ラウンダーとは?その仕事内容・魅力・求められるスキル
ラウンダーとは販売店を回って営業・チェックする仕事
ラウンダーとは、自社と取引のあるスーパーやデパートなどの販売店を回って、各店舗での自社製品の展示状況や他社製品との違いを調べて報告したり、もっと売ってもらうための企画を実践したりする仕事です。実際の販売店を回って、販売店の担当者に、自社の商品を売ってもらえるようアピールしたり、売り場の陳列方法を提案、サポートしたりするのです。
販売企画や情報の調査・報告など自社製品の売り上げ向上を目指す
会社にもよりますが、1日に3~7の店舗を周って、自社製品の展示ブースをチェックします。展示品の様子、お客様へのアピールの様子をチェックするのです。また、その販売店の売り場責任者への営業活動も重要です。限られた売り場の中で、いかに自社製品の販売ブースにスペースを割いてもらえるかどうか、良いポジションでブースを設置してもらえるかどうかは、自社製品の売り上げに直結するのです。そして、売り上げの状況や様子を、自社へと報告します。
また、店舗スタッフとのコミュニケーションも欠かせません。業界によっては、ラウンダー自ら売り場に立って販売活動をするケースもあるようです。豊富な商品知識を活かして、販売の方法を店舗スタッフとも共有します。
ラウンダーは商品販売のステップに携わる点が営業と違う
他店に出向いてコミュニケーションを取るラウンダーの仕事は、営業の仕事と似ているという印象を受ける人も多いようです。事実、ラウンダーという職業はルート営業、ルートセールスという呼ばれ方もします。では、ラウンダーと普通の営業とはどのような違いがあるのでしょうか。
ラウンダーの営業との違いは、商品がユーザーに届くまでのプロセスの中で、どの部分に関わるかという違いになります。営業は量販店の仕入れ担当者と商談して売ってもらえるよう交渉するのが仕事です。ラウンダーが携わるのはそのあとになります。すでに自社製品を置いてもらえている販売店に出向いて、その販売をサポートすることになります。
とはいえ、ラウンダーもお店側と親しくなってきたら、自社の新製品などを新たにおいてもらえるようアピールしたり、現在よりも多めに発注してもらえるよう交渉する、という仕事も行います。
ラウンダーの仕事の良い点とは?
それでは、実際にラウンダーを仕事にすると、どのような環境になるのでしょうか。ラウンダーという仕事のやりがいやメリットをまずは見ていきましょう。ラウンダーへの転職や、派遣やアルバイト・パートでの仕事を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
自分の企画で売り上げに直接貢献できるのがやりがい
ラウンダーの仕事のやりがいは、商品販売のために自分が考えた企画や工夫によって、その売り上げに直接貢献できる点です。ラウンダーの仕事に慣れないうちは、販売店の人との人間関係や多様な業務に苦労するかもしれません。
しかし、ラウンダーの仕事に慣れてくると、より商品を売るためにどうすればよいか、自分なりにアイデアが浮かぶようになります。それを販売店の人に提案し、それが売り上げにつながる、というのが大きな魅力です。
直行直帰の職場もあり自分に合った働き方ができる
ラウンダーの求人は様々ですが、直行直帰が可能な職場もあります。いくつかの店舗を担当するため、車の免許や、自分で車を持っている必要があるケースもありますが、そういった求人では、自宅周辺の店舗を車で巡回する、というものが多いため、車の中では自分の時間を持てますし、決められた期間内であれば自分の都合に合わせて仕事ができるというものもあります。
未経験可の求人が多い
また、ラウンダーの求人は、未経験でもOKのものが多いです。というのも、ラウンダーは自分が担当する商品の知識が必須になりますが、それらの知識は基本的に、仕事を始めてからつけていくしかないからです。ラウンダーに必要なスキルは、ラウンダーでしか養えないものが多いのです。必要なスキルは知識ではないため、未経験でもOKという求人が多々あるのです。
正社員登用もある
未経験でもなれるラウンダーの仕事の求人は、派遣やバイトが多めになっているようです。とはいえ、紹介予定派遣という正社員を目指せる派遣の求人も豊富です。ですから、未経験からラウンダーの正社員登用を目指すのということも可能なのです。
ラウンダーの仕事の辛い点とは?
次にラウンダーという仕事の辛い点を考えてみましょう。どんな仕事も良い点ばかりではありません。どういった点が辛いのかを把握することも、その仕事に自分が適正があるかどうかを知るためには必須なのです。必ずチェックしておきましょう。
様々な業務をこなす必要がある
ラウンダーの業務の辛い点として、様々な業務をこなす必要があるというものがあります。ラウンダーという職業には、営業・販売・接客という様々な側面があります。ラウンダーとして任される仕事が多種多様になりがちであるという点に、きついと感じる方もいるようです。
販売店担当者との人間関係に苦労するケースも
また、販売店の担当の方との人間関係に苦慮するケースもあるようです。ラウンダーは複数の店舗を周りますから、様々な担当者とコミュニケーションすることになります。その中で、自分とどうしても合わない人がいると、その方とのコミュニケーションに苦労してしまうのです。
担当店は自分で決められるものではありませんので、この点については運というほかありませんが、相性の良くない相手とのコミュニケーションがどうしてもできないという人には、辛い点であるといえます。
担当する商品によっては身体的にきつい場合もある
これまでの紹介を読むと、ラウンダーに肉体営業という印象は持たれないかもしれませんが、自分が担当する製品によっては、意外にも身体的にきつい場合もあるようです。ラウンダーは販売店から注文された商品を運び、店内へと運ぶ作業や、売り場ブースの陳列なども行いますから、例えば飲み物などの重いものを担当すると肉体労働になるのです。
ラウンダーを仕事に求められるスキル
それでは、実際にラウンダーの仕事をする際は、どのようなスキルが必要になるでしょうか。上記では、ラウンダーに必要な知識はラウンダーになってからつけていくとご紹介しましたが、スキルとして持っておくべきものは存在します。ラウンダーに必要なスキルを見ていきましょう。
求められるスキルはコミュニケーション能力や人間的魅力
ご紹介した通り、ラウンダーは接客として実際に販売の場に立つこともあります。そんなときのために、接客業の経験・スキルがあるとよいでしょう。しかし、それだけではありません。
ラウンダーは、すでに取引している販売店の方と、信頼関係を築き上げていく仕事です。ですから、ビジネスマナーはもちろん、販売店の方が悩んでいる問題を解決するスキルや、その提案をするスキルが必要になります。知識は必要ありませんが、信頼してもらえる人間的魅力が重要なのです。
売り場を目立たせるためのデザインセンスもあるとよい
売り場の作成も手掛けるラウンダーは、ブースを目立たせるためのデザインセンスもあるとよいでしょう。商品を宣伝するポップをつくるなどする機会もありますから、こういったデザインセンスはあるに越したことはありません。
他社のラウンダーというライバルがいるため信用が重要
ラウンダーの仕事をする上で忘れてはならないのは、他社のラウンダーというライバルがいるという点です、販売店のスペースは有限ですから、そこにいかに自社商品を置いてもらうかは、ラウンダーにかかっています。そのため、販売店の担当者の方とコミュニケーションを取り、他のラウンダーよりも信用してもらうことは非常に大切です。初めの内は販売店の方ともうまくいかないケースもありますが、少しずつ打ち解けていけるよう努力していきましょう。
ラウンダーは販売を下支えする仕事でコミュニケーションスキルがあるとよい
ラウンダーの仕事内容と求められるスキルについてご紹介しました。ラウンダーは営業と違い、販売店に商品が並ぶステップに携わります。販売店で自社製品がどのように売られているかをチェックし、売り方や企画を担当者に提案するのです。ラウンダーの仕事に必要な知識は、ラウンダーになってからつけていくことになりますが、他社のラウンダーというライバルに負けないために、コミュニケーションスキルや人間的魅力は重要です。
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