雇用保険者被保険者証とは?新卒でも知っておくべき重要性
雇用保険被保険者証とは?
雇用保険被保険者証とは、一体どういったものなのでしょう?
一般的に新卒などで企業へ入社して働く場合、労働者の立場の者は雇用保険に加入する義務があります。しかし、新卒などでそれまで雇用保険というものに関わる機会がなかった人には、あまり馴染みがないものかもしれませんね。雇用保険に加入すると、加入者は雇用保険の被保険者となり、雇用保険被保険者番号が振り当てられます。
雇用保険被保険者証とは細長い白い紙のもの
雇用保険被保険者番号は、新卒での入社手続きの時に職業安定所で振り当てられるものですが、その番号が明記されている紙を雇用保険被保険者証と呼びます。
番号が記されている雇用保険被保険者証とは免許証のような形態ではなく、細長いチケットのような形態になっています。以前はクリーム色のような紙だったのですが、最近では白色の紙になっています。
免許証のようにカードタイプではないですが、雇用保険被保険者証は番号も記入してあり、非常に重要なモノですので捨てないようにするということを新卒の方も覚えておきましょう。
雇用保険被保険者証は退職後に会社から発行される
ほとんどの場合、新卒として企業に入社して雇用保険の被保険者となっても、雇用保険関連の業務に携わっている労働者以外の方は雇用保険被保険者番号の存在を知らないと思います。
その理由は、ほとんどの企業がン新卒の入社時ではなく、雇用保険被保険者証を当該従業員の退職後に本人へ渡しているからです。端的に言えば雇用保険被保険者証は在職時に持っていても、労働者が使う場面はあまりないものなのです。
雇用保険被保険者証は失業保険の受給手続きの際に必要となる
雇用保険被保険者証が新卒時ではなく、なぜ退職後に本人へ渡されるかというと、失業保険を受給する手続きに必要となるというのが理由の1つです。
失業保険を給付するには雇用保険に加入している実績が必須であり、加入実績を証明する為に雇用保険被保険者証と番号が必要になります。
雇用保険被保険者証に明記された番号を確認して、失業保険窓口の職業安定所は雇用保険の加入期間を知ることができ失業保険の受給資格を判断します。
雇用保険被保険者証は再就職先に提出する必要がある
雇用保険被保険者証は、失業保険を給付する以外にも必要となる場面があります。それは再就職先が決まって入社する際、雇用保険に再加入する手続きをするときです。
通常であれば再就職先の担当者から、前職の会社から発行された雇用保険被保険者証の提出を求められます。失業給付を受給した際に職業安定所に提出した場合でも、雇用保険被保険者証は返却されますので、返却された雇用保険被保険者証を提出しなければなりません。
雇用保険被保険者証を無くした場合は素直に申告しよう
退職後にバタバタしてしまったり、失業保険を受給する手続きをしたりして、雇用保険被保険者証を無くしてしまうというのはよくあるパターンなのです。その場合は、再就職先の担当者へその旨を素直に申し出ましょう。
厳格な会社であれば、雇用保険被保険者証を職業安定所で再発行してもらうよう求められるかもしれませんが、ほとんどの場合は手続き担当者が職業安定所へ本人の履歴書を持参し氏名と職歴を照合して番号を確認すれば、雇用保険の加入手続きが可能です。
雇用保険者被保険者証とは新卒に馴染みがないが今後のキャリアに必要となってくる!!
雇用保険の実態とは労働者にとっての保険であり失業保険の恩恵を受けたことがある人は少なくないと思います。
ただ、失業保険というのは雇用保険に備わっている一部の機能のことでしかありません。雇用保険の意義を俯瞰して観れば社会で働くパスポートのようなものであり、新卒の方や退職によって社会を渡り歩く際には雇用保険者被保険者証の存在がどれほど重要なものであるかを再確認しておくとよいでしょう。
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