子会社に出向が多い理由について
子会社は出向が多い
ドラマ「半沢直樹」の影響でよく知られるようになった出向ですが、子会社への出向は銀行だけでなく一般企業でも多くあります。特に大企業では社員を子会社へ出向させ、子会社の社員として働かせることが多くあります。中には同じ職場で、近距離しか離れていなく、場所も内容もほとんど同じような場所への出向もあります。一体どうしてこんなことをするのでしょう。
出向理由は売上をよく見せる効果があること
もちろん、キャリアを積んで欲しいからといった理由もありますが社員を出向させると、その社員は子会社の会社で働いている人間となります。親会社の社員数を見かけ上減らすことができるため、一人当たりの売上高を高く見せられるのです。連結決済だと少ない人数で高い売上と利益があるほど高く評価されます。そのため積極的に行っている企業が多いのです。
出向を理由に人事異動の場合もある
キャリアアップの出向についてお話ししましたが、悪い理由での出向もあります。例えば、まず本社から社員を切り離し、給与体系が低い企業に移管させることにより、人件費も削減されるだけでなく、やる気をなくさせ自己都合で退職してもらう事を狙って行われる理由です。下手にリストラさせると会社のイメージが悪くなるためこういった理由の方法をとるようです。
表向きな理由での出向を命じる会社は多い
表向きな出向を取る子会社は多いです。もちろん希望退職者を募る企業もあるといえばあるのですがごく一部の企業だけです。マスコミに騒がれてしまうとイメージダウンになりますし、かといって退職金を上積みする余裕もないと考える会社が多く、退職を意識した表向きな出向や転籍といった手段がよく行われる企業が多いのも事実です。
出向になりやすい人には特徴がある
子会社への出向になりやすいタイプの人間は大きく二種類に理由が分けられます。まず、文句を言わない大人しいタイプ。出向は住んでいる地域が変わる場合が多いため一から人間関係を作らなければいけません。そのためいやがる人が多いのも事実です。企業がもっとも恐れるのは労務トラブルのため、真っ先にこの大人しいタイプの人間が選ばれるでしょう。
実力のある人も出向させられやすいです
意外かもしれないのですが、もう一つは実力がある人も出向の理由にはなりやすいです。とくに経営陣や上司にズバズバものを言い受けが悪いタイプも理由として危ないです。こういった跳ね返るタイプをうまく使う度量がある人が昔はいたのですがいまは自分の味方かどうかのみを考える人が多く、敵と見なされてしまうと子会社へ出向させられやすくなってしまいます。
子会社への出向には様々な理由が考えられる
子会社への出向ですが、もちろんプラスになれば良いのですが、うまい理由で会社に利用され家族と離れて暮らすのがいやな人もいます。そういった人はうまく子会社へ出向させないよう立ち回りましょう。両親の介護や子どもの受験を理由にいまの生活に支障を来す配置転換には応じないといった強い意志を持ちアピールしておきましょう。
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