国家公務員一種の難易度と「ケタ違い」の実態
そもそも国家公務員とはなんだろう?
ひとくちに公務員といっても国会議員から役所の職員、公立学校の先生など、さまざまなイメージが浮かぶと思います。国家公務員とはどういうものなのでしょうか。
公務員には国家公務員(国家一種・二種)と地方公務員がある
公務員には国家公務員(国家一種・二種)と地方公務員の2種類が存在します。
国家公務員は、各省庁や、裁判所、国会などの国家機関に所属し、国民のために国の予算を有効に運用し、暮らしやすい社会づくりに貢献することが仕事です。
地方公務員は、住民の要望を聞き、住民が暮らしやすい生活環境をつくっていく、地域密着型。仕事内容は地域の生活全般にかかわる広い範囲に及びます。役所の職員や学校の先生がこちらにあたります。
なお、2012年(平成24年)に国家公務員一種の試験は、国家公務員総合職試験(大卒、院卒程度)という名称に変更されています。
国家公務員一種はエリートコース!
さまざまな業務に従事する公務員がいますが、国家公務員一種(国家一種)は官庁や国の出先機関などで仕事をします。
キャリアと呼ばれる幹部候補として、本省と自治体や他省庁への出向を繰り返し、ときには海外赴任まで任されながら最短期間で昇進していくため、若いうちから重要な職務を責任ある立場でこなします。
どんな人が国家公務員一種の国家公務員試験を受験できる?
国家公務員試験は、受験年の4月1日に21歳以上33歳未満の人、もしくは21歳未満の者で大学卒業見込みの人であれば、だれでも受験することができます。受験費用は無料で、受験には学歴は必要ありません。
国家公務員試験合格者は高学歴者が多いという事実
毎年の傾向として受験者の学歴はかなり高く、合格者の東京大学、京都大学など旧帝国大学の国立大学の割合が高いです。毎年、合格者の約半数が東京大学・大学院の学生や卒業生です。しっかりと勉強しなければ受からないというのは明らかですね。
※『採用昇任等基本方針に基づく任用の状況』より調査
合格者の割合は大学院卒が圧倒的!!
また、上記の資料から、合格者は大学院卒が約40%と多く、学部卒は10%程度、在学生・その他が50%程度となっています。在学生の詳細は不明ですが、難易度や勉強に必要とする平均時間からいって、おそらく修士・博士課程の在学生と思われます。
国家公務員試一種の難易度はどれくらいなのか?
高学歴の人がしっかり勉強し続けてきても狭き門である国家公務員試験一種。実際の難易度はどれくらいなのでしょうか。
日本の中でも有数な難易度を誇る資格の一つである!
国家公務員試験は、日本を代表する難関試験です。有名大学出身者がひしめき合うなか、合格率は5~6%にすぎません。
日本の根幹に携わり、最前線を創っていく人材だけあって、納得の難易度です。ちなみに司法試験、公認会計士試験と、この国家公務員試験一種試験が、日本三大試験と言われています。
さらに人気試験区分の倍率はケタ違い
国家公務員試験1種の試験には教養試験と専門試験があります。
専門試験は行政、人間科学、工学、数理科学・物理・地球科学、化学・生物・薬学、農業科学・水産、農業農村工学、森林・自然環境、法務の8項目あり、自分で選ぶことができます。
なかでも「行政」を選択する人が多く、倍率は100倍以上となっています。「行政」に合格し採用されれば、将来は間違いなく、エリート中のエリートの道が約束されるといっても過言ではないことが人気の理由です。
5000人受験して50人程度の合格者という狭き門!
国家公務員一種の難易度は当然最高難易度の資格と言って間違いありません。大体の概算ではありますが、 5000人受験して50人程度しか受かっていない資格です。上記でも紹介したように、国家公務員一種は、優秀な受験生が受験する資格です。その優秀な受験生がうけて、倍率は100倍ですから、難易度は日本でも最難関といえるでしょう。
国家公務員一種の難易度は当然ながら高い!東大合格もステップにすぎない!
今回は、国家公務員一種の難易度について紹介いたしました。国家公務員一種は、エリートの登竜門だけあり、日本でも最難関の資格のうちのひとつです。
とくに、行政に関わる業務に携わりたいと思えば、猛者揃いのなかでさらに倍率100倍という難関をクリアしなければならないようです。もしこれから国家公務員一種を目指そうとする方は、独学での合格はほぼ不可能であり、東京大学や旧帝・早慶なども、この資格を合格するステップでしかないことを覚悟のうえで励んでください。
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