【第一印象をあげる】面接でのドアの開け方から席に着くまでのマナー
面接官が入室で見ているポイント【インタビュー】
面接官は、志望者がドアを開けてから席に着くまでの間、どこを見ているのでしょうか。実際に面接官経験がある方にお聞きしました。
面接官経験6年の方のインタビュー
経験を積んだ面接官であれば、面接参加者が部屋に入ってきた瞬間から、【良い】【普通】【悪い】の区別ができます。ピークには一日に10名以上会うこともありますから、慣れでわかるんですね。そういう時に判断しているのは、
■挨拶の大きさ、トーン
■動きの機敏さ
■姿勢の良さ
■視線・目線の位置
などです。本当に優秀な参加者であれば、始めのノックと「失礼します」の聞こえ方で、すでに「おっ、これは聞きがいがあるかもしれないぞ」と感じます。それから、入ってきて席に着くまでの動きに迷いがなく、よく練習されているようであれば、やる気やメンタルの強さを感じられます。その時、マナーについてはもちろん完璧にできた方が良いのですが、途中失敗したとしても、きびきび謝罪してやり直しができれば問題ありませんよ。
入室から第一声までで第一印象が決まる
東京ガスの都市生活研究所が行った調査でも、調査対象となった採用担当者の過半数が入室から第一声までで第一印象を決めると回答したそうです。
つまり、「面接では第一印象が重要=入室時の印象が重要」ということになるのです。この事実を踏まえて、ドアを開けてから席に着くまでのマナーを見ていきましょう。
ドアを開けて入室するまでのマナー
面接の順番が来ると、面接官から名前を呼ばれるか、受付の人に入室を促されます。そうしたら、まずはドアをノックしましょう。突然ドアを開けるのはマナー違反です。“コンコンコン”と3回叩きます。回数は日本国内では3回と決まっています。
そして、中から「どうぞ」と声がかかったらドアを開けます。声が聞こえない場合には再びノックしてみましょう。
入室する際は「失礼します」と言う
ドアを開けたら「失礼します」と言ってから入室します。それからドアを閉めるようにしましょう。この時、面倒くさがって後ろ手で閉めてはいけません。きちんとドアの方を見て、大きな音がならないように、丁寧に閉めます。角度によっては面接官へお尻を向けてしまいますが、ドアを雑に閉めないためにであれば、問題ありません。
この一連の流れの間、下を見ないようにします。きちんと面接官の目を見て「失礼します」というようにしましょう。また、動きながらの発言もNGです。まっすぐ立って発言するようにします。
集団面接でも気を抜かない
集団面接の場合も基本的なマナーは同じです。ドアをノックするのは先頭の人だけですが、2番目以降の人も「失礼します」と言ってから入るようにします。
焦らずに、前の人に続いて順番に入って行くようにしましょう。また、次の人が入りやすいように臨機応変にドアを支える手を工夫しましょう。
入室してから席に着くまでのマナー
入室して直ぐに椅子に座ってはいけません。まずは椅子の横に立ちます。
「どうぞお掛けください」と言われたら、ここでも「失礼します」と言い、一礼して着席するようにしましょう。ここでのお辞儀は15~30度くらいの角度にします。
手の位置は、女性は両手を重ね、男性は膝の上に
座った後の手の位置ですが、女性は両手を重ねて軽く置き、男性は左右の膝の上で軽くグーを作って乗せるようにします。指を動かすような、手が落ち着かない動作は目立ちますし、印象が悪くなるので気をつけましょう。
集団面接では全員が入室するまで待機
集団面接の場合、最初の人は全員が椅子の横に立つまで動かず待機しています。待っているときも体を揺らしたり、キョロキョロしたりしないようにしましょう。
また、集団面接に多いのが、座る前に自己紹介を求められる場合です。ここでの自己紹介は、大学名、学部、学科、名前をいう程度でOKです。その後に、「どうぞお掛けください」と言われてから着席します。
第一印象を左右する入室マナーは侮らずに練習あるのみ
第一印象が多少悪くても、その後のトークで得意のコミュニケーション能力を発揮すれば大丈夫!なんて思っている人は危険です。与えられる印象も態度・ジェスチェーなどにおける”ノンバーバル・コミュニケーション”と呼ばれる重要なコミュニケーション能力です。
そのため、髪型・服装・姿勢などに大きく左右される第一印象もその一つです。
話をしているとき、会話内容はほとんど印象に残らず、髪型・服装・姿勢などの印象が強く残るそうです。だからこそ、面接ではトークよりも第一印象が重要なのでしょう。
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