年賀状の挨拶文の正しい書き方【文例集あり】
年賀状の挨拶文の正しい書き方
今回は年賀状の挨拶文の正しい書き方と文例集についてみていきます。正月といえば、年賀状ですよね。しかし、年賀状は年々発行枚数が減少しているようです。年賀状の発行枚数はピークだった2003年の44億5936万に対して2015年の数字は33億173万枚で、約11億枚減少しているそうです。
しかし、年賀状を書かなくていいというわけではありません。社会人として相手にいい印象を与える年賀状を書きましょう。
年賀状の挨拶文は5つの基本構成
年賀状の基本的な文面構成には5つの要素があります。
基本形は以下の5つですが、出す相手によって添える言葉を選んで構成します。
① 賀詞(「寿」や「賀春」などの祝いの言葉)
② 昨年お世話になったことへのお礼や挨拶
③ 送った相手の健康や繁栄を願う言葉
④ 締めくくりの言葉
⑤ 年号、日付
賀詞や締めの言葉は間柄で使い分ける
年賀状の挨拶文の正しい書き方として、賀詞や締めの言葉は間柄で使い分けましょう。
同僚や友人などの間柄なら賀詞は「迎春」、「賀正」、「あけましておめでとう」、「A Happy New Year」「昨年はいろいろとありがとう」などの表現でOKです。
締めくくりの言葉は「今年もよろしくお願いします」「よい年でありますように」などの柔らかい表現で問題ありません。そのほか近況を報告したり、新年の計画(再会など)を提案しても良いでしょう。
一方、目上や上司の間柄に送る年賀状の挨拶文は賀詞については1、2文字のものは簡略型を使わず、「謹賀新年」、「恭賀新年」、「あけましておめでとうございます」、「昨年は、大変お世話になりました」といった表現を使ってください。
締めくくりは「皆様のご健康とご多幸をお祈りいたしております」や「この一年のご健康と、ますますのご活躍をお祈り申し上げます」といった表現で問題ありません。
年賀状の挨拶文をありきたりな文面にしない
年賀状はコミュニケーションツールと考えましょう。送った相手が何度も読み返したくなるような挨拶文が理想です。そのためには最低限の丁寧さや礼儀作法をふまえながらも、形式にこだわった表現ではなく、わかりやすい言葉を使いましょう。
また年賀状の挨拶文には送る相手とのお世話になったエピソードは必要不可欠です。このことにより、受け取った相手にとって、その年賀状の価値はあがります。次に会ったときの話題の一つになるでしょう。ありきたりな文面にしてはいけないのはそういった理由からです。
年賀状の挨拶文の文例集
年賀状の挨拶文の書き方については、おわかりになりましたでしょうか。年賀状を書く年末は何かと忙しいものです。しかし、その忙しさを挨拶文では伝えないように心がけてください。次に年賀状の挨拶の文例です。挨拶文の書き方を押さえた文例とはいったいどのようなものなのでしょうか。ただし、文例はあくまで参考程度に収めておいてくださいね。
上司に送る挨拶文の文例
昨年は大変なお力添えをいただき、ありがとうございました。
●●部長のおかげで長年の夢だったXXを無事年内に終了することができました。
それもこれも●●部長のおかげです。
本年も引き続きご指導くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。
平成○○年 元旦
意気込みを書いた挨拶文の文例
旧年中はひとかたならぬご厚情を賜り
誠にありがとうございました。昨年のプロジェクト●●●は私の人生に大きな
影響を与えました。
今年もご期待に応えるべく精進する所存でおります。
年初めからの始まる第二弾の責任者というポジションを与えられて、
大変名誉なチャンスをいただき、今年にかける思いは並々ならぬものでございます。
本年も変わらぬご指導をお願いいたしますとともに
ご家族の皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
平成○○年 元旦
親しい間柄に送る挨拶文の文例
A Happy New Year
How are you?
20代ラストイヤー
身体に気をつけてお互い頑張ろう!
今年もよろしくお願いします
平成○○年 元旦
挨拶文に引っ越し・転居を記載した文例
新しい住居に移転し、心新たに新年を迎えました
是非、新居の●●に遊びにいらしてください。
猫のXXも心待ちにしております
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます
平成○○年 元旦
結婚を知らせる挨拶文の文例
名字が変わってはじめて迎える正月です
若輩ものの私たちですが これからも末永くご指導の程
よろしくおねがいします。
皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げます
平成○○年 元旦
年賀状の挨拶文に関する注意点
年賀状の挨拶文のさまざまな文例をみてきましたが、参考になりましたでしょうか。最後に年賀状の挨拶文に関する注意点をみていきましょう。年賀状の正しい書き方を押さえただけでは、思わぬ落とし穴にはまるかもしれません。年賀状の挨拶文に関する注意点を踏まえて、年賀状を書きましょう。
年賀状が元日に届くよう投函する
大前提として年賀状は元日に届くよう投函しましょう。年賀状は1月1日朝の到着するのがベストです。ちなみに元旦に相手の手元に届けたい場合は、12月15日~12月25日くらいまでに出すようにしましょう。必ず郵便局で告知しているはずなので詳しくは、最寄りの郵便局で確認してみましょう。
縁起が悪い表現は使用不可
意識はしていないのに、間違って年賀状にふさわしない言葉を使ってしまう場合があります。その使っていけない言葉は以下の通りです。
「衰える」、「倒れる」、「去る」、「病む」、「破れる」、「失う」、「滅びる」、「絶える」、「枯れる」など縁起の悪い表現は使用不可です。
「祝う」の表現が相応しくない場合がある
年賀状の挨拶文に関する注意点で一番気をつけていただきたい点です。それは不幸があった相手や災害にあわれた方など「祝う」という表現が相応しくない場合です。その際は「謹んで新年の挨拶を申しあげます」といった表現にしてください。
年賀状の時期をはずして、寒中見舞いとして送るのも一つの手です。
文例を参考に相手のことを想いながら年賀状の挨拶文を
今回は年賀状の挨拶文の正しい書き方と文例集についてみてきましたが、参考になりましたでしょうか。
年賀状の発行枚数が減少しても、メールが発達しても年賀状の文化はなくならないでしょう。年賀状の挨拶文の正しい書き方は覚えておいて損はありません。
是非、文例を参考に年賀状を書いてみてはいかがでしょうか。
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