【時間厳守】が常識と言われる理由とどうしてもできないときの対策11個
何故時間厳守は【社会人としての常識】なのか?
時間厳守は【社会人としての常識】と言われます。学生の頃から守りなさいと言われてはいるものの、社会人になるまで実際あまり実感がわかない人もいますよね。では、時間厳守が社会人としての常識といわれるのは、なぜなのでしょうか。その理由について、まずは見ていきたいと思います。
時間厳守が社会人としての常識な理由①会社の信用問題になる
時間厳守が社会人としての常識と言われる理由として、まず「信用問題」に関わるからという理由ががあります。試験やアルバイト、就職活動の時からそうですが、時間を守れないと関係する相手から良い印象を持たれず、最悪の場合は試験を受けられなかったり、アルバイトをクビになったり、お見送りになったりします。
学生時代はまだ子ども扱いのため、大人に守られ事なきを得ることもあります。それに、あくまで【自分の問題】として終わります。しかし、これが社会人になり、あなたが会社員になると、その問題はあなただけのものではなく【会社の問題】になります。時間が守られなかった現場に社外の人間がいた時は、
「この企業は時間にルーズだ」
「教育がなっていない会社だから取引もやめておいた方がいいな」
というような印象を与えてしまうでしょう。あなたの行為で、あなたが所属する組織全員が迷惑をこうむるのです。こういった理由が、時間厳守は社会人としての常識と口酸っぱく言われる背景にあります。つまり、【あなたのために言われているのではなく、会社のために言われている】意味合いがあるのです。
時間厳守が社会人としての常識な理由②仕事は期日も含めて【仕事】のうちなため
時間は、労働の対価を得るための基準であるともいえます。出退勤のタイムカードが一番わかりやすく、時間=労働の対価を得る基準と理解できるでしょう。多くの労働者は、勤務時間に応じて、賃金を貰っています。であれば、予定勤務時間より遅く出勤したり、早く退勤したりすることは、労働契約を自分が破っているということであり、それをごまかすような行為は、賃金を不当に請求しているとも取れるのです。
また、出退勤だけでなく、それぞれの仕事に課される期限も、労働という契約の一部です。つまり、締め切り通りに仕事を終えられない、書類を提出しないという行為も、労働契約を破っているということなのです。指示された仕事は期日通りに行ってこそ、仕事をしたと言えます。期日を超えてしまった仕事は、いくら内容が整っていても、本来の仕事はできなかった、ということになるのです。さらに、時間厳守ができないと、他の社員があなたの仕事が遅れた分の負担を背負うこともあります。負担してくれた人にも自分の仕事の予定があったわけですから、大きな目で見れば、会社全体の仕事を非効率的にしてしまった、とも考えられます。
緊急時で時間厳守できない場合は?
電車の遅延や家庭の事情、ハプニングなど、どうしても時間を守れないことも時にはあるでしょう。その場合は、状況に合わせて、その時できる最善の対応をとりましょう。最善の対応をしていれば、時間厳守できなかったことへのあなたの責任や、周りへの迷惑は最小限になります。また、日頃からそういった非常時のことを考え、もし起きたらどうしたらいいかシミュレーションしておくのも社会人としては押さえておきたいところです。ミスが起きないように、何事も先回りをして考えておく癖をつけましょう。普段から時間厳守できていて、緊急時にも最善の対応が取れていれば、緊急時に時間を守れなくても、周囲のあなたに対する信頼は崩れません。
押さえておきたい緊急時の行動
• 電車の遅延…遅延するとわかった段階で取引先や上長に連絡を入れる(できればどのくらい遅延するかなども添えて)
• 家庭の事情…いつ頃おさまりそうか、できれば何時(何日)から仕事に戻れるか上長に連絡する
• ハプニング…状況を説明し、できる限りそれを抜けて(終わらせて)何時から仕事に戻れるか上長に連絡する
ルーズでどうしても時間を守れない時の対策11個
これまでの考え方の違いですぐに対応できない、という人もいるでしょう。地域によっては、時間厳守の程度にも違いがあり、海外では日本人から想像もつかない程ゆるいところもあります。しかし、だからといって改善できることを努力をせず、あなたがいる社会とずれた時間間隔のままでいるのは、ただの怠けです。病気などの特殊な条件でない限り、あなたが入ろうとした社会との感覚の違いは出来る限り埋める努力をしましょう。長い目でみれば、そうすることが、あなたにとっても一番良いことではないでしょうか。
下記に時間を守れるようになるためのよくある対策をまとめました。
注意点
- 家の時計を5~10分ほど早めてみる
- 常に期限や締め切りより少し前に終わらせる計画を立てる
- 寝る前や出勤前、または出勤直後などにその一日のスケジュールを確認する
- 始めて行うことの前には必ずどのくらいかかるか調べる(特に場所を移動する場合)
- アラームを使って自分に時間を知らせる
- よく行うことにどのくらいかけているのかタイマーで計ってみる
- 準備不足で遅れがちな場合は、準備時間を計算に入れる
- 本当に準備が終わっているのかチェックリストを使って確かめる
- 守れなかった場合どうなるかを考える(会社をクビになる、友だちを失うなど)
- 今まで守れなかった時、周囲の人がどんな反応だったか、どんな迷惑をかけたか思い出す
- 上記をすぐに忘れてしまう場合、紙に書き出して標語として貼ってみる
「よく守れないけど、さすがにこんなことしなくても出来ると思う」
と感じた人は、自分をむやみに信用するのをやめましょう。実際出来ていないのです。いっそ自分はこれくらいしないとできないんだ、と考えて、より簡単で確実な方法を試した方が、楽ですし、人の信用を失うこともありません。恥ずかしがらずに試してみてください。
また、こういった方法を試してみて、それでもやっぱり無理な場合は、あなたのいる社会が一般常識より厳しすぎる可能性もあります。そういうときは、ここしかないと思い込むのではなく、もう少しあなたの感覚に合った社会(企業、業界、国)に素直に移動したほうが身のためかもしれません。
時間厳守は【会社の信用】【労働の対価】という面から守らなければならない
時間厳守が、社会人としての常識といわれている理由についてみてきました。いかがでしたか?
時間厳守は【会社の信用】【労働の対価】という面から社会人としての常識とされています。「時は金なり」ということわざがあるように、時間は限られています。その中でどれほどの価値を見出せるかが、社会人として大事なことです。もし緊急時で時間厳守ができない時は、報告・連絡・相談などその場でできる最善の対策を怠らないようにしてください。また、どうしても守れない人は、基本的な対策を恥ずかしがらずに試してみてください。
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