「異状」「異常」の意味の違いと正しい使い分け方
「異常」と「異状」は間違いやすい!
異状と異常は、一緒の発音をしますが正確には違う意味を持ります。
「異状」と「異常」の明確な違いを、しっかりと使い分けを含めて覚えておきましょう。そうすることで肝心な場面で間違えることが少なくなりますよ。
「正常」「異常」の意味を把握すれば間違いが無くなる
「正常」「異常」の意味をちゃんと把握すれば、間違いが無くなるのです。
例えば、「異常な行動をとらないように!」という使い方は正しいですが、「異状な行動をとらないように!」は間違いだと多くの方が理解できるはずです。対義語から学ぶのは、知識も増えますし一石二鳥ですよ!
意味をちゃんと把握して、「異常」と「異状」を使い分けられるようにしましょう。
異常の意味とは?
異常とは、正常でない場合を指す言葉として広い範囲で使われます。
特に人に対して使われることも多いのが、この言葉となります。例えば『博士の異常な愛情』などという使い方をします。これは愛情が通常とは異なる、という意味ですね。
異常の意味は「通常、健常ではない」
異常とは「正常でない」「通常でない」「健常でない」「普通と違っていること」の総称です。
特に「異常」を人に向けて使う時には、犯罪学や社会心理学でのラベリング理論で、指摘されるような手法を採る場合に好んで用いられてきました。
先ほどの例ですと、『博士の異常な愛情』は「健常ではない」という愛情です。少しふつうとは異なった愛情だということですね。
異状の意味とは?
異状は、状態に対して使われることがあります。特に、死体などに対して異状という言葉がよくつかわれています。「異常」とは似ていますが意味が違うため、少し気を付けて使うようにしてください。
異状は「状態」に対して使われる
異状は、普通とは違う状態です。
例えば、「これといって○○は認められない」「○○を呈する」などがこれに当てはまります。
【異状死】という言葉もありますね。これは、災害や交通事故などによる予期しない死などに使います。異常と意味が重なっていますが、気を付けて書くようにしてください。
異状は「状態」を表す!異常は「正常の反対」という意味なので違いを把握しよう
「異状」と「異常」の言葉の意味や使い方の違いについて紹介してきましたが、いかがでしたか?
修飾する言葉によって、両者の意味が異なって来るのです。意味の違いを把握して、肝心な場面で「異状」「異常」を使い分けれるようにしましょう。
正確な意味を知って、人からの信用を失わないように気を付けてください。
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