型枠大工の気になる平均年収と給料UPの方法
型枠大工の仕事とは
鉄筋コンクリートの建物を建てる際には、型枠大工が携わっています。
首都圏を中心に鉄筋コンクリートの建物は増え続けています。鉄筋コンクリートの建物を建てるときは、図面を元に地盤から建てます。
型枠大工の仕事は、図面通りに型枠を組み立てて、その型枠にコンクリートを流し込んで固めていくことです。
日本の型枠大工の技術力は非常に高い
「職人」という部類に入る型枠大工の仕事ですが、需要は都市部を中心に高まっています。さらに言うと、日本の型枠大工の技術力は非常に高いと言われています。世界でも日本の型枠大工の技術は注目されています。そのため、キャリアアップの可能性は、無限にある世界でもあり、平均年収などもこれから上昇していく事が予想されます。
仕事はスピード重視だが高い精度が求められることもある
型枠大工は、180x90cm厚さ12㎜の合板(コンパネともいう)と30x45cmの角材を釘で接合し、内外両面を一定間隔の内法を内法保持金物(セパレーター)で確保し型枠をつくります。
コンクリート重量で変形破壊しないように単管(鋼管)と鎖、支持鋼管で外側から圧縮力、あるいは下方から支持力をかけるという作業を行います。
型枠大工においては、一般には細かい造作よりも、いかに速く仕事を行うかが勝負とされます。
表面仕上げの精度が要求される場合には、塗装合板(片面が平滑)などを使用しますが、型枠大工の技量と左官、土工、監督の技術連携が仕上がりの良し悪しを左右します。
昭和30年代までは、ラス板と呼ばれる木材を寄せ合わせ、コンクリート用の枠を型どっていました。現在は東南アジアで生産されている、通称コンパネと呼ばれるラワン材をマインにした積層パネルと、補助桟と呼ばれる木材で型枠パネルを組み立てています。
型枠大工の平均年収について
型枠大工の平均年収についてご説明しましょう。平均年収だけではその仕事の良さを決めることはできませんが、平均年収・給料は仕事を決めるための重要な要素です。
需要が高まっている型枠大工の仕事ですが、その初任給と平均年収はどれぐらいなのでしょうか?
平均年収だけでなく、型枠大工としてのキャリアアップの可能性はどれぐらいなのでしょうか?
型枠大工の平均年収は382.2万円
型枠大工の平均給料は、30.7万円です。平均年収は382.2万円、平均年間賞与は13.3万円となっており、年間賞与は低めです。
経験を積むことで給料は上がっていきます。経験を積んだ熟練の40代男性型枠大工の平均年収は、422万円、平均給料は34万円です。
型枠大工の平均年収を他の職種と比べた場合
他職種との平均年収の比較をしておくことで、就職後の意欲向上や、離職率を下げることにつながるでしょう。やはり平均年収は、仕事を探す上でも続ける上でもモチベーションになりますから、非常に重要です。
初任給ももちろんですが、仕事を続けるにあたってはキャリアアップもしていかなければなりません。
型枠大工の平均年収を、他の職種との平均年収を比較してみましょう。
大工・型枠大工・とび職の平均年収に大差はない
大工の平均給料は29.9万円、平均年収は393.3万円です。型枠大工と大工の平均月収・年収に大きな差はありません。平均年間賞与は34万円と、型枠大工のおよそ2.5倍です。
とび職の平均給料は30万円、平均年収は385万円です。平均年間賞与は26万円で、型枠大工のおよそ2倍です。
型枠大工、大工、とび職の平均給料・月収に差はほとんどありません。型枠大工の平均年間賞与のみ、とび職と大工よりも低いという結果です。
型枠大工のキャリアアップ・年収アップの方法
型枠大工にもキャリアアップ・年収アップの道があります。ひとつの会社(工務店など)で長く仕事を続ければ、経験と共に給料は上がっていきます。キャリアアップや年収をアップさせる方法は、それだけではありません。
色々な型枠大工の関連の資格を取得したり、より大きな会社に移ったり、あるいは自営業として独立したりといった、キャリアアップ・年収をアップさせるための方法は複数あります。型枠大工のキャリアアップ・年収アップの方法を知り、意欲、やる気、モチベーションを上げる工夫をしてみましょう。
一人親方になる
型枠大工として独立することを考える人は少なくありません。独立と言っても、「一人親方」になるのと、「工務店を開業」するのとではまったく違った意味になります。
一人親方というのは呼び名の通り、一人で作業することなので、つまり人を雇う必要はありません。一人では出来ない場合は、応援という形で人を雇います。応援に来た人に日当は払いますが、常時の雇用ではないので、給料計算や源泉徴収などは必要ありません。応援方からの請求書通りに支払う、という形になります。
一人親方になった場合、確定申告を自分で行わなければなりませんので、請求書や領収書はきっちり管理しておかなければなりません。
工務店を開業する
工務店を開業する場合、500万円以上の工事を請け負うのであれば、建設業の許可を取得しなければなりません。その取得には約20~30万円ほどかかります。
型枠大工が工務店を開業したからといって、必ず大工を雇う必要はありません。小規模の工事から始めるなら、営業電話も携帯電話で十分です。開業のための資金が必要なら、国民金融公庫の利用をおすすめします。
型枠大工の平均年収は382.2万円でキャリアアップとして独立する人も少なくない
型枠大工の平均年収とキャリアアップに関しての情報を集めてみましたが、参考になりましたでしょうか?
型枠大工は現在ある職人系の仕事の中でも、非常に貴重です。木造の建物は現在、減少傾向にあり、型枠大工が必要とされる鉄筋コンクリートの建物が増加しています。今後もますます需要が高まると言われています。
キャリアアップの方法も無数にありますので、手に職をつけたいという方は、選択肢の1つとして考えてみてはいかがでしょうか?
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません