送別会で退職者へ感動のスピーチをするコツ【例文・名言あり】
送別会での退職者へ向けた挨拶の心得
今の時代、何よりも「人間関係」を重視する世の中ですから、会社を辞め離れていく社員に対しても尊敬と感謝の念を持って、感動してもらえるような送別の言葉を贈ると喜んでもらえるはずです。
また、退職とは基本的に悲観するようなものではなく、送別会での退職者へ贈る送別の言葉もそれに伴い「良い言葉」を並べて送り出す場合が多いもの。おめでとうという気持ちを込めましょう。
「感動させたい」という気持ちだけではダメ
まずは退職者の人に贈る基本挨拶から見ていきましょう。「感動させたい」という気持ちだけが先行した、送別会の送別の言葉では、何にも伝わりません。感動させたいという気持ちも、もちろん大切ですが、まずは感動させると考えるよりも、伝えるべきことをしっかりと言えるような送別の言葉にするべきです。
送別の言葉は簡潔でも感動を与えられる!
「感動させたい」と思おうと思うまいと、「会社」と「退職者」と挨拶を贈る「あなた」のまつわるエピソード、この3つを送別会での送別の言葉に含めて贈るだけで、そこに”感動”という付与効果が自然と発生してきます。では、その感動を与えるために、下記の挨拶文を参考にしてみましょう。
簡潔とはいえ、入社して退職者に出会ってからの”ストーリー”を事細かに伝えています。その中にきっちり「感謝の気持ち」と「新スタートを祝う気持ち」が組み込まれて、感動できるものがあるのが見て取れるはずです。
スピーチにストーリー性を盛り込む
「退職の対象者全員に共通する事ですが、まず送別会で感動させるためにも、伝えるべき事として「感謝の気持ち」「新スタートを祝う気持ち」を込めて送別の言葉を贈るが大前提です。
退職者と接する機会が一番多かった人、退職者の業務を引き継ぐ人が、主に送別会での挨拶の機会をもらうでしょう。そのため、一緒に歩んできた今日までの”ストーリー”が、退職者と贈る言葉を任された人の間にはあるのではないでしょうか。実は、そこに感動させるためのコツがあるのです。
送別会で使えるスピーチの例文
お世話になった定年退職者へ向けた感動のスピーチ
人生において、出会いと別れは誰もが経験していくライフ・ファクターのひとつでしょう。退職というものがその人にとっての新しい転換点である反面、残されていく者たちからしたら、やはり去りゆく人がいるという事実には「悲しさ」がともなってきます。特に、会社に長く貢献してきた「定年退職者」ともなると、部下たちからしたら憎らしさも含め、尊敬の想いもひとしおのはずです。
送別のスピーチはその会社の最後の思い出を
送別会で贈る感動のスピーチは「退職者にとってその会社の最後の想い出」という印象が強く根付くのです。
感動させたいという気持ちに加え、気持ちよく送り出すために「笑いの要素」も取り入れてもいいのではないかなと、そういった考え方もありだと思います。
送別のスピーチは感動より楽しさ重視でも良い
感動しない贈る言葉では送別会を台無しにしていると思いますか?
定年で仕事を辞め、働くことがなくなる場合が多い定年退職。その挨拶が済んでしまえば、明日からの人生に「仕事」という要素がすっぽりなくなってしまうのです。贈る言葉で感動させるのもいいですが、最後の会社の思い出は「楽しかった」と思ってもらえるようなものにするのもいいかもしれませんよ。
送別会でのスピーチ例文:退社が名残惜しい
入社時に◯◯支店で、当時、営業部のバリバリのエースとして活躍しておられた〇〇部長に営業のイロハを一から教えていただきました。職場では非常に厳しい上司として、電話でのアポの取り方から、声の出し方、書類の作成方法まで、みっちり叩き込まれました。
久しぶりに再会した〇〇部長は、声も身体も以前よりさらにパワーアップしておられました。私は部長が若手を指導しておられる姿を横で拝見しながら、自分の入社当時を懐かしく思い出すことが何度あったかわかりません。
このたびめでたく定年を迎えられ、退社されることは本当に名残り惜しく、まだまだ教えて頂きたいことが沢山あるような気がいたします。今後も変わらぬ 後進の指導をお願い申し上げると共に、どうか健康に留意され、お元気でご活躍ください。
送別会では有名人の感動&印象に残る名言を参考に
メディアで取り上げられてきた、いくつもの名言シーンがあります。各業界の上層にいる人たちは、まるで高いカリスマ性を証明するかのように「感動の名言」を誰かしらに向けて贈っています。
ひとつずつ、簡潔に名言のポイントを押さえていきましょう。これらの名言を参考に、退職者へ素敵な感動の言葉を作れたとしたら、それはとても素敵な別れの挨拶になるはずです。
感動の名言①:一緒のチームでホームラン王争いを
「今度生まれ変わったら、一緒のチームでホームラン王争いをしよう」この感動の言葉は、王貞治氏が清原和博選手に贈ったものですね。たとえ野球に興味のない人でも、心に響くのではないでしょうか。
あるはずのない「次に会う時」を想定して、相手にイメージを起こさせる。
王貞治氏はきっとこれをナチュラルに贈ったのでしょうが、「またね」という別れの言葉には、単なるさようならにはない、相手とのつながりを感じさせる感動の言葉ですね。
【出典】王貞治 氏
感動の名言②:もし今日が自分の人生最後の日なら
「もし今日が自分の人生最後の日だとしたら、今日やる予定のことを本当にやりたいだろうか?」この感動の言葉は、米スタンフォード大学の卒業式で卒業生に向けて贈られた、スティーブ・ジョブズ氏の伝説といわれるスピーチの一節です。
その会社を辞めていく人への贈る言葉として、一番心理に近い言葉のように感じます。「今日という一日を大切に生きてください」そういったメッセージを込めて、退職者の背中を後押ししているのですね。
【出典】スティーブ・ジョブス 氏
感動の名言③:生きるというのは人に何かをもらうこと
「生きるというのは人に何かをもらうこと。生きていくというのはそれをかえしていくこと」会社という組織にいると忘れがちな「支え合う関係」。それを思い出させてくれる金八先生のこの言葉。
人に何かをもらって生きてきた自分の人生……その恩返しをする答えとして、「これからもしっかりと生きていってください」というはなむけの言葉としています。支えてくれた人たちのためにも、新しい人生でも前を向いて歩んでもらいたいですよね。
【出典】テレビドラマ 3年B組金八先生より
感動の名言④:痛みに耐えてよく頑張った
「痛みに耐えてよく頑張った! 感動した! おめでとう!」2001年、首相就任直後の小泉氏が大相撲・夏場所で優勝した貴乃花に向けて贈った言葉です。
少しかっこつけすぎのようにも感じますが、真っ直ぐな想いのこもった言葉は、ストレートに相手の旨へと届きます。苦楽を共にした仲間への挨拶は、多少大げさなくらいでもいいのではないかと思います。克服すべきは恥ずかしさでしょうか。
【出典】小泉純一郎 元総理大臣
送別会で感動させるコツは名言を参考に送別の言葉を簡潔にストーリー性を持たせること
送別会で送別の言葉を贈るときに、感動のスピーチをするコツ。そして有名人の印象に残る名言を、紹介してきましたがいかがでしたか?退職理由にはさまざまなものがあります。それはともかく、「会社を去っていく」という一貫した結果に、付随するものです。
送別会では、心おきなく退職してもらうため、「感動するような送別の言葉や挨拶」を送る側としては、用意してあげたいものです。
思い出をなぞらえた感動のスト―リー、笑いを取り入れた何気ないエピソード、
または著名人の名言を参考にしたエピソード。それらを基盤として「感謝の気持ち」「新スタートを祝う気持ち」を贈る挨拶の中に盛り込んでいきましょう。「この会社でどのように過ごしてきたか」そこに少しの色を付け加えることが、退職者に対しての感動の送別の言葉のコツと言えるでしょう。
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