会社の印象を左右する来客時のコーヒーの出し方マナー
コーヒーの出し方が重要なわけとは
企業で働いていれば、来客時の接客対応を求められる場面は必ずあります。それが、「会社として来客にサービスを提供する」という考えだからです。 ここでいうサービスとは、いらしたお客様に「自分は歓迎されている」や「大切に扱われている」といった満足感を得てもらうという点であり、ひいてはそれが、企業全体の好印象につながるので、来客があった場合のコーヒーの出し方・コーヒーカップの置き方に関するマナーは、実はとても重要な業務なのです。
来客へコーヒーを出すのは日本ならではの「おもてなしの心」
来客の方に出すコーヒーやお茶には、わざわざ足を運んで来てくださった感謝の気持ちや、のどの渇きを癒してくつろいでもらう・ほっとしてもらう、という日本ならではのおもてなしの心が込められています。 また、会議や打ち合わせの時のコーヒーやお茶には、議論によって乾いたのどを潤す水分補給の他に、気分転換やカフェインによって脳を活性化する意味もあるので、こういったことを知っておけば、来客に対しても正しいコーヒーの出し方・コーヒーカップの置き方が出来るように繋がるのです。
コーヒーの出し方・コーヒーカップの置き方で会社の印象は変わる!
会社での来客応対は、会社全体のイメージを決定する重要なポイントと言っても良いでしょう。お客様がどんな方であろうが関係ありません。また、たとえ自分が会社の受付ではなくとも、あるいは忙しい時間帯であっても、来客の方に対して正しい対応ができれば、お客様に与える会社の印象はグッと良くなるのです。そういった意味で、コーヒーの出し方・コーヒーカップの置き方に関するマナーは誰しもが覚えておく社会人のスキルと言えるでしょう。
ビジネスマナーとしての来客へのコーヒーの出し方・コーヒーカップの置き方
来客へのコーヒーの出し方とコーヒーカップの置き方に関するマナーが大事と言いましたが、ここからは実際に正しい手順を見ていきましょう。まずは、コーヒーの出し方・コーヒーカップの置き方の手順から見ていきましょう。
コーヒーカップの置き方・出し方①:ソーサーを正しくセットしよう
■お盆の上に、コーヒーカップとソーサーをセットしましょう。
■コーヒーカップは、1/3~1/2くらいまでお湯を入れて温めておきます。コーヒーのドリップが終わったら、カップの湯を捨てながらコーヒーを入れます。カップの外側や底が濡れていないかチェックつつ清潔な布巾で拭き取ります。
■コーヒーカップにコーヒーを入れる場合には、なみなみと入れるのはNGです。7~8分目の間ぐらいが上品です。
■トレーにソーサーをセットしておきます(お盆の上にコーヒーの受け皿をセットしておきます)。そして、コーヒーを入れたカップを、ソーサーの上に並べる。
コーヒーカップの置き方・出し方②:砂糖とクリームがカップの手前に来るように
来客にコーヒーを出す際は、マナーとしてカップの手前にスプーンと砂糖とクリームを置きましょう。そうすれば、相手にすぐ見えますし扱いやすいのです。またクリームですが、コーヒーカップの形状(上が広くなっている)とクリームの形状(底が狭く上が広くなっている)から、クリームの表面を上にすると不安定になるので、裏向きが無難です。そして、衛生面からスプーンのかき混ぜる側にクリームや砂糖の袋が当たらないように配慮するのがコーヒーの出し方のマナーです。
コーヒーカップの置き方・出し方③:持ち手を右向きに出すのがマナー!
来客へのコーヒーを出し方として、カップの 持ち手の位置はコーヒーをブラックで飲む人がカップを持ってすぐそのまま飲めるように、右側に来るようにするという考えを元に右で出すのがマナーです。
その他にも
■シュガー(砂糖)がスティックタイプの場合にはスプーンと二本揃える形にして、ソーサー(受け皿)の上に置く。
■ミルクがポーションタイプ(小分けタイプ)の場合はスプーンの左側または手前側の空きスペース、ソーサーの上に置く。
といった出し方の注意点があるので覚えておきましょう。
来客に飲み物を出す際のビジネスマナー
来客への飲み物の出し方について、常識的なところですがコーヒーが苦手な人や、今は飲みたくないという人もいるでしょう。来客の方に気分良く過ごしてもらうために、事前に飲み物の種類を確認する、そして出す順番ののマナーも忘れていけません。
来客には事前に飲み物の種類を尋ねておこう
来客の人には、飲み物を出す前に「緑茶とコーヒーをご用意できますが、どちらになさいますか」などと確認しましょう。また、来客との用談が長くなった場合は、例えば最初に緑茶を入れたのであれば、次はコーヒーを出すなど変化をつけるようにすれば、気遣いとしては素晴らしいです。
来客にコーヒー等を出す順番「上座」と「下座」を覚えておく
来客に飲み物を出す順番としては、来客の上位者からで、次に社内の上位者からとなります。もし、上位者が分からないときは、上席から順番に差し出して、来客が1人のときに差し出すのであれば「どうぞ」と一声かけましょう。ちなみに、上座と下座も基本的な考え方ですが、出入り口から遠い椅子が上座になりますので、コーヒーを出すときはしっかりと意識してください。
来客があった場合の正しいコーヒーの出し方・コーヒーカップの置き方マナーは準備から出す順番まで様々!
来客応対における、コーヒーの出し方・コーヒーカップの置き方のビジネスマナーを見てきましたがいかがでしたでしょうか。
コーヒーの出し方一つにしても、ビジネスの世界では会社の信用に関わる大事なポイントになります。その為、失礼のないよう気持ちのいい対応を目指して、しっかりとビジネスマナーを把握しておきましょう。あなたの対応がその会社の常識を決定するのです。
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