イシューツリーとは?活用例とそのメリット
イシューツリーとは論点が木のように配列された状態
イシューとは論点という意味であり、論点が木のように配列された状態をイシューツリーと呼びます。イシューツリーの大本は、仮説となる場合がほとんどです。イシューツリーの仮説に対して、まずイエス・ノーで答えられる大きな論点を挙げていきましょう。はじめに挙げた大きな論点たちに対しての判断をゴールデンカットと呼び、仮説証明の重要な分岐点になります。また、このイシューツリーはロジカルシンキングを行う際にも用いられるので、覚えておきましょう。
ロジカルシンキングを用いれば問題解決がしやすくなる
イシューツリーが用いられるロジカルシンキングについても確認しておきましょう。ロジカルシンキング=論理的思考法と呼ばれ、情報を決められた枠組みに従って整理して分析することで問題の解決を図る思考法です。物事を考える際に、なにから手を付ければいいのかわからないといった状態になる時もあるでしょう。その際にロジカルシンキングを用いて論点を分かりやすく整理すれば、解決しやすくなります。使い方がわかったら、イシューツリーを用いるのもおすすめです。
イシューツリーの答えが全てイエスなら仮説を証明できる
イシューツリーのゴールデンカットを行った後には、そのイシューの次の論点(=イシュー)を挙げていきます。その際にもイエス・ノーで答えられるシンプルな論点となるように心がけましょう。そうしてイシューを次々と挙げていき、全てに対してイエスという答えとなった際、仮説は証明され、その考えを行う理由として信頼性が出てくるのです。
イシューツリーの活用例
イシューツリーはビジネスにおける物事の決定でどのように活用できるのか、以下の例を挙げて考えてみましょう。
例)
【仮説】「会社として1カ月間限定のセールを行うべきである」
【ゴールデンカット】
イシュー1:セール用の商品は用意できるか?
イシュー2:ダイレクトメールの手配は可能か?
イシュー3:セールという方法は効果的か?
【次のイシュー】
・イシュー1に対してのイシュー:ターゲット層ごとの商品は用意できるか?
・イシュー2に対してのイシュー:DMのコストは確保できるか?
・イシュー3に対してのイシュー:過去のセールも効果があったか?
【結果】
全てのイシューにイエスと答えたことにより、仮説を行うことに問題はないと結論づけられた。
イシューツリーを使うと思考がシンプルになる
前項の例のように、芋づる式に論点を導き出していくことで仮説を証明していくやり方がイシューツリーです。順を追って考えることで、思考がシンプルになるというメリットがあります。ロジカルシンキングは難しく捉えられがちですが、このようにシンプルにする手段を知り、経験を重ねることで自然と思考を行えるようになるでしょう。
主要な論点のみを挙げていくのがポイント
イシューツリーの注意事項として、イシューツリーは「仮説」と「論点」で構成されていくため、重要ではない論点にならない要素は切り捨てていかなくてはなりません。上記の例でいうと、上司はセールが嫌いであるといった好き嫌いの要素は重要ではありませんので、イシューにはなり得ないのです。このように、しっかりと主要な論点のみを挙げていくことが注意点となります。
論点が木のように配置されたイシューツリーを使うと思考がシンプルになり結論が出しやすい
イシューツリーはイシュー、すなわち論点を木のように集めた思考法の1つです。ロジカルシンキングに用いられ、使用すると思考がシンプルになり、結論を出しやすくなるメリットがあります。はじめは仮説と論点をそれぞれゆっくりと紙に書きだすなど、しっかりと練習を行っていって徐々に頭を慣らしていくようにしましょう。
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