生保と損保の大きな違いと保険会社の今後の動向

2017年7月26日保険業界

生命保険会社における「生保」と「損保」について

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生命保険会社業界は生保と損保と大きく2種類に分けることができます。生保と損保の違いをまとめてみました。似たような両者ですが、この2つは明確に違います。生命保険会社との関わりが少しでもあるのなら、漠然と理解をするのではなく、ハッキリと違いを理解しておきましょう。

生保とは「人の命」に関わる保険の事

生保とは、生命保険のこと。人の命に関わる損失を保障してくれる保険の事で、がん保障や死亡保障などに対して保険会社が受取人に保険金を支払うというシステムのもとで成り立っています。

人が生活をしていく上で、病気は避けられません。もちろん人には寿命というものもあります。そうした事態が発生した時に、まとまったお金を受け取れる仕組みを作ってくれているのが生命保険です。

損保とは「モノ」に関わる保険の事

まず、損保とは損害保険のことです。損保は解りやすく言うなら「モノ」に関わる保険の事を言います。自動車や火災などの損害を補償してくれる保険商品を扱う会社の事です。

例えば自動車事故などが起きた場合には、損保の会社が仲介に入って対応をする事になります。それ以外にも盗難にあった場合、天災による被害などの時にお金が支払われる仕組みとなっています。

生命保険業界:大手会社紹介

生命保険会社と言われたら、あなたはどの会社を思い浮かべますか?日本には多くの生命保険の会社があり、もちろん外資系の保険会社も多くあります。

その中でも同じ保険会社に多くの商品があり、利用者がどのプランを選択する事もできるような仕組みになっています。現状、日本の生命保険業界でトップに君臨する企業と、それぞれの企業の特徴を見ていきましょう。

生保会社のトップ企業として挙げられる会社

■日本生命相互保険会社

保険会社は、契約者から預かった保険料を運用し保障を提供する業務を担います。資産運用を行う中で公社債や株式などに投資を行う企業を「機関投資家」と表しますが、日本生命は資産の約7割を投資に充てる国内最大規模の機関投資家です。また、日本生命保険相互会社は、日本の生命保険会社です。総資産で、かんぽ生命保険に次ぐ業界2位を得ており。保有契約高・保険料収入では最大手の生命保険会社です。

■第一生命保険株式会社

2010年4月に東京証券取引所に株式を上場しました。これにより、少子高齢化により国内市場が縮小する中で、経済成長が著しいアジアなどの新興国への積極的な進出やM&Aが可能になりました。この結果、第一生命は現在、海外に12のグループ会社を保有しています。 総資産では、日本生命保険、かんぽ生命に続き、業界3位になります。

■住友生命保険相互会社

住友生命保険相互会社は、住友グループに属する日本の相互会社による生命保険会社です。また住友生命は、日本生命・第一生命・明治安田生命と共に国内大手生保4社(かんぽ生命を除く)の一角を担っています。

■明治安田生命保険相互会社

明治安田生命は、日本で最初に設立された生命保険会社です。2005年、「保険金の不当な不払い」に対する苦情が殺到したことから明治安田生命は金融庁から業務停止命令を受けました。その後、信頼回復のために「明治安田再生プログラム」が推進され、2008年の「明治安田チャレンジプログラム」を経て、2011年より「明治安田新発展プログラム」に取り組んでいます。

損害保険業界:損害保険の会社紹介

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損保会社のトップ企業として挙げられる会社

■MS&ADインシュアランスグループホールディングス株式会社

MS&ADホールディングスは、三井住友海上グループホールディングス・あいおい損害保険・ニッセイ同和損害保険の3グループが2010年に経営統合したことにより設立され、スピード感を持って飛躍的に事業基盤および経営資源の質・量の強化・拡大を図っています。そして現在、同グループは損害保険事業において国内最大のシェアを占めています。

■東京海上ホールディングス株式会社

東京海上ホールディングスは、三菱グループに属する損害保険会社です。世界38ヶ国・446都市に海外営業拠点を持ち、海外事業の比率は先進国が8割、新興国が2割。平成25年3月期の正味収入保険料については、増加の約6割を海外が占めることになりました。

また、MS&ADインシュアランスグループホールディングス、損保ジャパン日本興亜ホールディングスと並ぶ、いわゆる「三メガ損保」の一角と言われています。

■NKSJホールディングス株式会社

NKSJホールディングスは、2010年に損保ジャパンと日本興亜損保が経営統合したことにより共同持株会社として設立され、2014年に、損保ジャパンと日本興亜損保が合併し、「損保ジャパン日本興亜」が誕生しました。そして、「三メガ損保」の一角と呼ばれています。この中には、東京海上ホールディングス、MS&ADインシュアランスグループホールディングスがあります。

■株式会社かんぽ生命保険

2007年10月1日に郵政民営化が実施され、従来政府が行っていた「郵便」「郵便貯金」「簡易保険」の3事業が民営化されました。これに伴い新たに設立されたのが、かんぽ生命です。

生保は「人」・損保は「モノ」を扱う!生命保険会社は今後も競争が激化する

いかがでしたでしょうか?生命保険と損害保険。保険という点では同じですが、歩むキャリアや会社ごとに仕事の内容、対象はかなり大きな違いがあるという事はご理解いただけたのではないでしょうか。

保険業界では、合併や統合が多く、自分の会社が統廃合に巻き込まれることもあり得ます。そのため、財務面には気を貼り、業界の動向やニュースにも、日々目を通しておきましょう。また、生保と損保の違いについては曖昧ではなく、しっかりと理解しておくようにしておきましょう。

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Posted by BiZPARK