現場実習を新入社員に体験させる目的
現場実習の目的① 会社全体の流れをつかませる
たいていの場合、新入社員研修を終えて各部署へ配属された後に、一定期間の現場実習が行われます。現場実習を行ってから部署の配属が決まるケースもあるようです。どちらにしても、企業は営業実習や工場実習などの現場実習を体験させることにより、新入社員に会社全体の流れを知ってほしいと考えています。
先輩社員を通して自社への理解を深めさせる
たとえば製造業の場合、製品の製造から販売までの過程を体感させることが現場実習の目的です。
工場実習では新入社員を製造ラインに加えてものづくりの現場を体感させ、営業実習では先輩社員とともに顧客を訪問させます。現場実習では先輩社員が指導にあたるので、礼儀や規律、仕事へのプライドなど、先輩社員の姿勢から自社の知識や技術への理解を深めさせ、自社製品の流れをつかませようとしています。
現場実習の目的② メンタル面を鍛えさせる
新入社員に現場実習を体験させるのは、メンタル面を鍛えるという目的もあるでしょう。
座って聞く講義や講習だけでは得られないものが、営業実習や工場実習などの現場実習にはたくさんあります。現場実習で実務のローテーションに組み込まれることにより、新入社員でもいち早く責任感を覚え、会社のために貢献しようという気持ちが芽生えます。
主体性や自立心を育ませる
もちろん、新入社員のうちは失敗することもあるでしょう。会社も初めから完璧を求めているわけではありません。営業実習や工場実習などの現場実習を通して、主体的に業務や課題に取り組む自立的な行動力を育んでほしいという目的があるのです。
現場実習の目的③ チームワークの形成
新入社員に現場実習を体験させる目的には、チームワークを学んでほしいという企業の想いもあります。チームワークは、社会人として、会社を構成する一員として、欠かせないものです。
現場実習は新たな関係を築くスタート地点
新入社員がこれまで生きてきた「学生社会」というのは、好き嫌いの関係によって成り立っていたもの。一方、これから生きていかなければならない「ビジネス社会」は、好き嫌い関係なく、どんな人とでもビジネス上付き合っていかなければなりません。そんな複雑な社会の中で、社会人としての自覚を持ち、新たな人間関係を築いていくためにも、営業実習や工場実習などの現場実習は、大切なスタートだと言えます。
新入社員に現場実習を体験させるのは業務理解だけでなく精神面の強化も目的
新入社員の現場実習を体験させる目的について見てきましたが、いかがでしたか?
企業は営業実習や工場実習などを通して、会社への理解を深めさせることだけでなく、主体性や自立心、チームワークの形成を目的としているようです。現場実習は、学生から社会人に切り替わるために必要な機会。
これらの目的を理解していれば、現場実習にもスムーズに入っていけるでしょう。
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