取引先や顧客へのお中元やお歳暮の郵送・宅急便マナー
季節の挨拶は会社同士の付き合いを長続きさせる秘訣
夏に贈るお中元と、年の暮れに贈るお歳暮。
日本古来より存在する季節のご挨拶ですが、伝統があるが故にマナーやルールが厳密にあります。
今後の良好なお付き合いのために、ぜひともお世話になっている取引先には贈り物をしたいですね。
そこで、取引先やお得意様、顧客にお中元やお歳暮を贈る際の、宅急便に関するマナーを見てみましょう。
贈り物を手配する際のマナー
挨拶状を同封するのを忘れない
お中元やお歳暮は、本来ならば持参してご挨拶とともに渡すのがもっとも丁寧な贈り方。しかし、会社が取引先に対して行う場合、数が多すぎて全ての送り先にはとても持参できません。そのため、宅急便での郵送で行うことがよくあります。その際には、挨拶状を同封することを忘れないようにしましょう。
挨拶状の例文
謹啓
盛夏の候、貴社いよいよご清栄のこととお喜び申し上げます。
平素は、並々ならぬご指導とご厚情を賜り、厚く御礼申し上げます。
つきましては、これまでのご厚情とご鞭撻に対する謝意を表したく、心ばかりのお中元の品を別便にてお送りいたしました。〇日頃には届くかと存じますので、ご受納いただけると幸いに存じます。
貴社の更なるご発展ご繁栄を心よりお祈り申し上げます。
略儀ながら、書中をもちましてお中元のご挨拶を申し上げます。
謹白
なお、お歳暮を書く際には、上記の内容をアレンジして季節の言葉を変えたり、当年中の感謝や来年に向けての抱負や挨拶を記入するといいでしょう。
のし紙は「内のし」にする
お中元・お歳暮を贈る際、通常箱にのし紙を巻いた状態で先方に届けます。
郵送する場合、のしは「内のし」にするのが一般的ですので、
百貨店などに配送を依頼する際には気を付けましょう。
「内のし」とは、上の画像のように、贈り物の箱に直接のし紙を巻き、
その上から包装紙で包むというやり方。
実際に宅急便で送る際のマナー
宅急便で送る場合、宛名はどのようにすれば適切でしょうか。
会社間でのことですから、受け取った先方の担当者に笑われないように、
間違いなく準備したいですね。
宅急便伝票の宛名は「直接の担当者」か「社長」
お中元・お歳暮を相手先企業の誰宛てに送るか、というのは地味に悩むポイントだと思います。懇意の担当者、社を代表する社長、
どちら宛てに送っても失礼に当たるわけではありません。普段ある特定の社員とのみ取引を行っている場合には、その担当者個人宛てで差し支えありません。社長宛てなどにした際、最悪総務辺りで止まってしまい、肝心の担当社に気付いてもらえないと可能性もあります。会社全体でお世話になっている場合には、社長宛てに送るのがいいでしょう。
肩書きや部署名を間違えない
担当者名は間違えないように、具体的に明記するといいでしょう。相手先の会社が大企業の場合は特に大量の贈り物が届きますので、
きちんと目的の社員の手に届くような宛名を書くように心がけたいですね。
決まった期間内に必ず届ける
お中元・お歳暮は先方に届ける時期を外さないように注意しましょう。
もし万が一お中元を贈る時期を逸してしまった、などのミスが発生した場合、
最悪お歳暮だけにするという手もあります。
どちらか二つ送るのはちょっと……という時は
お歳暮だけに絞るのも悪くありませんので、
覚えておくといいと思います。
■お中元を贈る時期
・関東地方……7月の初旬~7月15日
・関西地方……7月の下旬~8月15日
■お歳暮を贈る時期
・関東地方……12月の初旬~12月31日
・関西地方……12月13日~12月31日
取引先や顧客に荷物を送る際の宅急便のビジネスマナー、まとめ
いかがでしたか?
お中元・お歳暮の送り方は社会人がおぼえておきたいマナーの一つ。
日頃お世話になっている取引先に、自分でも適切に郵送の手配ができるように、
マナーを押さえておいてください!
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