KJ法のメリット・デメリットと活用例
KJ法とは
KJ法のメリット・デメリットと活用例をみていきましょう。そもそもロジカルシンキングの手法のひとつであるKJ法には、どのような意味を持つのでしょうか。
KJ法は集めた膨大なデータを集約するための方法
ブレインストーミングやワークショップなどで用いられるKJ法。
KJ法のKJとは、川喜田二郎のイニシャルKJからとったもの。KJ法は、三重県出身の地理学者、文化人類学者、故川喜田二郎(東京工業大学名誉教授)が、フィールドワークで集めた膨大なデータを集約するために考え出された方法です
KJ法の特徴としてカードを用いて情報をまとめる
このkJ法での特徴に関してここで紹介しますが、
データやアイデアを、それぞれカードに書き込み、ばらばらなカードから法則性をみつけだしグループ化し、情報を集約します。
KJ法のメリット
KJ法の意味はおわかりになりましたでしょうか。続いて、KJ法のメリットをみていきましょう。メリットを押さえることで活用例が把握できます。
KJ法のメリット:法則性を見出し統合させることができる
ロジカルシンキングのひとつの手法の、KJ法のメリットは断片的なアイデアや、膨大なデータに法則性を見出し統合させることができる点です。
KJ法のメリット:少数派の意見も公平に採用されうる
それからチームで実行しやすいことや、その場をリードしている人だけでなく、少数派の意見や押しの弱い人の意見も公平に採用されうることもKJ法のメリット。
さらにKJ法がよく用いられるのは、手軽である上にそれなりの効果がだせるということもあるでしょう。
KJ法のデメリット
KJ法のメリットについては、おわかりになりましたでしょうか。次はメリットの反対のデメリットをみていきましょう。KJ法のデメリットはどのようなものでしょうか。
KJ法のデメリット:創造性を発揮することが難しい
KJ法のデメリットは手法が、各自のアイデアの域を出ることができないので、それ以上の創造性を発揮することが難しいという点が挙げられます。
KJ法のデメリット:すべての事象を網羅できない
アイデアの出し方が、上から俯瞰してものを見て出されるわけではなく、下からつきあげるような形でしか、アイデアを出すことができないからということになります。
もしかしたら、参加しているメンバーの視点が偏っていると、視点の欠けた集約結果になってしまうかもしれません。フレームワーク的に、すべての事象を網羅できるわけではないというところが、KJ法の欠点とも言えます。
KJ法の活用例
KJ法のメリットとデメリットについてはおわかりになりましたでしょうか。KJ法のメリットとデメリットを踏まえた上で活用例をみてきます。
ブレインストーミングでのアイデア出しに有効
例えば、ブレインストーミングでのアイデア出しなどで具体的にKJ法を使用するとします。 テーマが自店の売上アップだとして、メンバーに自由にアイデアを出してもらいます。
それぞれのアイデアひとつにつき、ひとつのふせんに書きだしていきます。
さらに、すべてのふせんをホワイトボードに貼るなどして、全体を見通せるように配置します。
「新メニューの開発」
「費用削減」
「ポップを工夫する」
「チラシ広告をうつ」などの様々なアイデアのふせんをグルーピングできることがわかってくるわけです。
例えば、「ポップを工夫する」「チラシ広告をうつ」などは販売促進のグループに入るなどとわかってきます。さらにグルーピングして全体を見渡すことによって、各自で売り上げをあげることについての考え方の流れを共有することができるようになります。
KJ法のメリットは情報の集約!デメリットは創造性が乏しい
アイデア出しに便利なロジカルシンキングの手法のひとつであるKJ法について、メリット・デメリットとともにご紹介しました。
KJ法のメリットは、膨大な情報を集約しやすい点です。デメリットは創造性を発揮することが難しい点です。
ロジカルシンキングの手法のひとつである、KJ法のメリット・デメリットを理解して活用してはいかがでしょうか。
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