35歳の平均年収と手取り20万との比較
おおよその35歳の男性の平均年収は426万円
35歳の平均年収と言うのはどれぐらいでしょうか。国税局のサイトにある民間給与統計実態調査という資料を見てみましょう。この資料の平成26年度版によると、35歳の平均年収は男性で502万円となっています。また、この統計は5歳刻みで作られているので調整が必要となります。30歳から34歳の446万円と35歳から39歳の502万円で平均を取ると(446万円+502万円)/2=474万円となります。さらに貧富の差を考慮に入れ、中央値というものを取っていきます。これは少数の高額所得者の影響を避ける手法であり、概算で平均年収から1割減額すれば求められるものです。474万円-(474万円/10)=約426万円となります。
年収から推測すると35歳の男性の手取り額は約341万円
426万円から計算される手取り額は約341万円です。月の341万円/12ヶ月=約28万円となります。手取り20万というのは平均から約8万円の差があるということです。しかし手取り20万は問題になる額と言えるのでしょうか。
平均年収ではなく自分の生活費と比べて手取りを考えよう
35歳時の生活費が若い頃と変わらない場合を考えてみましょう。大体12万円を生活費とすると、手取り20万円では8万円が余剰金として残ります。月の小遣いが8万円と考えるとそこまで割の悪い話ではありません。よく平均年収以下だと嘆く人が居ます。それは全くの見当違いだと断言できます。基準とするべきは他人の給料ではなく、自分の生活費です。自分の生活費対手取り額という構図のみが収入にとって大事なものなのです。
35歳で手取り20万円も十分生活していける金額
そして日本での生活というのは12万円あれば事足ります。12万円以下であれば苦しくなるでしょうが、手取り20万はそれよりも遥かに高い手取りです。悩んでしまうのはあくまで平均年収と比較した場合に限るのです。35歳で手取り20万円というのはこうして考えると問題になるような話しではありません。
手取り20万はバイトやパートだと難しい金額
何か比較対象が欲しいのであればアルバイト、パートと比較するのも良いでしょう。アルバイトで手取り20万というのは難しい収入です。フルでシフトに入ってやっと稼げるか稼げないか、といった額なのです。そのため、月20万円の収入は見ようによっては高給ともなります。お金というのは様々な相対基準で考えることができます。
何よりも自分の生活を基準として考えよう
今回の例では35歳における年齢階層別の平均年収とアルバイトの給料という指標を用いました。ですがまた、業種別平均年収と比較することもできるでしょう。しかしそういった比較は意味の無いことです。下を見ても上を見ても手取り20万円というのは1円も増えません。重要な事は個人にとっての価値なのです。もし35歳時における手取り20万円ということについて考えようとするなら、何よりも自分の生活を基準として考えなければいけません。
35歳で手取り20万は平均ではなく自分の生活費を基準にして考えたほうが良い
35歳で手取り20万の例を見てきました。年齢別の平均年収の手取り額と比べると8万円程少ない収入となります。ですがアルバイトと比べるとかなり良い収入と言えるでしょう。大事な事はこういった相対基準ではなく、自分の生活におけるお金の基準です。世の中には様々な情報が溢れているので惑わされることも多いかと思います。ですが、何より大事な事は自分の価値観なのです。これを確立することができれば、収入に対して冷静な結論を得る事ができるでしょう。
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