ブラック企業における残業時間の定義とは
ブラック企業ほど「残業時間は社員のせい」にする
労働基準法がありますが、ブラック企業にとってはそんなものは何の意味も持ちません。労働時間が長いのも、残業時間が必要になるのも全てそこで働く社員の責任となるのです。
・働く社員がきちんと仕事をしていないから
・きちんと仕事を割り振っていないから
・効率よく働くことが出来ないから
こうした理由から労働時間が長くなり、残業時間も増える、という論を出してくるのです。
ブラック企業は残業代を払いたくない
本来であれば会社は社員の生活を守る義務があります。しかし、ブラック企業にそんな義務も定義も守る余裕はありません。労働時間が長くなるなどの、悪いことは全て現場の社員まかせで、残業時間も含めて労働時間が長時間となるのも社員の責任になるのです。
ブラック企業は残業代も支払いたくないと言われていることも多く、労働時間が長くなり残業するなら自分の能力のなさのせいなのだから、自分の責任でやれという空気を出すのです。一番問題なのは労働時間よりも企業体質そのものなのです。
残業代については会社側と交渉する
労働時間が長くなるのは、少ないぎりぎりの人数で仕事をまわすからです。この問題を解決するために、まずは自分が出来ることをやりましょう。可能であれば、人事とかけあってスタッフ募集をかけることをおすすめします。
そして、積極的に人数を確保する習慣をつけます。社員を育て、アルバイトを育て、無理のないシフトを組み、仕事を各スタッフにうまく割り振り、残業せずに全て終わるようにします。
このように、スタッフが足りていないと会社に交渉を持ちかけるために、現在受け持っている仕事と、実際にどれくらい働いて、どのくらい残業時間が発生しているという書類を作成し用意しておきましょう。
残業代は極力請求する
それでも労働時間が長くなる時は、上司や会社と戦いましょう。スタッフ数を増やせ、給料を上げろ、長時間労働を当たり前にするな等々、とにかく言いたいことをどんどん言えるようにしましょう。
やるべき仕事をきちんとやって、それでも労働時間や残業時間が長くなるのは社員の能力の責任ではありません。ブラック企業のシステムの問題です。残業時間に関しては、残業代も極力請求しましょう。1時間でも多く働いたら給料をもらうという姿勢を持ちましょう。この会社や上司と戦う、交渉するという姿勢はその人を成長させます。
ブラック企業を見分ける残業時間の定義とは?
ブラック企業における、残業時間の定義とはどのようになっているのでしょうか?月に何時間以上の残業をすればブラック企業と呼ばれるのでしょうか?定義について紹介したいと思います。
法定では1日に8時間以上働くと残業時間となる
法定では、使用者は原則として、1日に8時間、1週間に40時間を超えて労働させてはいけないと定義されています。既にご存知だと思いますが、1日に8時間以上を超える労働になると「時間外労働」、つまり「残業時間」ということになります。
法定の定義では、時間外労働の場合は「割増賃金」が支払われるようになっています。いわゆる残業代というやつですが、これが支払われない会社が増えています。このような会社は、世間ではブラック企業と呼ばれています。
残業時間が月80時間の過労死ラインを超えるとブラック企業
月に何時間以上の残業をすると、ブラック企業という定義は正直ありません。しかし、一般的に言われている、ブラック企業を残業時間から見極める基準を紹介します。
世間一般的には、厚生労働省労働基準局長が通達した月におおむね80時間以上の時間外労働時間は過労死ラインというラインを超えるとブラック企業とされています。しかし、やはりブラック企業を見分ける残業時間の定義はいまのところありませんので、あくまで紹介した過労死ラインをブラック企業を見分ける基準としてください。
ブラック企業のことは労基書で相談する
残念ながらブラック企業では上司や会社と戦ってもほとんど環境は改善されません。このため、労働基準監督署やユニオンに相談するという方法があります。相談してもすぐに環境が良くなるわけではありません。
しかし労働時間の長さや残業時間の多さを相談することで、自分自身がまず精神的に楽になります。そして、会社側に対し戦う材料も出来ますし、意見書も出しやすくなります。
労働時間や残業時間が長いのは社員の能力のせいだけではない
ブラック企業ほど労働時間、残業時間を社員のせいにします。社員は、自分の能力が低いせいで自分の首を絞めているのか、と悩みます。決して、社員の能力のせいだけではありません。
1時間でも多く働かなければならない仕事量を課す会社は、すべからくブラック企業なのです。会社をブラック化させない為にも、上司や会社に自分の意見を言うようにしましょう。
労働時間が月80時間以上の過労死ラインの定義を超えるとブラック企業
何時間以上の残業時間が発生したらブラック企業という定義は正直ありません。しかし、一般的に残業時間からブラック企業だと見分ける方法は、月に80時間以上の過労死ラインを超えるかどうかです。
また、残業時間や労働時間の長さを社員のせいにするか否か、そして残業代を支払う姿勢があるかないかでブラック企業かどうか分かります。会社や、上司とは積極的に残業代の支払いや、残業時間について交渉するようにしましょう。
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