フレキシブルの正しい単語の意味と使用する際の注意点
フレキシブルの意味は「柔軟性がある・融通のきく」
フレキシブルは英語の「flexible」から派生しており、曲げるという意味の「flex」と、~ができるという意味の「able」の二つの語から成り立っています。英語では、物が曲げやすい、しなやかという意味から、さらに融通のきく、順応性、柔軟性があるという意味があります。日本語の会話で一般的に、この柔軟性を意味して幅広く使われています。
フレキシブルは形容詞なので使い方に注意
英単語がそのまま日本語として使われるときに注意したほうが良い点に、その単語が英語では形容詞なのか名詞なのかの違いをはっきりと理解しておくことが挙げられます。和製英語として英単語が一般的に浸透しますと、この違いを理解しないで多用されるケースも少なくありません。意味がわかっているからいいだろうと相手に甘えてはいけません。形容詞と名詞の意味の違いをわかっている人にとっては、間違った使われ方はかなりのストレスになります。単語の意味だけでなく用法をしっかり理解した上で使用しましょう。
形容詞と名詞の違いを理解する
フレキシブルの名詞はフレキシビリティです。たとえば「今日の私はフレキシブルに動けます。」と言うと今日は時間に融通がつくので、相手の都合に合わせて対応ができるという意味が含まれます。名詞として使う場合は、形容詞と違いより具体的な対象物に対して使います。たとえば「この素材はフレキシビリティがあるので他の用途にも使える」などです。
フレキシブルの反対語は「inflexible」
英単語の便利な点は、形容詞であればその単語の前に「in」をつければ反対の意味として使えるケースが多い点です。「inflexible」の意味は「不屈の、確固とした、曲がらない、頑固な」です。しかし、日本語はアクセントの強い言語ではないので、ひとつの英単語が和製英語として使われるようになっても、反対語はなかなか浸透しません。フレキシブルを反対の意味で使いたいときはインフレキシブルと言うのではなく、「フレキシブルではない」と語尾に否定となる語をもってきます。
フレキシブルという単語は物事や意味が抽象化され責任の所在が曖昧になるので注意
「フレキシブル」は便利なもので、色々な状況で使われます。しかしこの単語は、物事や意味が抽象化され、責任の所在が曖昧になるからです。これはまたフレキシブルという単語の落とし穴にもなりやすいので、自分が使用するときも、相手が使用したときにも気をつけましょう。「この案件にはフレキシブルに対応していきましょう」と聞くといったいどの程度柔軟に対応すればいいのかの判断がつきづらくなります。単語の意味と用法を理解したのなら、節度を持って使用しましょう。
フレキシブルで示された事柄に対して確認を怠らないようにする
フレキシブルという単語は元々英語です。我々日本人にとって日本語でコミュニケーションするときは単語が漢字として頭に浮かぶので、その単語のもつ力のイメージが明確に掴むことができるので誤解はできる限り少なくなります。しかしカタカナにはそのようなイメージとしての力はありません。フレキシブルという単語を自分が使うときも、相手が使うときも、その後にその単語で示された事柄に対して確認することが大事になります。
フレキシブルは「柔軟性がある」という意味で物事が曖昧になりがちな単語なので使用には注意する
フレキシブルという英単語の正しい意味と使用する際の注意点について見ていきました。フレキシブルのような和製英語を使いたがる人はいるでしょう。そのような単語は、使う人によっては、自分を知的な人間であることを示したいのかもしれません。しかし、相手を思いやらないような使い方はよくありません。フレキシブルのような新しい和製単語は、相手が使ってきてからこちらも使い始めるのがマナーのひとつです。
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