「復職」「復帰」の正しい意味と違い
「復職」は自身の過失や労災による長期休暇(休職)から戻ること
復職は、自身の過失や労災によって働くことができなくなった人物が、長期休暇を経て職場に戻ることを指します。
例としては、うつ病を発症してしまい、仕事を続けることができなくなった為に、自宅療養をして完治した後に仕事に戻ることが挙げられます。
復職は復帰と違い周囲の対応が気になる
復職者に対しては、会社によっては冷たい対応をする場合があります。
うつ病が原因で長期休暇を取得した場合においては、うつ病に対して理解が無ければなりません。会社側のミスによって負った怪我などであれば、同情の目を向けられて、仕事に戻っても嫌な思いをすることは少ないですが、うつ病などから復職する際は後ろめたさを感じる労働者は少なくないようです。
違い②:「復帰」は会社の都合により職を離れたあと戻ること
復帰は、復職とは違い、会社の指示によって現場を離れたり、別の部署に異動していた場合において、元の職場に戻ることを指します。自分の過失や会社の過失によって長期休暇を取得した訳ではないので、復帰の場合は、会社や同僚からの対応は以前と違いはありません。
異動からの復帰の場合は昇格に繋がることも
会社の指示に従って、別の部署に異動して成果を挙げた場合においては、元の部署に復帰すると共に昇格させてもらえる場合があります。その人物を試す意味も込められている場合は、成功させるかどうかで、今後の会社からの評価が大きく変わります。
「復職」は休職後の復帰であるため負担がかかる
うつ病は精神疾患なので仕方ないですが、長期休暇を取得して復職するというのは、当事者が後ろめたさを感じやすく、負担の大きいものです。
大きなミスをして解雇されるのと同じ様に、仕事ができない人物というレッテルを貼られてしまうのでは、ないかという懸念があります。そして、復職できず休職期間を超過すると、解雇されてしまう可能性が高いためプレッシャーもあります。
「復帰」は復職と違い歓迎される状況も
元の職場への復帰は、あらゆる人物から歓迎されやすいです。ここが「復職」との明確な違いです。
成果を挙げて、評価された結果、特別な部署に期間限定で異動になった場合には、その復帰を待ち望まれている場合もあります。復職とは違い、プラスな面が非常に大きいので復帰後の仕事がしやすいです。
復職も復帰も、その職場を離れる期間があるので、元の仕事の勘を取り戻すことに時間がかかります。無理をせずに着実に能力を取り戻すことが求められます。
復職と復帰の違いは休職から戻るか凱旋かで明確な違いがある
復職してすぐに以前と同じ内容の仕事は与えてもらえず、誰でもできるような雑務をこなしながらリハビリを行います。
復帰の場合は、すぐに以前の仕事に戻らせてもらえます。どちらも職場から一時的に離れることには違いありませんが、復職の場合は、大きなブランクが生じます。
将来的な出世の道も閉ざされたり、同僚に遅れをとりますが、無理をせずに仕事と人間関係を前の状態に戻すことが大切です。
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