零細企業の社長が受け取る年収の相場と適正額
零細企業の社長は自ら従業員のひとりとして働く場合が多い
中小企業よりも更に小規模な従業員数や設備内容、資本金などで構成された企業を零細企業と言いますが、零細企業にも当然ながら、会社を経営する社長の存在が欠かせません。社長といっても一般的な企業とは違い、社長自らが一従業員として様々な作業を行っているため、あくまでも肩書き的な形での扱いになっているのが一般的です。また、並行する形で会社の顔としての活動も必要であり、通常の従業員と支店お役割に加えて社長としての役割も担うなど、非常にハードな役職といえるでしょう。
零細企業の中には家族経営で成り立っている企業も多い
零細企業の場合、企業という名称が用いられている一方であくまでも資本金や設備自体は小規模に留まっているため、実際に企業内で働く従業員の数は極わずかです。中には家族経営で成り立っている企業もあり、こうした企業では実際に支払われる年収額も全体的に低く設定されています。ただし、当然ながら企業活動を通じた売上に応じて給与額は大きく変化する為、社長が受け取る給与についても例外ではありません。
零細企業社長の平均年収は400~800万円
実際に零細企業の社長が業務を通じて得ている年収については、様々な要素からある程度の平均額が算出できますが、おおよそ年収400~800万円までの範囲が一般的な年収額の相場となっています。零細企業の場合、いわゆる株式会社ではなく有限会社として活動している所が多く、給与以外の報酬が少ない点も特徴です。そのため、株式配当や役員報酬ではなく給料として支払われているという点も、この平均額を現す大きな一因です。
ボーナスのない社長も多い
一般的な規模を誇る企業でも、景気状況によっては支給される可能性が少なくなるボーナスは、零細企業ではああまり期待できないのが現状です。この場合、企業を経営する社長自らもボーナスに相当する手当を受け取っていない場合が大半なので、ボーナスが支給されないことによって平均年収自体が他の企業の経営者と比べると圧倒的に少なくなっています。ただし、経営が安定しておりボーナスが支給できる零細企業であれば、経営する社長の年収額にも影響を及ぼすため、年収1,000万円を優に超える額を受け取るケースもあります。
資本金ベースから社長の年収の適正額は分かる
零細企業や中小企業など、企業の規模に限らず、社長が受け取る適正な年収額の算出を行う上で参考になるのが、その企業が確保している資本金額の参照です。資本金とは、企業が活動するために必要となる運転資金で、この額が多いほど大企業と呼ばれ、少ない企業ほど小さな企業である一つの指針としても用いられています。資本金が多ければ、例え従業員数が少なくても企業活動が安定していることが推測出来るため、結果として社長が受け取る報酬や年収額を設定する上での指針として用いられます。
資本金が1,000万円未満の企業であれば年収500万円前後が適正
では、零細企業を経営する社長は、どの程度の年収額を受け取ると適性と言えるのでしょうか。資本金を元に算出すると、資本金が1000万円未満の企業であれば年収500万円前後が、資本金が2000万円未満の零細企業であれば、年収700万円~800万円程度の額が適正額と見られます。ただし、零細企業が所有する現有資産と当該年度の純利益などによっても多少前後するという点に注意しましょう。
400~800万円が相場の零細企業の社長が受け取る年収は資本金や売上から適切な算出がされる
家族経営などごく少数の従業員や設備、資本金をベースに経営を行っている零細企業にも、当然ながら経営者であり責任者である社長の存在は欠かせません。零細企業の社長の場合、実際に受け取れる年収額については、企業の売上などによっても違いがある一方、資本金など企業情報を元に適正額を算出できます。一般的には、零細企業社長が受け取る年収額は400万円~800万円程度の額が多くを占めているのが現状です。
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