給与が額面30万円という金額なら知るべき手取りの注意点
額面と手取りの重要な関係をおさえよう
毎月振り込まれる給与。最近は、給与は銀行振込になっている会社がほとんどなので、給与明細を見ていないという人も多いでしょう。入社以来、給与明細を一度も見たことがないという人もいるかもしれませんね。しかし、給与には「額面」と「手取り」という重要な概念があることに注意が必要です。通常、求人票や雇用契約に記載されている給与の金額は、額面なのです。月収や年収という言葉をよく聞くと思いますが、そこで言われる金額はほぼ額面のことです。つまり、額面30万円というのは、給料日に30万円が振り込まれるということではありません。
額面30万円は基本給や手当等を含めた金額と理解しよう
額面30万円は、基本給や手当などすべてを含めた金額です。実際には、額面30万円から税金や保険料などが引かれることになります。給料日に実際に振り込まれるお金、つまりあなたが実際に手にするお金のことを手取りというのです。就職活動や社会人になりたての頃には額面と手取りの関係をあまり説明してもらう機会もないと思います。まずはこの関係を理解することが重要です。
給与から税金や社会保険料等が引かれた金額が手取りとなる
それでは、なぜ額面と手取りに違いが発生するのでしょうか。額面30万円なら30万円欲しいですよね。しかし、それは日本の制度では実現しません。なぜなら、給与から税金や社会保険料などが天引きされるからなのです。会社員は、給与から所得税や住民税、雇用保険料や健康保険料などを天引きして納付することになっているからです。毎月自分で税金や保険料を振り込むのは大変なので、これは理にかなっている制度ではあります。つまり、額面30万円から支払うべき税金や保険料を先に引いたうえで手取りが振り込まれるというわけです。
目安として額面の75~80%が手取りになると理解しておく
当然ながら、手取りは額面より少なくなります。どれくらい少なくなるかは、元の給与や本人の家族構成などにより異なりますが、目安として額面の75~80%が手取りになると理解しておくといいでしょう。額面30万円だと、手取りは24万前後になりますね。意外に少なく感じるかもしれませんが、税金や保険料を納付することは社会人の義務ですので、理解しましょう。
給与の金額や天引きされる金額は人によって異なる
額面と手取りの関係性は理解できたでしょうか。ここで、大切なのは自分の給与についてしっかり理解するということです。給与の金額や天引きされる金額は、人により大きく異なります。つまり額面と手取りは人により様々だということです。同じ会社の同期でも、全く同じというわけではありません。また、額面30万円という金額が同じでも、家族構成などにより手取りは異なります。したがって、自分の給与は自分できちんと把握することが必要なのです。額面30万円と言われると、その金額ばかりが頭に残りがちですが、実際に使えるお金は手取りです。
毎月の給与明細をしっかりチェックしよう
それでは、額面と手取りの金額を把握するにはどうしたらいいのでしょうか。答えは簡単で、毎月の給与明細をしっかりチェックすることです。最近では、パソコンで簡単に給与明細を閲覧したり印刷したりできる会社も多いと思います。ぜひ給与日になったら、給与明細をチェックする習慣をつけましょう。今から給与明細をチェックする習慣をつけることは、今後の社会人生活にもきっと役立つはずです。
額面30万円という金額で手取りにおける注意点とは給与明細をチェックして天引き額おさえておく事
額面と手取りにおける金額の関係性を理解することが、給与を理解する重要な一歩です。額面30万円の場合、自分の手取りがいくらなのか、手取りには何が含まれているのかをまずは知りましょう。額面30万円でも30万円を手にすることはできません。給与を正確に把握することは、今後の社会人人生において大切なことです。ぜひ若いうちに、給与明細をチェックする習慣をつけましょう。
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