ブラック企業の”内部告発”方法2つと事例に学ぶ注意点
ブラック企業を内部告発する方法①労働基準監督署に通報
ブラック企業を内部告発する際に、一番使われるだろう方法としては、労働基準監督署に通報することが望ましいです。労働基準監督署には、電話や直接連絡をする方法がありますが、最近ではEメールでも告発する方法が出きるため、労働基準監督署にはいろいろな方法で通報ができるようになりました。
労働基準監督署に動いてもらうために証拠をそろえる
もちろん、労働基準監督署に動いてもらうためにも、ある程度は証拠をそろえておいた方がいいです。そのために、日頃の勤務実態や、上司などの発言、労働契約書の有無、未払い賃金額など証拠となるものをできる限り揃えておいてから監督署には動いてもらうように進めておくことがいいといえます。
通報後、1,2週間の審査を行った後に、査察が行われるという動きになります。
よって、一番簡単に取れる方法として、労働基準監督署に相談することをお勧めします。
ブラック企業を内部告発する方法②法的措置を取る
労働基準監督署に査察を行われても、ダメだというような状況であったり、査察を受けても是正がないというようときには、法的措置を取ることによって、内部告発をする方法が考えられます。
裁判となると、よりしっかりとした証拠収集が求められる
証拠をそろえつつ、弁護士を雇って裁判をすることによって、ブラック企業の内部告発を行うといった方法があります。弁護士の費用について、高くなるのではないというようなことがありますが、裁判で勝訴すれば、労基法第114条により、その未払い金額の2倍ほどの金額を請求できますので、費用の心配は不要です。
内部告発をする際に、裁判になると、証拠がより求められますから、しっかりとした証拠収集が求められますので、内部告発の際にはしっかりとした準備が求められます。
ミートホープの事例に見る内部告発
ブラック企業の内部告発で有名な事件といえば、ミートホープの食肉偽装事件だと思われます。ミートホープは、食品に使われている食材の表示を日常的に偽装しており、その事情を知った元常務の方がたまりかねて、食品の偽装を内部告発することにしたのです。
労働基準監督署へ通報しても、取り合ってもらえない場合がある
最初は、労働基準監督署に通報したり、新聞社に告発を試みてもなかなか取り合ってもらえなかったようですが、真剣に内部事情を説明して、相手を説得していったら、新聞社の方がついに検査を依頼して、偽装が発覚。その内容が白日の下にさらされたというような状況でした。
その結果、偽装が発覚したのでありますが、その後は会社は倒産し社員も仕事がなくなってしまったので、告発した人も複雑な気持ちだったそうです。
ブラック企業を内部告発する方法は「労働基準監督署に通報」「法的処置を取る」
ブラック企業を内部告発する方法についてご紹介しましたが、内部告発をする際に、まず労働基準監督署へ通報します。しかし、内部告発をしたからといって、必ずしもいい結果にならなかったり、心理面や証拠などの面で難しいところもあります。しかし、そのまま泣き寝入りとなると新しい犠牲者が出たり、自分自身も傷ついたままの状況になってしまいます。そうならないためにも、ブラック企業を野放しにせず、勇気をもって内部告発することも重要なのです。
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