永住権申請理由書を提出する際の正しい書き方

2018年9月26日永住権申請理由書

永住権の取得には永住権申請理由書の内容が大事

Gf01a201502171000

永住権取得のためには、提出書類の一つ永住権申請理由書の内容が重要です。永住権とは、外国人が在留期間を制限されることなく、日本に永住できる権利をいいます。永住者は、在留活動(日本における仕事や日常生活における活動全般)、在留期間のどちらにも制限がありません。帰化とちがって国籍も変わらず、安定して日本に住み続けられます。他の在留資格との大きな違いは、仕事が自由に選べる点です。このように日本における様々な権利が付与されるため、永住権を取得するためには他の在留資格と比較して慎重な審査が行われます。

永住権を取得するには素行が善良で生活力がある必要がある

誰でも永住権申請ができるわけではなく、一定の条件があります。まず、素行が善良であることです。前科がなく、仕事をして納税義務を果たしている必要があります。次に、生活力があることです。原則として、審査においては過去3年間の所得確認があります。さらに、永住を希望する人が日本の利益に資する人物であることが求められます。反社会組織に属していないというのは必須条件です。過去に日本企業などから表彰されていたり、被災地への寄付などで感謝状等をもらっていると、その点も加味されます。

配偶者が日本人の場合は永住権申請理由書は不要

永住権申請理由書の提出は、永住権の申請人が就労関係の在留資格および家族滞在の在留資格である場合、定住者の在留資格である場合に求められます。つまり、永住権申請者が「日本人の配偶者等」または「永住者の配偶者等」の在留資格である場合は、この永住権申請理由書の提出は不要です。理由書の形式は自由ですが、書き方にはいくつかのポイントがあります。まず、日本語で書くのが正しい書き方です。母国語等で書いた場合も必ず日本語の翻訳文を一緒に提出しなければいけません。まず、生年月日や学歴、職歴など、申請人に関する記載から始める書き方が一般的です。

なぜ永住を希望するのか素直に綴るのが正しい書き方

永住権申請理由書の書き方をインターネット上で検索する人は多く、数は少ないものの例文らしきものも散見されます。しかし、こうしたテンプレートの書き方をそのまま流用はできません。逆に、このような書き方をすると、入国管理職の担当職員の心証を害してしまいます。永住を希望する理由が疑われ、永住権の取得の可否そのものにも影響を及ぼしかねません。大切なのは、永住ビザがほしいと希望する理由を、素直に丁寧に綴ることです。永住権を希望する人は国籍も様々ですし、来日した経緯、日本での生活を通して得た体験もそれぞれ異なります。そうした自身の背景を絡めた理由書を作成すると、気持ちが伝わりやすくなるでしょう。

永住権申請理由書の書き方に決まった書式はない

永住権を希望する理由を素直に書くといっても、あくまでも官公署への正式な提出資料の一つです。「今後も家族と日本で生活するため」「〇〇のようなことがあり、日本が大好きになったから」といった気持ちであれば問題ないでしょう。ただ、「在留資格の更新手続きが面倒だから」といった理由は、たとえ正直な気持ちだったとしても審査を担当する行政職員の立場からすると首をかしげてしまう内容です。決まった書き方はないのでこれを書かなければ通らない、というものはありません。審査では、日本の生活にいかに定着しているかといった点も見られます。入管業務専門の行政書士や弁護士に相談または依頼するという方法が、もっとも効率的です。

原則として提出資料は返却されない

永住許可申請のために提出された資料は、原則として返却されません。せっかく作成した永住権申請理由書も基本的に返却不可なので、事前にデータを保存したり、控えを取っておいた方がいいでしょう。再度入手が難しい資料の原本等の返却を希望する場合は、申請時に申し出る必要があります。永住権申請理由書の最大の目的は、法務省が公表しているように永住を希望する理由を入管へ伝えることです。しかし、書き方を工夫すれば永住権申請における不安要素をカバーできるのです。たとえば、日本語を話すのは苦手な方でも、永住権申請理由書の日本語をしっかりと書くことで日本での生活に順応しているとアピールできます。

決まった書き方がない永住権申請理由書は理由を日本語で丁寧に記入する

永住権申請理由書の書き方について紹介しました。永住権申請のためには、数多くの書類提出が必要です。永住権申請理由書は書き方も決まっていないため、「ただ日本に永住したい理由を書けばいいだけなら簡単」と軽く考える人もいます。ただ、決まった書き方がないとはいえ、この理由書の内容は永住権許可の可否に大きく関わってきます。国籍は変わらず日本で仕事をする選択肢が広がる永住権の取得は、在日外国人の多くの方が希望するものです。永住申請に失敗しないためにも、審査において重要な位置付けがされている永住申請理由書の作成は慎重に行う必要があります。永住権申請理由書の書き方を参考に、丁寧に仕上げましょう。

人気の転職サイト特集

  1. doda合格診断:あの人気企業に転職できるかも?あなたの合格可能性を3ステップで簡単診断

    転職人気企業ランキング上位300社の中から、あなたが転職できる可能性のある企業を診断し、メールでお知らせします。実際に求人に応募する前に、まずは合格可能性をチェックしてみませんか。

  2. DYM就職:第二新卒・既卒・フリーター・ニートの就職に強い

    エージェントが就職できるまで二人三脚!今からでも正社員としての就活が間に合います。

  3. ハタラクティブ:内定率は80%以上!20代(第二新卒・既卒)や未経験業界への転職に強い

    内定率は業界トップクラスの80%!カウンセリング実績6万人以上から得られたノウハウをもとに、20代・第二新卒ならではの悩みや不安を解決してくれます。

2018年9月26日転職

Posted by BiZPARK