応接間に通されたときに気をつけたい上座・下座の位置
応接間に入ったら上座と下座を確認しよう
受付を済ませたりした後、応接室に入ったとき、まずは「失礼します」と挨拶をしましょう。中に誰もいなくても声をかけるのがマナーとされています。その後に、席の上座と下座を確認しましょう。取引先である場合は、お客様が上座で営業が下座に座るのが基本です。ただし、年輩の人を上座にするということもあります。基本的には上座を相手に譲り下座に座る方が良いです。
応接間では出入り口に近い方が下座になる
応接間における席次は、出入り口から遠い方が上座になり、出入り口に近い方が下座になります。ですので、出入り口に近い下座に座るのがマナーです。もし営業の場合で、相手にとってあなたが「お客様」である場合、上座に座ることをすすめられることが多いかもしれませんが、取引先の相手が来られるまでは座らずに立ったまま待ちましょう。
相手に上座を勧められたらそちらに座るのが礼儀
応接間ですでに他の人が着席していたら、空いている席に座るだけなので迷いはしませんが、誰もいない時に上述のように上座をすすめられたら、正しいマナーが大事です。担当者が入室してきたら、まずあいさつをし、勧められてから初めて着席します。この時相手が上座を指定してきたらそのまま上座に着席するのが礼儀です。
自分が営業でも上座を強硬に拒否するのはNG
あなたが営業で、「お客様」として応接間に通された場合は、原則として上座に座るものですが、相手の役職が上の場合など相手を上座にした方が良い場合もあるかもしれません。また、自分が下座でいさせてもらうということで、謙虚な気持ちを表したいという意味で相手に上座を譲るという考え方もあります。しかし、相手が進めるのに上座を強硬に拒否するのは良い印象を与えないでしょう。
「視界に窓が入る席」など出入り口以外でも上座・下座を決める要素がある
応接間の上座は、原則として入り口から遠い位置になります。でも、応接室にもいろいろ種類がありますので、「この場合どうするべき?」と悩むこともあるでしょう。まず、高層ビルなどで窓が出入り口と反対にのみある場合は、上座と下座が逆になります。来客に良い景色を楽しんでもらうという意味です。また、会議室の場合は、真ん中の席が上座です。また、オフィスの一画に応接コーナーがある場合には、職場から遠い方が上座となります。
椅子の種類によっても応接間の上座・下座は変わるので注意
また、応接間に設置してある椅子の種類によっても上座、下座の違いがあります。一人がけの椅子とソファーがあった場合、ソファーが上座になります。また、長椅子があれば上座になり、ひじかけやせもたれがあるものほど優先度が高いです。もしソファーに3人掛けするような場合は、ソファーの中でも出入り口から一番遠い端が上座になります。和室の場合は床の間に近い席が上座になります。
応接間では出入り口との距離・窓の位置・席の種類などで上座・下座が決まる
応接間に招かれ、どこに座るべきか、どう挨拶すべきかなどいろいろ頭を巡らせている内に大事な交渉ごとに集中できなくてはもったいないです。応接間のパターンごとに、どの席が上座なのかを素早く察知し、相手の立場などを考慮しながら、上座、下座のどこに自分がつくべきかを適切に判断できることは、ビジネスマンの大事なスキルの一つなのです。出入り口との距離だけでなく、窓の位置や応接間の形、椅子の種類にも気を払いましょう。
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