中小企業診断士は転職で有利?資格の難易度と注意点
中小企業診断士とは?
ビジネスシーンでよく耳にする「中小企業診断士」。資格としては聞いたことあるけれどよく知らない、という人も多いのではないでしょうか?
まず、中小企業診断士の仕事内容について説明しましょう。
中小企業診断士は「中小企業の経営をサポートする専門家」
中小企業診断士とは、経営コンサルタントの国家資格であり、中小企業の抱える経営課題に対応するための診断やアドバイスをする専門家です。診断や助言が主な仕事ですが、中小企業と行政、または金融機関をつなぐパイプ役でもあります。
企業や銀行の中には、社員または行員の中小企業診断士の資格取得を推奨するところも多く、資格取得者は増加傾向にあります。企業や銀行で求められている資格ですが、中小企業診断士の資格の難易度はどの程度でしょうか?
中小企業診断士の資格難易度は?
中小企業診断士の資格取得は難しいのでしょうか?資格の難易度について説明しますが、取得はかなり難しいようです。合格する確率はどれくらいでしょう?
中小企業診断士の資格試験の合格率はわずか3%~5%
中小企業診断士の資格試験の合格率は、その年によって上下します。試験の合格率は、第1次試験は15%~20%、第2次試験が10%~20%です。1次試験と2次試験をクリアして、中小企業診断士になれるのは、受験者全体のわずか3%~5%。1次試験も2次試験も、突破できるのは5、6人に1人の割合です。難易度はかなり高いと言えますね。
難易度が高いので、当然取得するためには相応の勉強や努力が必要になるでしょう。
中小企業診断士の需要が高い職種
難易度がかなり高い中小企業診断士の資格。持っていれば転職は有利になりそうですが、具体的にどのような職種において需要が高いのでしょうか?
経営企画・財務経理での需要がもっとも高い
中小企業診断士が求められるのは、やはり経営関係の分野。経営企画や財務経理では、知識を最大限活用した仕事ができるでしょう。経営コンサルタントの資格ですから、取得後は経営に携わる仕事をする人が多いようです。
その他は、企画やマーケティング、営業、販売、法律関係の専門職でも、需要は高めです。
最近では、中小企業診断士資格者を優遇する求人も多く見られますね。不況の影響で倒産する中小企業が後を絶たず、経営のノウハウを持った人材が求められているのです。では、資格さえ持っていれば、転職活動は有利に進むのでしょうか?
中小企業診断士の資格さえあれば転職は有利になる?
中小企業診断士の資格を持ってさえいれば転職は簡単、というわけではありません。資格に加えて、実務経験の有無が重要視されます。持っていればすぐに転職できるわけではないので、注意してくださいね。
資格だけでは有利にならないので注意!中小企業診断士としての実務経験が重要
転職においては、資格だけでなく、中小企業診断士としての実務経験が重視されます。コンサルティングのキャリアがあり、それに加えて中小企業診断士の資格を取得しているのが前提です。コンサルティング経験がないのに資格だけ持っていても、なかなか高評価にはつながらないので、注意してください。
中小企業診断士の資格を取得して転職を考えている方は、転職前に在職している会社で資格を取得して、まず実務経験を積むことをオススメします。実務経験と資格があれば、転職はかなり有利になりますよ。
中小企業診断士の難易度は高いが転職の際には資格だけでなく実務経験が重視されるので注意しよう
中小企業診断士は転職で有利なのか、資格の難易度と注意点について説明しました。
中小企業診断士は、実務経験が伴っていないと転職の際に特に有利に働くというものではないようです。そのため、自分のキャリアにとって中小企業診断士の資格をどう生かしてきたか、どのように次の仕事にも役立てられるのか、自分なりの言葉で説明できるように準備しておくことが、資格をアピールするポイントと言えます。
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