源泉徴収票に記載された「社会保険料等の金額」について
「社会保険料等の金額」は源泉徴収票に記載されている
年末調整や確定申告をする際に必要な源泉徴収票には、いろいろな金額が記載されています。しかし、記載されている金額が何を表しているのか、またどの項目にいくら支払っているのか把握している人は少ないのではないでしょうか?源泉徴収票には、「社会保険料等の金額」という欄があります。
社会保険料は「健康保険料」「介護保険料」「厚生年金保険料」「雇用保険料」を指す
社会保険料等の金額とは、1年間に支払った社会保険料の金額です。これは、毎月給与から天引きされた金額です。社会保険料とは、健康保険料・介護保険料・厚生年金保険料・雇用保険料の4種類のことを言います。例えば転職活動や無職期間があって、自分で国民年金保険料を支払っていたり、家族の国民年金保険料を給与から支払った場合などは、給与から引かれていないため、年末調整や確定申告を行う必要があります。申告をしないと払った分は控除を受けることができません。
源泉徴収票には生命保険料の控除額も記載されている
源泉徴収票には、社会保険料等の金額が記載されていることはわかりました。社会保険料等の金額以外で控除される金額には、どんなものがあるのでしょうか?源泉徴収票の「社会保険料等の金額」欄の右にきさいされているのが、生命保険料の控除額です。生命保険料の控除額とは、生命保険に加入すると、所得の中から一定額を差し引いてくれる制度があります。これが、生命保険料の控除額になります。最高額で12万円までとなります。
ほかに「地震保険料の控除額」「住宅借入金等特別控除額」がある
生命保険料の控除の右に記載されているのが、「地震保険料の控除額」です。地震保険料の控除額には、旧長期損害保険料控除と地震保険料控除の合計額が記載されています。生命保険料の控除と地震保険料の控除には、それぞれの証明書が必要となります。そして、生命保険料の控除を右の欄には、「住宅借入金等特別控除額」が記載されています。これは、住宅ローンの控除金額となり、控除を受けるには確定申告が必要となります。
源泉徴収票で一番重要なのは「支払金額」
源泉徴収票には、社会保険料等の金額や生命保険料の控除・地震保険料の控除などが記載されているのはわかりました。では、その上の欄に書かれている金額は何について記載されているのでしょうか?社会保険料等の金額欄の上部には、「支払金額」が左端に記載されています。これは、1月から12末までに支払われた給与の金額です。この金額は、毎月の給与と手当やボーナスの合計金額で、所得税や社会保険料も含まれているため、手取り金額ではなく年収金額になります。支払金額の右側に記載されているのが、「所得控除後の金額」です。これは、給与のなかから必要経費を引いたものを表します。この金額は年収に応じて決まっており、支払金額から差し引かれます。
「所得控除の額の合計額」も確認しよう
所得控除後の金額の右側に記載されているのが、「所得控除の額の合計額」です。これは、源泉徴収票のこの欄の下に記載されている、社会保険料の控除、生命保険料の控除、配偶者控除など所得控除額の合計金額のことです。これらの金額が多いと、税金の金額が低くなります。そして一番右側に記載されているのが、「源泉徴収税額」です。これは、1年間の支払金額から毎月支払った所得税の合計金額を表します。このように、源泉徴収票にはいろいろな金額が記載されているのです。
源泉徴収票には4種類からなる「社会保険料等の金額」の記載がある
源泉徴収票には、「社会保険料等の金額」など様々な金額が記載されています。しかし、それぞれの項目の金額が何の金額なのか、なにを意味しているのか知らないことが多いのではないでしょうか?源泉徴収票の金額には、健康保険料や介護保険料などの社会保険料等の金額のほか、年収額を表す支払金額や、社会保険料の合計金額を差し引いた、所得控除の金額などが記載されています。何についての金額なのか知っておくと、実際にどのくらいの手取り給与があり、どのくらいの税金を払っているのかなど、把握することができるでしょう。
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