上司の不正行為を知ってしまった場合にとるべき対処法
上層部に報告する前に確認すべきこと
あなたの上司が会社に対して不正行為を行っていた事実を知ってしまった場合、まずはどうすればいいのでしょうか。
信頼していた上司、普段はとても優しい上司などの場合、ショックで取り乱してしまうかもしれません。しかし、大変デリケートな問題ですから、まずは落ち着いて、その不正が本当に行われていることなのかどうか、確認しておきましょう。
不正の事実が本当にあるか
上司の不正行為の証拠をつかめるポジションにいるのならば、怪しい帳簿や経費精算書など、見られるだけの資料を調べて確認しておきましょう。万が一冤罪だったら大変ですからね。
もしも、帳簿などを見られる立場にない場合は、無理に深追いしようと思わない方がいいかもしれません。上層部に報告する際、見ただけ、聞いただけ、というのは説得力に欠けますし、最悪取り合ってくれない可能性もあります。しかし、だからといって自分が危ない橋をわたるようなことだけは、決してするべきではないからです。
不正を告発するメリットが自分にあるか
交通費や出張費を水増し請求、社内の物や金品の着服・横領……このようなことは重大な背任行為です。もし上司がこんなことをしていたら、本来ならば見過ごすわけにはいきません。
しかし、実は最も考えなければいけないのは、会社員としての自分の立場=保身です。
上司の不正を告発するのを考える際、最悪自分の名前が相手や社内にバレること、そうなった場合の損害はどうなるか、などリスクを想像してみましょう。
不正のせいで自分に被害が及ぶ可能性があるか
上司が不正行為を続けることにより、自分に損害が及び兼ねないのならば、否応なく対処せざるを得ません。
知らない内に上司の横領などの片棒を担がされていた、といったようなケースは、知った段階で早急に対策を立てるべきでしょう。
上司の不正を告発する際は周到かつ慎重に!!
まずは弁護士に相談して上司の不正に対する対策法を聞く
上司側が悪いとはいえ、告発するのはリスクがあります。不正を知り、告発したいと思ったら、先のような事をよく確認&熟考しましょう。
万が一、社内での自分の立場を悪くする可能性がある事を踏まえた上で、それでも報告すべき! と判断したなら、きちんと根回しをしつつ実行に移してください。
いきなり自分一人で動き出すのは得策ではありません。
上司の不正の詳細や、上層部に報告する際には具体的にどのように動くべきか、その後の自分の保身の事などを法律の専門家たる弁護士に相談してみましょう。弁護士会には無料の窓口がありますので、大いに活用するといいと思います。
告発に際して不利益を被ったら「公益通報者保護法」
公益のために告発を行った人が社内や所属組織内で不当な解雇や減給をされないように、定められた法律があります。
この法律は基本的にすべての事業者に適用されますので、何かあったらこの法律をたてに弁護士に相談してみましょう。
内部通報制度を利用すること
「内部通報制度」を通じて会社に訴えるのが良いと思います。
この「内部通報制度」というものですが、
この制度を使って通報をしたものは、その通報を理由に解雇や不利益な処分をしてはならないということになる制度です。実際にそういうことをして会社が裁判で負けた例が、最近出ていますので、そういった制度を上司の不正を告発する前に確認してべきです。
時には匿名での投書もあり
どうしても、上司の不正行為を報告する際、自分にリスクがある場合には、匿名であなたの名前が形式的にわからないようにして会社に投書することです。
それで上司が嫌がらせをする場合は、勇気を持って反論する度胸が必要です。
上司の不正行為を知ってしまった時の対処法【告発すべき】は慎重に
上司の不正行為を知ってしまった時の対処法【告発すべき!?】と題して紹介しましたが、いかがでしたか?
上司に不正の疑いがあるからといって軽率な行動をとってはいけません。もし勘違いであれば上司にあらぬ疑いをかけてしまいますし、本当に上司が不正をしてた場合でも軽率な行動のせいで証拠の隠滅をされてしまっては、不正の追求もできなくなってしまいます。
しかし、忘れてはいけないのは、あくまでも社内における自分の身の安全が第一であること。一時の感情に任せて丸腰で動いてしまわないことです。
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