属人化が営業職に及ぼすリスクとメリット
属人化とは、その人にしかわからない仕事がある状態
属人化とは、会社での業務がその人でないと作業ができなくなってしまうときに使われる言葉です。その社員に何かあり、長期間業務を行えなくなってしまった場合など、他に担当できる人がおらず作業が止まってしまうのです。基本的には属人化せず誰でもその業務をこなせるようにマニュアルといった資料を作成し、作業を標準化した方が良いとされています。
職種によっては属人化が一般的
属人化という言葉は、多くの場合批判的な意味合いで使われます。それは属人化には様々なリスクが伴うからです。ただ、企画・開発業務などは、属人化されているのが一般的ではあります。
では、属人化が営業職に及ぼす影響を見ていきましょう。
属人化が営業に及ぼすリスクとは
属人化が営業に及ぼすリスクは沢山ありますが、まずは上記にもあげた、その営業の社員が休んでしまうと担当していた仕事の内容が一切わからなくなってしまう事が挙げられます。営業としても有給休暇の取得が難しくなってしまいますし、取引先などにも迷惑をかけてしまう可能性が高くなるリスクがあります。
また、それ以上に怖いリスクが営業の属人化にはあるのです。
属人化の恐ろしいリスクは、ミスに誰も気が付かない事!
属人化はその社員にしか内容がわからない状態ですし、誰がチェックをするわけでもありません。もしチェックしようにも状況がわかっていないので、それが正しいのかどうかわかりません。そうなるとミスが発覚したときには重篤な状況に陥っている、可能性が高くなります。
これは会社にとって大きなリスクです。また社員が意図的にミスを隠ぺいしても気づけないというリスクもはらんでいます。
営業の属人化で顕著なリスクは担当者を変更する時に起きる
営業が属人化するリスクとして、その営業が転勤や退職をした場合、引継ぎがうまくいかず、進行中の取引が停滞したり、既存客が離れてしまう可能性が高くなる点が挙げられます。
属人化が進み、新しい担当者がその営業スタイルをこなせないなど、営業の属人化にはさまざまなリスクがあるのです。
属人化が営業に与えるメリットとは
営業が属人化するリスクは高いようです。しかし、何事もリスクしかないわけではありません。長所と短所は表裏一体であり、リスクだって見方によってはメリットになるのです。属人化が営業に与えるメリットをみていきましょう。
属人化しその業務に特化した社員がやると効率がいい
営業がその業務だけを集中して行えるのであれば、その作業はもっともはやく終わります。そもそも持っている情報量も他の人より段違いなのですから、当然ですよね。マニュアルを準備しておいたり、その人が休んだ時の対策をしておけば、営業の属人化にもメリットは生まれます。
属人化すると、自分の強みを活かした営業ができる
属人化の反対の意味で使われる標準化ですが、マニュアルなどを準備して、その業務を誰でも同じ手順で行えるようにするというものです。たしかにこれは必要なものですが、それ以外の方法で営業をしてはいけない、となるとそのマニュアルに対して、向き不向きがでてきます。
属人化していると、自分の強みや特性を活かした営業ができます。その方が営業成績は当然伸びますので、これも営業が属人化するメリットといえます。
営業の属人化はリスクが高い!それでもやるならマニュアルの作成を!
属人化は営業職にリスクとメリットそれぞれの影響を与えます。しかし、現代社会においては営業の属人化はリスクの方が大きいようです。もし営業が属人化するのであれば、属人化のメリットを享受しつつ、何かあった時の対策方法やマニュアルを作成してリスクを軽減させるのがベストな方法と言えるでしょう。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません