【アメリカ、欧州、アジアへ】海外留学で知っておきたいの国別特徴と違い

2019年8月7日海外留学

ますます身近になっている留学ですが、実際にどんな留学タイプがあり、自分に合う留学とはどんなものなのでしょうか。ここでは、地域ごとに留学のタイプをみていきたいと思います。

1. アメリカ・カナダへの留学

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留学者輩出先として最も人気なのがアメリカやカナダです。文部科学省の調査によると、2017年では、およそ”105,301人”の日本人が留学に行っており、そのなかでアメリカ合衆国を留学先に選んでいる人の数は”19,527人”とのことです。高校までの英語の授業はアメリカ英語なので、留学先として選ばれやすいのが理由の一つです。カナダへの留学にも人気がありますが、こちらはワーキングホリデー先としても有名です。

アメリカ・カナダ留学の種類

アメリカ・カナダ留学には、大学への留学と語学学校への留学がメインです。大学への留学では、大学付属の語学学校に通った後、大学の講義を受けるパターンが多いです。一方、語学学校への留学では留学を始める時期や期間の柔軟性が高く、スピード感を持って英語を勉強したい人に向いています。いずれもグループクラスでの授業がほとんどとなります。

グローバル度

様々な地域、国籍の人が留学しているのが特徴です。ヨーロッパ、アジア、南米や中東からの留学生もいます。グローバルイングリッシュを身に付けるには良い環境であるといえます。

留学費

アメリカの大学は2学期制で最低でも9か月の滞在となるので、その期間での費用の目安です。(1$=100円換算)

学費 100~150万円

生活費 80~150万円(地域差有り)

往復航空券 15万円~40万円

これに現地でできた友人との交際費を考慮するとおよそ250万円~350万円ほどになります。私立大学への留学となると、学費だけで300万円ともなるので、お金の積み立てや奨学金の活用が必要です。

2. 欧州への留学

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欧州留学には、英国・ドイツ・フランス・北欧など選択肢が豊富です。英語が公用語なのは英国・アイルランドなどで、英語学習の場合は英国の語学学校への留学、大学への留学が考えられます。英国以外にも、ドイツやフランスはネイティブ並みの英語力を持つ人が多いので、こちらの大学への留学も考えられます。

欧州留学の種類

英国留学は、大学留学、語学学校留学が北米と同じくあります。ここで注意すべきなのが、英国VISA申請時にTOEICやTOEFLが使用できなくなるということ。そのため、これから英国留学に行く方で、VISAが必要な場合は、IELTSのスコアが必要になります。ドイツやフランスへ留学のは、現地大学留学が一般的となります。普段の生活ではドイツ語・フランス語を使用することになるので、トリリンガルを目指すならこういった留学の形も知っておくとよいでしょう。

グローバル度

欧州留学では、ほとんどが欧州圏内の学生です。アジアの学生が少なく、アメリカ留学と同じように世界各地の友人と出会うことができるのです。(一部、中国人の多い英語学校もありますが)また、ビジネスで使用される本場の英国英語を勉強したいという英語圏の学生もいます。

留学費

留学ジャーナルによると、最も多い英国への大学留学の一年間の費用はおよそ355万円とのことです。そのほかの費用に関してもおおよそ以下の金額程度必要になるとのこと(1ポンド=170円換算)

”学費 150万~

生活費 100~120万円 

往復航空券 15~30万円”

アメリカ留学と同様、学費や生活費で300万円以上はかかるようです。2年前は1ポンドが120~130円程でしたが、円安の傾向が再び高まり、2014年現在は1ポンド=170円前後です。しかし、語学学校の場合は格安学校もあり、工夫次第でコストはかなり変わります。

3.アジアへの留学

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最近人気の傾向が出ているのがアジア留学です。アジアには多くの言語がありますが、日本でも普段から使っている漢字を使う中国留学は人気ですし、他地域の学生が一から勉強するより圧倒的に有利です。また、アジアで英語を学べると人気になったのがフィリピン留学。韓国では受験勉強施設として以前からこのビジネスがありましたが、最近では日本人向けのビジネスとしてマーケットが拡大しています。そして忘れてはならないのが、知る人ぞ知るインド留学です。世界2位の英語スピーカー数を有するインドでは実はフィリピン留学以下で英語学校に通うことができます。留学市場と学習環境を理解した方はフィリピンよりもインドへ、という傾向があります。では、この3ヶ国への留学について見ていきます。

アジア留学の種類

■中国留学

中国への留学は、大学にある中国語教育の学部に入学することになります。大学間の交換留学制度や、留学エージェントを利用して入学することができます。

■フィリピン留学

フィリピン留学=寮付属型の語学学校と考えて良いでしょう。欧米との留学で大きく異なるのが、1対1の授業の割合が多い点です。グループ授業が3~4時間/日の欧米留学に対し、フィリピン留学はコースによって1対1の授業数が調整できます。また、寮タイプのため生徒を管理しやすく、平日は外出禁止といったスパルタ学校もあります。

■インド留学

インド留学も、英語学校への留学となります。よく、「インド英語は訛りがあって聞き取りにくい」と言われますが、学校の講師たちは高い教育を受けたエリートであり、聞き取りにくさはほぼ感じられません。また、語学学校ながらも、英国の名門大学〈オックスフォードやケンブリッジ大〉からの認定学校も多くあります。

グローバル度

■中国留学

多くが日本人と韓国人で、加えて東南アジア系の学生でほとんどを占めます。日本人からすると漢字の学習はそれほど難しくありませんが、他地域の学生からすると難しい文字と感じられるので、基礎中の基礎から授業が始まります。

■フィリピン留学

フィリピン留学では、韓国人と日本人が9割以上を占めます。一般的には韓国人も日本人の同じようにスピーキングが不得意なので、話す英語力が上がるタイミングは授業に限られてしまいます。グローバルな留学をしたい方には向いていません。

■インド留学

インド留学には、東南アジア、アフリカ、イラン系の中東から多くの留学生が来ています。また、英語は小学生のころから勉強しているのでネイティブ並のインド人も多いです。

留学費

費用水準は欧米への留学に比べると格段に低くなります。以下、9か月留学した場合の目安の費用です。

■中国 (1元=16円換算)

学費 25~30万円

生活費 40~50万円

往復航空券 8~10万円

およそ70~100万円程で2学期分留学ができます。※都市部・農村部で物価差があります

■フィリピン (1ペソ=2.3円換算)

学費 100~130万円

生活費 10万円

往復航空券 7~10万円

9ヶ月間では、トータル120万円~150万円程かかります。フィリピン留学では付属の寮費用込み価格なので、学費に寮費を加算しています。生活費はお小遣い代として約1万円強/月 としていますが、セブ島といった観光地に近い留学は、お小遣いの予算は大目に見積もっておいた方が良いでしょう。

■インド(1ルピー=1.7円換算)

学費 60万円~70万円

生活費 30~45万円

往復航空券 7~10万円

9カ月間では格安の100万円程で留学できるのがインド留学の大きな魅力です。ただし、今後10年間では物価の上昇が必至なので、100万円以下で9カ月間留学できるのも今のうちだけかもしれません。

留学経験者による口コミ

K・Gさん/女性/アメリカ留学経験者

留学に行く際に何を重視したいかで行き先を決めると良いです。 アジアですと比較的に留学費用は安く済む傾向にあります。ただ、ネイティブのイギリス英語やアメリカ英語に触れる機会が多いかと言われると難しいと思います。 欧州留学は、土地が繋がっているので留学先だけでなく休暇の際は気軽に隣国へ旅行ができたりすることが特徴としてあります。イギリスへの留学は費用が高い傾向がありますが、北欧の大学には留学生の奨学金制度が整っている大学も多いです。 アメリカ留学は、欧州と同じで費用がかさむ特徴があります。また、主要都市だと日本人も多く留学しても英語に触れられない環境下に置かれることもしばしばです。

知っておきたい海外留学の国別特徴と違いのまとめ

知っておきたい海外留学の国別特徴と違いについて紹介しましたが、留学先は決まりましたでしょうか。よく言われることですが、海外留学が何かを成し遂げるための手段ではなく、それ自体が目的となり、行ったこと自体に満足される方がいらっしゃいます。友達の輪を広げたい、語学力を上げたい、その国の文化に触れたいなど、留学中にやりたいことはたくさんあると思います。しかし、最も重要なのは留学後の自分の理想像を持つこと。未来の自分に投資している以上、無駄に送ってほしくはありません。海外留学には、国別の違う良さや特徴がありますので、数ある種類の中から自分の目標に合った留学を選択し、キャリアに活きる経験を積んでください。

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2019年8月7日ビジネス

Posted by BiZPARK