「拝啓」「敬具」の正しい意味と用例でわかる使い方【ビジネス編】

2017年7月27日拝啓, 敬具

社会人としてビジネス文書のマナーは知るべき?

「拝啓」や「敬具」という言葉の使い方を、正しく理解できていますか。もしかしたら、「使い方さえわかればとりあえず大丈夫」と考えている人もいるかもしれません。 しかし、社会人としてはそれでは不十分でしょう。とくに、就活生にとっては、「採用担当者からの評価」という形で影響がでてきます。実際、現役の採用担当者からは以下のような声が挙がっています。

現役採用担当者の声

確かに、「拝啓・敬具」はメールなどで簡易的にコミュニケーションがとれる現代のビジネスシーンでは、以前より使われるケースは少なくなってきていると感じます。

そのため、若い方やあまり外部とコミュニケーションをとらない職種の方であれば、入社後数年にわたって「一度も使ったことが無い」ということもあるでしょうね。

しかし、全く使われないというわけでもありません。対外的なビジネス文書では、いまもこういった頭語・結語を入れるのが当然のマナーです。

特に役職が上がるにつれて、文書でのやり取りが増えます。

いくら仕事で成果を出してしかるべき立場になったとしても、このような当たり前のマナーがなっていないと、いざというときに使えないと大きな恥をかきます。

(余談ですが、以前若くして部長に昇進した方が、名刺交換ができないという場面に出くわしたこともあります。) 覚えるべきは「拝啓-敬具」「謹啓-敬白」の使い分けくらいですから、今後のためにも今のうちにしっかりと身に着けておいてほしいですね。

拝啓の意味は「おじぎ」

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拝啓とは、訓読みで「おがみもうす」となり、おじぎをして申し上げるという意味があります。人と会う時には挨拶をしますが、拝啓は文面での挨拶といえるでしょう。

また、拝啓の「拝」は、おじぎ=謹んで、「啓」は、述べる=申し上げる、となります。

敬具の意味は「敬意で結ぶ」

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敬具とは、訓読みで「うやうやしくととのえる」となり、敬意を表して結ぶという意味があります。人と会い、別れる際、「それではまた」と言うその意味合いをこの敬具で表現しているのです。

拝啓と敬具が頭語・結語のペアであるのも、どちらもへりくだった意味合いをもっているからなのです。

拝啓と敬具は、敬意を持った相手にきちんとした挨拶をするという意味があると覚えておくと良いでしょう。

拝啓・敬具には同じ意味の言葉がいくつかある

拝啓・敬具のより丁寧な表現:「謹啓」「敬白」

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拝啓・敬具のより丁寧な表現として「謹啓」や「敬白」があります。「敬白」という単語を使う場合、拝啓より丁寧な「謹啓」と結ぶことが一般的です。ただ何となく敬具を使っていた人も、この違いを理解して使い分けられると良いでしょう。

「前略」や「早々」はビジネスでは使用しない

手紙で使う挨拶の言葉に、「前略」や「草々」のような表現もあります。これは、「拝啓」「敬具」と同じ意味ではありません。「前略」は「取り急ぎ用件から入ります」の意味、「草々」は「粗略な様子」の意味があります。時候の挨拶や感謝の言葉を書くことが面倒であるため、普段使いの手紙やはがきの書き方として一般化したのが、「前略-草々」です。そのため、仕事上のお付き合いのあるお相手に手紙を送る際には、拝啓と敬具を使うようにしましょう。日常的な手紙であれば、「前略」「草々」は失礼にはなりません。

拝啓と敬具を手紙につける意味

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拝啓と敬具を手紙につける意味はあるのでしょうか。拝啓・敬具などの言葉をつけるかつけないによって、文章の内容そのものに変化をもたらすことはないため、意味はないとも言えます。しかし、拝啓と敬具をつけること自体が、ビジネスマナーになっているため、ビジネス文書ではこれらの言葉を添えるべきです。挨拶を添えていない場合、受け取った相手から「マナーがなってない」と思われてしまいます。拝啓・敬具は、ビジネス上では大きな意味のあるものだといえるでしょう。

拝啓・敬具の正しい使い方

使い方

  • 「拝啓」で書き起こして「敬具」で結ぶ
  • 「前略」で始まり「草々」で終える

この2種類の言葉の使い方が、現在もっとも使われる一般的な書き方です。「拝啓-敬具」と同じ意味で「謹啓-敬白」の組み合わせもあり、こちらもビジネスではよく使われます。より丁寧な使い方をしたい場合は「謹啓-敬白」を付けると良いでしょう。

メールでは拝啓・敬具は使わない

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拝啓・敬具は本来手紙などの書面につけるものです。そのためメールやファックスを送る際には、拝啓・敬具は必要ないです。メールにはメールのビジネスマナーがありますので、そのルールに則って作成するようにしましょう。

拝啓・敬具の意味と使い方を覚えてビジネスに活かそう

本ページでは、「拝啓-敬具」や「謹啓-敬白」などの意味と使い方について見ていきました。拝啓と敬具は、メールには必要なくても手紙では未だに使われる言葉です。正しい使い方をするには、なぜその組み合わせなのか、どんな意味を持つのか、しっかりと理解する必要があります。使い方を覚えて、就活やビジネスマナーとして活かしましょう。

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2017年7月27日ビジネス

Posted by BiZPARK