母子生活支援施設の実習内容と指導員の役割
母子生活支援施設とは?
母子生活支援施設での実習の話の前に、母子寮から母子生活支援施設と名前を変えた母子生活支援施設とは、どのような施設なのかを説明します。
母子家庭に準じる女性が子どもと利用できる施設
母子生活支援施設は、18歳未満の子どもを養育している母子家庭、または何らかの事情で離婚の届出ができないなど、母子家庭に準じる家庭の女性が、子どもと一緒に利用できる施設です。
目的は母子の一時保護と生活支援
平成10年の児童福祉法改正により、「母子寮」から「母子生活支援施設」に名称が改称されました。目的も、「自立の促進のためにその生活を支援し」として、「保護する」から「保護するとともに、生活を支援する」と改正されました。
DV被害者の一時保護施設として機能
DV(ドメスティック・バイオレンス)被害者保護においても、「改正DV法」による一時保護施設としては、母子生活支援施設が最も多くなっています。DV被害者の保護から自立支援を進めるための重要な施設です。
母子生活支援施設の実習内容とは?
母子生活支援施設の概要や歴史を見てきました。では、母子生活支援施設の実習内容とはいったいどのようなものでしょうか。気になる住環境も合わせてみていきます。
実習は子供たちとの関わりがメイン
実習では、幼児たちの保育や学童児たちと遊ぶなど子供たちの関わりがメインです。施設の廊下や学童児が使う集会室、学習室などの掃除も行います。
老朽化が進んでいる施設が多いため居住性は期待できない
母子生活施設によって様々ですが、老朽化が進んでいる施設が多いため、良い住環境が期待できない場合もあります。建て替えられたばかりの母子生活施設には、バストイレ付きの2Kという施設もあります。
母子生活支援施設の指導員の役割とは?
母子生活支援施設の実習内容を見てきました。最後に、母子生活支援施設の指導員の仕事内をまとめました。母子生活支援施設の指導員を目指す方は必見です。
母親の就労援助・育児・家事の相談に応じる
指導員は施設に勤務し、母親の就労援助を行ったり、子供の育児や家事の相談に応じます。親族との関係を改善や、法的な手続きや各関係機関と連携して、母子共に社会的に自立できるように支援や手助けをしています。
指導員は母子にとって精神的な支えになる存在
母子生活支援施設を利用する母子は、何からの理由により不安を抱えています。その不安を解消させるのが指導員の役割であり、指導員は母子にとって精神的な支えになる存在でなくてはなりません。
実習では母子生活支援施設の子どもとの関わりがメイン!指導員の役割は母子を精神的に支えること
母子生活支援施設の実習内容と、指導員の役割を見てきました。
母子生活支援施設は、DVからの一時保護施設としても機能しています。そこで働く指導員は、母子の精神的な支えになります。多くの母子が自立できるように母子生活支援施設は存在しているのです。
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