応酬話法とは?営業マンがお客様と交渉する時に効果的なテクニック
営業マンが交渉で使う応酬話法とは?
応酬話法とは、簡単に言うと営業マンが交渉の時に用いる基本的なセールス・トークのこと。お客様からの反応や質問をあらかじめ想定し、回答を準備しておくのです。
応酬話法は、交渉の時にお客様を納得させてニーズに応えるための話法であって、お客様を言いくるめて商品を売りつけるものではありません。
お客様からの質問を予想し交渉前に回答を考えておく
営業マンは、お客様からどのような質問や反応が返ってくるかをあらかじめ予想し、お客様が納得する説明を考えます。お客様からの質問の中には、自分だけでは予測できないものが当然あります。そのため、お客様との交渉中にどのような質問をされるかは上司や同期と一緒に考えることも。
さらに、自分の応酬話法がお客様を納得させるものであるかは自分ではわかりません。交渉で完璧な応酬話法を使うためには、第三者に協力してもらい、練習することが大切なのです。応酬話法の練習方法としては、実際のお客様との交渉を想定して、話し方や質問への回答の仕方、さらには資料を出すタイミングまで意識すると、本番で成果が出るでしょう。
応酬話法で「やってはいけないこと」はなに?
応酬話法では、営業マンが「やってはいけないこと」があります。
お客様との交渉中、応酬話法の練習成果も発揮できていたのに、ついうっかり「やってはいけないこと」をしてしまうと、すべてが無駄になってしまうことも。
お客様の質問や反応に否定的な言葉で切り返すのはNG
営業マンが応酬話法でやってはいけないのは、お客様の反応に対して否定的な言葉を使うことです。
応酬話法においては、交渉中のお客様の反応に対してまず肯定します。「そうですね」「おっしゃる通りです」「もちろんです」など、お客様の反応にはまず肯定することが応酬話法の鉄則です。
肯定した後も、交渉中は「そうですけど」「ですが」などの否定の意味を持つ言葉は使わず、「ただ」という肯定的な意味を含む言葉を使うのです。
二、三回ほどの質問や反論には落ち着いて応酬話法を使って対応できるかと思います。しかし、お客様が攻撃的だったりとにかく否定しかしない場合もあります。こうなるとつい否定の言葉で切り返しがちです
お客様との交渉中は応酬話法を常に意識して、落ち着いて交渉することが大切なのです。
応酬話法において話し方や言葉遣いの他に大切なことは?
交渉を成立させるために営業マンが使う応酬話法には、話し方や言葉遣いの他にも大切なことがあります。
営業マンがお客様からの信頼を得るためにも欠かせないものです。
お客様に安心感を与えるために「笑顔」でいること!
応酬話法では、交渉中の場の雰囲気も大切です。営業マンは交渉中の雰囲気にも気を使わなければいけません。
良い雰囲気を維持するために有効なのは、営業マンが交渉中は「笑顔」でいることです。お客様からの繰り返される質問や反論に対して、営業マンが顔を曇らせたり、交渉がうまくいかず不機嫌になるなど、応酬話法としてはあってはならないことです。こうなってしまったら、交渉は成立するはずありませんよね。
営業マンが交渉中に笑顔でいることは、お客様にも安心感を与えることができます。営業マンとして、お客様から信頼されることも大切なことなのです。
応酬話法とはお客様を納得させる交渉術であり営業マンの必須スキル
営業マンがお客様と交渉する時に使うと効果的な応酬話法について説明しました。
交渉中の反論や質問は、お客様がその商品を真剣に考えてくれているということでもあります。特に興味がなければ質問さえも来ません。営業マンは反論や質問に対し、攻撃したり言い返したりして、交渉を台無しにすることなく適切な方法でお客様に納得してもらい、お互いが気分のいい交渉成立を目指しましょう。
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