災害に見舞われたときにいただいたお見舞いのお返しの作法
災害時のお見舞い返しは基本的には不要
災害時のお見舞いに対しての、お見舞いのお返しは基本的には不要とされています。災害という予期せぬ事態が起こり、生活基盤が整っていないケースも考えられます。そんなときはまずは生活を立て直すのが先決です。お見舞いをくださった方のご好意を素直に受けとる事も感謝を伝える一つの方法ですので、まずは衣食住の確保や身の回りの片付けなど、生活を立て直す事を一番に考えたいですね。
災害時のお見舞いのお返しは一段落したらお礼状を
災害時に心配してお見舞いしてくださる人がいる事は、とてもありがたいことです。災害時のお見舞いへのお返しは不要とされていますが、心配してくださる気持ちに応えるためにも、生活が一段落したらお礼状を贈り、感謝の気持ちを伝えることも大切な作法です。生活が落ち着くまでには時間が掛かる事も考えられますから、お見舞いをいただいた際にとりあえず氏名だけでもメモしておくと、お礼状を贈る際に安心です。
お見舞いのお返しのお礼状では感謝の気持ちと今後の生活の見通しを述べる
ここからは災害時のお見舞いのお返しに、お礼状を贈る際のポイントをみていきましょう。お礼状を贈る際に大切にしたいポイントは、まずは何よりお見舞いに対して心から感謝の気持ちを伝える事です。そして可能な限り現在の状況と、今後の生活の見通しについても知らせましょう。また、もし大規模な災害で被害が広範囲に及ぶような場合は、お見舞いをくださった方も何かしら被害に遭われているケースも考えられます。その際は、一言相手を気遣う文言を入れることも忘れてはいけませんね。
災害時のお見舞い返しのお礼状の例文
ではここで、お返しとして贈るお礼状の具体的な例文を確認しましょう。
拝啓 〇〇様におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
先日は心温まるお見舞いをくださりありがとうございました。
今回の突然の災害で一時は呆然とし、途方に暮れましたが
〇〇様の励ましに元気付けられ
前向きな気持ちを持つことができました。
ようやく今後の見通しもついてきたところです。
まずはお礼を申し上げたくお便りいたしました。
落ち着きましたらゆっくり近況などお知らせします。
お見舞いに対しての感謝の気持ちや、生活が落ち着き始めたこと、そしてまた改めて連絡したいという気持ちを伝える事が大切なポイントです。
災害時のお見舞いのお返しでは「お金」は避けるのが作法
前述のように基本的には災害時のお見舞いに対するお返しの品は不要とされています。ただ、どうしても感謝の気持ちとして何か贈りたいという方もいらっしゃるかもしれません。そんな時は生活が落ち着いたころにお礼の品を贈ると良いでしょう。注意する点はお返しとしてお金を贈る行為です。お見舞金などをいただいた際のお返しとして、こちらも金品を返したいという気持ちも芽生えるかもしれませんが、金品でお返しする行為は「お見舞金は不要だった」という意味になりかねません。せっかくの相手の好意を無駄にしてしまう事にもつながりますので、注意が必要ですね。
お返しの品は地元の特産品などが望ましい
ではどのようなものが、災害のお見舞いのお返しに適当なのでしょうか。代表的なものは災害のあった地元の特産品です。その土地ならではの特産品を贈ることで、復興が進んでいると相手に伝えられます。お返しを贈る際は、熨斗をつけ表書きは「御礼」や「御見舞御礼」などとして贈ります。また、改めてお礼状をそえ、復興が進んでいる事や近況を報告するとより相手に感謝の気持ちが伝わりやすいですね。
災害のお見舞いのお返しは基本的には不要だがお礼状や地元の特産品がよい
災害が起こったときのお見舞いのお返しについてご紹介しました。災害が起こったときは、まずは生活を立て直す事を最優先し、お見舞いに対するお礼は慌てて行う必要はありません。一段落した際や、復興が進み生活が落ち着いた際に、心からの感謝の気持ちをお礼状や地元の特産品などを贈って伝えることが、お見舞いしてくださった方に対しての作法だといえます。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません