パワハラによる暴言とみなされる言葉遣いと注意点
パワハラとは「苦しめる事」「いじめ」
パワハラという言葉ですが、これはパワーハラスメントの略語で、和製英語です。ハラスメントという単語自体に「苦しめる事、いじめ」といったような意味合いがあります。パワーハラスメントとは、職場での上下関係を利用して相手に苦しみを与える事、という定義です。
暴力より暴言によるパワハラが多い
パワハラで訴えられるケースのほとんどが、上司の立場に立つ人です。もちろん身体的に暴力を振るうのもパワハラですが、それ以上に多いのが暴言によるパワハラです。暴言というのは曖昧な定義で、人によって暴言と感じる程度が異なります。そのため、自分は悪意がなくても、相手にとっては暴言と捉えられることもあり得ます。自分が話す言葉に責任を持ち、特に上に立つ立場の人は言葉選びには慎重になるべきです。
相手が悪意を感じる暴言と判断するとパワハラ
パワハラの暴言と混同しがちなものとして、叱咤激励や指導があります。上司の立場になれば仕事に対しても責任を負わなければなりません。そのため、時には部下に対して叱咤激励や指導が必要になります。しかしパワハラと叱咤激励、指導の違いは、その言葉に悪意があるかどうかです。その言葉を受けた人が悪意を持った暴言、と判断すればパワハラになりかねないので、注意が必要です。
仕事ではなく個人に対して暴言を吐くことがパワハラの共通点
これまでの裁判事例などからパワハラと認定された具体例の特徴としては、仕事に対する内容というよりは、その人個人に対して暴言を吐くという点が共通しています。「仕事ができない→だから君はダメだ、価値がない」といった展開は立派な暴言になります。また仕事以外での身なり、家庭環境等関係ないことに対して暴言を吐くこともパワハラとなります。
第三者からも暴言と捉えられるものはパワハラ
パワハラかな、と思ってもパワハラかどうかの見極めは非常に難しいものがあります。身体的な暴力の場合は誰が見ても一目瞭然ですが、特に暴言によるパワハラは基準があいまいな点があります。言葉の受け取り方というのは個人によって異なるからです。しかしパワハラの暴言かどうかは、第三者から見ても暴言と捉えられるかどうか、という点がポイントになります。
パワハラは閉鎖的で人的交流が少ないと起こりやすい
パワハラが起こりやすい職場環境には共通点があります。閉鎖的で、人的交流が少ない、人の出入りがほとんどない、といった点です。どうしても人的交流が少なくなると閉鎖的になり、パワハラも発見しにくくなります。それを防ぐために、定期的に人事異動を行ったり、閉鎖的にならないようにしたりすることが対策としてとられています。まずは環境整備から始めることが効果的です。
個人に対して悪意のある言葉や第三者から暴言とみなされるものはパワハラなので注意しよう
今や社会的問題になり、裁判沙汰になることも珍しくないのがパワハラの問題です。特に、言葉の暴言によるパワハラは、言葉を発した本人が思う以上に相手はダメージを受けるものです。結果、鬱になるなど、退職せざるを得ない状況に追い込まれることもあります。特に、上の立場の人は自分の言葉がパワハラになっていないか、今一度冷静になって言葉を発することが大事です。また職場環境を改善することも、パワハラを防ぐ効果的な方法です。
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