリコンバレー。最新のデジタル技術やソフトウェアはシリコンバレーで生まれ世界中に広がっていきます。

そんなシリコンバレーで使われる用語が情報通のマスコミ・広告・IT業界に広がり、とくにこれらの業界でピッチが使われるようになったのだとか…。

ピッチとプレゼンの具体的な違いとは?

上記の通り、ピッチとは新しいサービスやプロダクトをプレゼンする意味であるといいましたが、プレゼンのように多くの人を招集し、何枚もの資料やパワーポイントを使って数時間もかけて行うものではなく、ピッチはもっとカジュアルになされるもののようです。

具体的にピッチとはどのように行われるのでしょうか?ピッチとプレゼンの具体的な違いについて見ていきます。

ピッチは既製品を売り込むのではなく、新しいアイデアの提案

あるサービスや製品を作って客先に売り込む際、その魅力を説明するために営業マンはプレゼンを行います。この場合、客である相手側はそのサービスなり製品なりの使い方や意図をあらかじめ理解していることがほとんどです。

なぜなら、それはもうすでに生産されているか、以前作ったものと似たタイプの何かだからです。

ところが、「ピッチ」する場合、売り込む対象となるものは、しばしば、まだこの世に存在していない概念や、新しいアイデアというケースが多いです。

ピッチでは「製品を買ってください」ではなく、「こんな点を変えたい、改善したい、だからこんな物が作りたいんです!」というアピールの仕方になるわけです。ですから、シリコンバレーで起業するために投資家を相手に行うのは、プレゼンではなくピッチ、というわけなんですね。

プレゼンとの違いとしてピッチで注意すべき点

プレゼンは基本的にその関係者を集めて製品に関する紹介、提案がなされますが、ピッチは投資家や新規顧客に対して、一から説明するものです。そのため、ピッチはプレゼンとの意味の違いによって生まれる注意点というのもあります。

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ピッチの場合、話の構成を工夫して共感を得る事が重要

プレゼンは、まず要約から入り、詳細を説明して最後にまとめを伝えるといった形が一般的ですが、ピッチは、どんな問題を解決しようとしているか、そのために考えた解決策は何か、ターゲットは誰か、どのくらいが見込めるか、チーム構成は?今後の計画は?といった全てにおいて前例のない革新的な意味から入っていきます。

ピッチの場合、どのような構成にすれば共感してもらえるかを常に考えて、魅力的な内容にしなければなりません。

プレゼンとの違いとしてピッチでは専門用語を極力使わない

ピッチに出席する方々はみな、専門も違えば、年齢も、もしかすると国籍も違う可能性があります。

そのため、ピッチでは、プレゼンのように関係者だけに意味が理解できるような話の言葉使いは危険です。

ピッチはその専門分野の知識がない人でも、意味をきちんと理解できるような言葉を選んで話さなければならないのです。

ピッチでは専門用語は意味が伝わらない可能性もあるため、極力使わない事をお勧めします。

ピッチはプレゼンと違い新規サービスを生み出す際に行われるもの

ピッチの違いと意味を見ていきましたが、いかがでしたか?

実のところ、業界によっては、プレゼンとピッチの使い分けがあいまいになっている場合も多いようです。しかし、何かを強く説得したいという意味では、ピッチと呼ばれるケースが多い傾向があるようです。

また企業への売り込みもピッチと呼ばれているようです。

ピッチの場合には、初めての相手に説明をしなければいけませんので、通常のプレゼンとは視点を変えた内容で作る必要が出てくるでしょう。

ピッチの意味を理解し、きちんと作って相手を説得しましょう!

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2016年12月7日ビジネス

Posted by BiZPARK