ファーストキャリアは大企業?ベンチャー?双方のメリット

2019年8月2日ベンチャー, 大企業

ファーストキャリアとは「最初に就職した仕事」という意味

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ファーストキャリアは、最初に就職した仕事のことを指します。また、内定から入社4年前後までのキャリアを指す場合もあるようです。1つの会社で定年まで働き続けるのはもはや常識ではなくなり、ファーストキャリアである程度の経験を積んでから転職や起業を考えるという人も増えてきています。

ファーストキャリアは自分のキャリアを左右するため非常に重要

数十年と続くキャリアの中でこのファーストキャリアは、仕事への姿勢、仕事の進め方、自分の価値観など、社会人としての自分の基礎となるものです。そのためファーストキャリアは、入社後数年間だけでなく、自分のキャリア全体を左右する非常に重要なものなのです。

そして、ファーストキャリアに選ぶ企業として、「大企業か、ベンチャー企業か」という選択肢に悩む方も多いようです。どちらにもメリットがありますが、どちらを選ぶべきかはそれぞれの適性によって変わります。ファーストキャリアとしての大企業、ベンチャーそれぞれのメリットと、選ぶ際の注意点を確認していきましょう。

ファーストキャリアに大企業を選ぶメリットとは?

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まずは、大企業を選ぶメリットを見ていきましょう。大企業に就職を望む人の多くは、転職を考えずに働き続けることを念頭に置いているかもしれません。しかし、大企業をファーストキャリアとして自分を磨いてから、転職や起業を考える人もいるでしょう。そんな人にとっても、ファーストキャリアとしての大企業には、大企業ならではの利点があります。

幅広い人間関係を築ける

大企業には、たくさんの人が勤務しています。価値観が同じ仲間だけでなく、様々な特徴を持つ社員がいて、出会いの機会はかなり充実しているといえるでしょう。また大企業の場合は取引先も多いですから、社内だけでなく社外にも、人脈を広げる可能性が多く存在しているのです。

能力向上のための研修・サポートが充実している

大企業は、長期にわたって存続してきた企業であり、新入社員も毎年受け入れています。ですから、新入社員を育て上げるためのノウハウが蓄積されており、研修・サポートが充実しています。大企業に入社してから数か月かけて行う研修で、社会人としての基礎をしっかりと身につけられるだけでなく、配属後もそれぞれのステップにあった研修で自分を磨いていける環境なのです。ファーストキャリアとしては非常に魅力的な一面です。

会社から与えられた仕事をこなす過程で適性が見つかる

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大企業では安定して仕事がありますから、新入社員に対してどのように仕事を割り振っていくかも、スムーズに決定されるでしょう。会社から与えられた業務をこなすことになります。それを「不自由」と感じる人もいるかもしれませんが、ファーストキャリアの中で自分を磨くために、自由度の高さは必ずしもメリットばかりではありません。自分が心から意欲の持てる仕事が見つかっていないという人は、与えられる仕事をこなしていく過程で自分の適性を見つけられるでしょう。

社会的な知名度があり信頼を得られる

大企業ならではの魅力として、その知名度や周囲からの信頼も大きいです。仕事のしやすさもさることながら、キャリアにおいて転職・起業のシーンでもその知名度は役に立ちます。転職の際は履歴書・職務経歴書でのアピールポイントになります。起業して新しい取引先を開拓するときも、その経歴は初対面の相手に一定の信頼と安心感を与えられるでしょう。

大企業ゆえの制約がある点には注意しよう

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次に、ファーストキャリアに大企業を選ぶ際の注意点をチェックしておきましょう。まず、大企業には細かいルールが決まっており、一つの決定を下すまでに多くの承認が必要で、スピード感を感じられないケースがあります。そのルールは、大企業が組織をまとめるために時間をかけて構築したものですが、スピーディーに、あるいは自由に業務を行って成長していきたい人にとっては、窮屈さを感じる点かもしれません。

出世争いが激しいという側面もある

大企業では、すでに上のポストが詰まっています。ですから、数多くの同僚の中から出世していこうと考えると、激しい出世争いを勝ち上がっていく必要があるでしょう。転職を考えずに、その会社で働き続ける人にとっては、キャリアアップの難しさを感じる一面になるかもしれません。

ファーストキャリアにベンチャーを選ぶメリットとは?

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それでは、ファーストキャリアにベンチャー企業を選ぶメリットを次に見ていきましょう。近年ベンチャー企業は増えており、ファーストキャリアとしてのベンチャーという選択肢も注目されています。それにはどんな理由があるのでしょうか。

自由度が高く活躍の場がある

ベンチャー企業は、まだまだ新しい仕事をつくっていきたい段階です。ですから、入りたてでも一定の裁量権が与えられて自由度が高く、活躍の場が与えられるというケースが多いです。新人の内から仕事を任され、次々に経験を積んでいけるでしょう。その仕事が一通りでなく、社内の様々な役割を経験できるのも魅力です。

変化の激しい環境なので成長するチャンスに恵まれている

大企業と比べて、ベンチャー企業は今まさに成長している段階です。その分環境の変化が激しく、それに合わせて常に自分も成長していく必要があります。また、自分の仕事の成功が会社全体にとっての利益になっていることを実感しやすく、当事者意識を持って働きやすいという面もあります。このように、自ら成長するチャンスに溢れているのがベンチャー企業の利点です。

早い段階でマネジメント経験を積める

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まだ内部が固まっていないベンチャー企業では、上司と近いところで仕事ができ、若い内からマネジメント経験を積めるというのも大きなメリットです。ベンチャー企業は、成長にともなって事業を拡大していきますが、その際必然的にマネジメント側の人員を増やす必要が生まれます。そのため、自らがそのポストで仕事をすることもできるでしょう。

このマネージャーの能力を、転職・起業などその後のキャリア形成で重宝することは言うまでもありません。早い段階でマネジメントを勉強できるのはベンチャーならではだといえるでしょう。

結果を出すために不自由ではない環境が用意されている

上記でご紹介した通り、大企業には細かなルールが設定されており、行動に不自由を感じる場合があります。しかしベンチャー企業は、組織の現状維持よりも成長を優先していく段階です。そのため各人が業務のために行動しやすい職場となっています。会社と自分の成長のために、考えたことをすぐに行動に移せる環境は、大企業ではなかなか手に入らないかもしれません。

ベンチャーを選ぶ際は企業を見る目が重要になる

次に、ファーストキャリアにベンチャーを選ぶときの注意点をご紹介してきます。まず、ベンチャー企業を選ぶ際は、その企業を注意深く観察するようにしましょう。就職先として求めるだけの安定感があるかという経営状況はもちろんのこと、会社や入社後の待遇について、マイナスの情報を隠している、というケースも考えられます。また、人事の人の話が会社の内部状況を100%説明しているわけではないケースもあります。内定を取る前だけでなく内定を取った後も、その企業を見極める目線を意識して持っておきましょう。

「ベンチャー出身」を転職でどう評価されるかは転職先しだい

また、ファーストキャリアとして研鑽を積んだあとの転職の際の、ベンチャー企業出身であることの評価は不安定です。ベンチャー企業の当事者として、様々な経験を積んできたことを高く評価されるケースもあれば、やはり名の知れた大企業出身のライバルに比べて、知名度の差から不利になってしまうという恐れもあります。転職の際に十分にアピールできるだけの能力を、しっかり培っていく意識が大切になるでしょう。

大企業とベンチャーのどちらをファーストキャリアにするかは適性に合わせて決めよう

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ファーストキャリアとしての大企業、ベンチャーという視点から、それぞれのメリットと注意点をご紹介しました。どちらを選ぶかは、メリットとデメリットを見極めて自分の適性に合わせて決める必要があるでしょう。例えば、自分で仕事をつくっていくような積極的な行動が苦手な人は大企業が向いていますし、若い内から様々な仕事にチャレンジしていきたい人にはベンチャー企業が向いているといえるでしょう。

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Posted by BiZPARK