宮内庁に就職したい人が押さえるべき官庁訪問での準備事項
皇室の活動補助が宮内庁の仕事
宮内庁はどんな仕事をしているのでしょうか?天皇皇后両陛下や皇族の方は様々な活動をしています。宮内庁は皇室をお世話し、その活動が円滑に進むように仕事をします。たとえば、新年に国民から祝賀を受ける「新年一般参賀」の行事、内閣総理大臣を任命する「親任式」や国務大臣を認証する「認証官任命式」などの儀式を執り行い、国内・国外へ訪問するときの事務処理、皇室財産の管理など幅広く仕事をしています。
宮内庁では3つの要素を兼ね備えた人材を求めている
宮内庁の仕事が滞りなく進められるように、どのような人物が求められているのでしょうか?宮内庁によると、
①社会の動きや人々の心に対して洞察力と感受性があること
②日本の歴史と伝統に強い関心と深い理解を持っていること
③事務において新鮮な発想と細かい配慮を心がける積極性を身につけていること
これらを兼ね備えた人材を求めています。今挙げたものは宮内庁が職員を採用するときの基準になりますが、それを備えた人物が見られるのが官庁訪問なのです。官庁訪問は採用されたい国の機関を訪問して、職員の話を聞いたり、面接があったりして、最終的に採用されるか決まります。
宮内庁職員になるには国家公務員試験を受けなければならない
宮内庁は気象庁や警察庁などと同じように国の機関の1つです。宮内庁の職員は、立場上は国家公務員となります。宮内庁は人事院が行う、大学卒業程度の一般職試験(大卒程度)と高校卒業程度の高卒者試験の合格者の中から、面接により職員を採用しています。つまり、宮内庁の採用面接の前に国家公務員試験があり、合格しなければ採用面接を受けることができないのです。宮内庁のことを詳しく調べ面接の準備をするのも大切ですが、まずは国家公務員採用の勉強をする必要があります。
国家公務員採用試験合格後に官庁訪問での面接が行われる
宮内庁へ就職するには、国家公務員採用試験の一般職試験(大卒程度)の行政区分か高卒者試験の事務区分で受験する必要があります。それぞれの問題は違いますが、一般職試験では基礎能力・専門・一般論文が問われます。高卒者試験では、基礎能力・適性・作文があります。ここまでが1次です。そして1次に合格すると2次で面接が行われ、すべての試験の合計で最終合格者が決定します。ここから官庁訪問がスタートします。
宮内庁を目指す人の官庁訪問はなるべく早く動く必要がある
国家公務員採用試験に合格すると官庁訪問が始まりますが、どのように進めればよいでしょうか。官庁訪問では職員の話を聞いたり、職員に質問をしたり、職員と面接があったりしますので、宮内庁を希望する場合は宮内庁を訪れます。宮内庁は採用人数がとても少ない官庁ですので、自己アピールするために少しでも早く動く必要があります。ですので、合格発表を見て自分の番号を確かめたら、すぐに宮内庁に連絡し官庁訪問の予約をしましょう。
宮内庁は採用人数が少ないため難関
宮内庁に官庁訪問をして内定が出ると無事採用になりますが、採用人数が少ないので注意が必要です。平成27年度の採用者は一般職試験(大卒程度)で6名(女性2名、男性4名)、高卒者試験で6名(女性3名、男性3名)の合計12名(女性5名、男性7名)でした。官庁訪問では、宮内庁の職員と直接話しますのでどうような人物かチェックされています。そして、官庁訪問は1回では終わりません。官庁訪問するたびに職員と話をし、その内容がよければ次へと進み、最終的に内定という流れになります。官庁訪問の1回1回が勝負ですので気が抜けません。
採用人数が少ない宮内庁は国家公務員試験合格直後に官庁訪問のアポを取りアピールが必要
宮内庁で働くには、まず国家公務員採用試験に合格しなければなりません。そして、宮内庁は採用人数が少ないために、合格後すぐに官庁訪問のアポを取り、何度も訪問して内定をもらう必要があります。官庁訪問では宮内庁で働きたい意志、自分がどのような人物かアピールし、宮内庁が求めている人物だと判断されて初めて宮内庁の職員になれます。採用人数も少なく就職するには難関ですが、皇室のお世話をするという大切な仕事に携われます。
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