【学んだことを活かす!】有機化学を学んだ人達の一般的な就職先
説明の前に…有機化学ってなんだっけ?
有機化学という言葉は知っていても、具体的に何をさすのか解らないという人も多いでしょう。
有機化学とはひとことで言うと、有機化合物を研究することです。製造、構造、用途などの研究をして、日常生活に取り入れていくといったことをさします。
一般的に有機化学を専門で学んだ人の就職先は「製薬会社」「化粧品関連会社」「化学企業」の3つに分かれると言われています。
製薬企業で働く場合
製薬会社はその名の通り、薬を作る会社です。その製造過程の中で活躍しているのは、有機化学者と分析化学者です。
一般的には薬学部卒の人が活躍する企業に思われがちですが、実際はいろいろな学部卒の人が在籍しています。
製薬会社の大手企業
◆武田薬品工業株式会社
創業は1781年。日本を代表する製薬会社で、世界的に見ても高いレベルの化学者達が集う。
◆第一三共株式会社
こちらも世界レベルの製薬会社。約16,000人の従業員が働いている
化粧品企業で働く場合
化粧品開発は、化粧水、乳液などの化粧品は、基本的に水と油を上手い具合に混ぜ合わせたものであり、何を、どんな割合で混ぜるかという研究が日々おこなわれています。違う表現の仕方をすれば、肌に優しい界面活性剤を開発することが業務です。BtoCのためCMやパッケージが華やかで、開発は地味な印象を受けるかもしれませんが、しっかり化学者が活躍しています。
化粧品関連会社の大手企業
◆株式会社資生堂
女性で資生堂の名前を知らない人はいないほど、有名なメーカーです。創業は1872年、2016年1月1日時点での社員数は、国内外合わせて45969人。
◆株式会社コーセー
日本における化粧品業界でのトップクラスのメーカー。創業は1946年、常に美を追求している会社です。
◆株式会社カネボウ化粧品
こちらも化粧品会社の国内シェアは大きく、従業員数も10,000人を超える。
化学企業で働く場合
化学企業は、BtoBがメインのため、一般的な知名度は高くない企業が多いです。しかし、日常生活に欠かせない電子機器やオフィス用品などさまざまな用途に使われる化成品を作っています。
化学企業の大手
◆大阪有機化学工業株式会社
創業は1946年。アクリル酸エステルのリーディングカンパニーとして、化学者が多数在籍している。創立は昭和16年、従業員数は平成26年11月時点で376名
◆東京化成工業株式会社
こちらも長年にわたって有機試薬で社会貢献をしている。創業は明治27年、従業員数は国内外で800名。
有機化学を学んだ人達の一般的な就職先まとめ
いかがでしたでしょうか。有機化学を学んだ人達の多くが就職先に選ぶ製薬企業、化学企業、化粧品企業の3業種をご紹介しました。また、そのほかにも、化学の知識を活かした、MRや開発職などさまざまな職種に就職している人がいるようです。文系に比べて理系は勉強したことを仕事に活かしやすいので、しっかり学んでいって、就職の間口を広げていってくださいね。
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